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「中学受験の経験者ほど気を付けて!」入学後に“英語でつまずく子”を救う、参考書学習の基礎

  • 2025.12.10

中学受験にはない英語でつまずく子どもたち

中学受験を経験した子どもたちの多くは、国語や算数、理科、社会の基礎はしっかり身につけて小学校を卒業します。しかし、意外な落とし穴になりやすいのが「英語」です。中学受験では英語が入試科目に含まれない学校も多いため、英語の基礎ができていないまま中学校に進学する子どもが少なくありません。その結果、入学直後から英語につまずき、早い段階で苦手意識を抱いてしまうケースが増えているのです。

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具体的には、単語の意味や発音が覚えられず、教科書の文章を読むだけで苦戦する子や、英文の基本構造が理解できず、文法問題や簡単な作文でつまずく子がいます。また、リスニングやスピーキングでは、先生の指示や会話を聞き取れず、発言すること自体に抵抗を感じる子も少なくありません。算数や国語では順調に進めていた子でも、英語だけが思うように理解できず、自信を失ってしまうことがあるのです。受験期はどうしても算数や国語に時間を割きがちですが、中学入学後を見据えて、英語に触れる習慣を少しずつ作っておくことが大切です。日常生活の中で無理なく英語に触れる機会を設けておけば、入学後も慌てることなく授業についていくことができ、子どもたちの学習意欲や自信につながります。それでは、既に置いていかれてしまった子は、もう自力で追いつく事は不可能なのでしょうか?答えは「NO」です。正しい方法で学べば、つまずきは十分に取り戻せます。近年は「授業内容が理解できない子向け」の参考書や基礎補強教材も充実しており、自力で学び直せる環境が整ってきています。では、そのような参考書をどう活用すればよいのでしょうか。ここからは、学習参考書出版社を舞台に、参考書オタク男×サブカルミーハー女のお仕事コメディ漫画『ガクサン』のエピソードを手がかりに、“つまずきからの立て直し”に必要な視点を紹介していきます。

自分で勉強を組み立てる力が育っていない

参考書出版社に中途入社した26歳の茅野うるし。そこで出会ったのは、クセが強すぎる参考書オタク・福山でした。出社初日だというのに、うるしは福山に半ば強引に連れ出され、書店で開催中の学習参考書フェアの現場へ向かうことに…。そこでふと足を止めたのが、1人の男子生徒でした。彼は私立中学に入学したものの、中学受験の試験科目にはなかった英語の成績が思わしくなく、2年生への進級を前に焦りを感じていました。

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そんな男子生徒の言動から福山は、彼が入学後に英語でつまずいている理由を瞬時に分析します。──中学受験時代のように、親や塾の“手厚いフォロー”がなくなったことで、自分で勉強を組み立てる力が育っていない。受験時代は、分からない部分を塾が丁寧に補ってくれていました。しかし中学に入ると、学校の授業に合わせて自分で「理解→演習→復習」のサイクルを回さなければなりません。そのギャップが、英語の学習不振を生んでいたのです。

参考書で勉強するための「3つの基礎」

福山が男子生徒に伝えたのは、参考書を“読むだけ”では成績は伸びないということ。そして、参考書学習には次の三つの基礎が必要だと説明します。(1)解説を読む(2)問題演習をするまずは、中1の参考書を通してやってみて、間違えた問題に付箋を貼る。そして、わからなかった箇所は解説を読み、きちんと理解しておく。(3)潰す翌日~数日後に付箋を貼った場所を解き直して、解答できれば付箋を外す。できなければ外さず、再度解き直す。付箋をゼロに近づけていくことが“理解の定着”に直結するのです。

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英語は「積み上げ型」──だから1年分のやり直しが必要になる

しかし、既に最後の期末テストを終えた男子生徒は、「1年生の最初からやり直すなんて面倒くさい」「早く次の範囲を先取りして成績を上げたい」と抵抗します。しかし、英語は積み上げ型の教科。基礎が抜けたまま2年生の内容を詰め込んでも、理解が定着せず、テストで成果を出すのは難しいのです。

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遅れを取り戻したあとに必要なのは「スケジュール管理」

遅れを取り戻したあと、基礎を補いつつ現在の授業ペースに遅れずについていくために必要なのは、「スケジュールを立て、学校の勉強と参考書での自宅学習を同時進行で進めること」です。効率よく学習を積み重ねるには、計画を立てて、日々少しずつ参考書学習を進めることが欠かせません。こうして学習の“自走力”が身につくと、英語だけでなく他の教科の成績にも良い影響が広がります。

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具体的な学習ステップや参考書の選び方は…

スケジュール管理の方法、学習を進める具体的なステップ、授業に追いつけない生徒向けの参考書の選び方など、より詳細なノウハウについては、漫画本編ででお確かめください。英語につまずいた原因が“才能”ではなく、“学び方の問題”であると気づける物語。子どもを支える大人にとっても、学習の本質に気付かせてくれるヒントが詰まっています。

ガクサン『うるし、ヤバめの参考書オタクと出会う』

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