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年末年始の帰省は気疲れしやすいイベント。品格ある振る舞いについて元ファーストクラスCAがお教えします

  • 2025.12.10

年末年始の帰省は、どんなに近しい関係であっても、少なからず気疲れしやすいイベントです。
特に義実家となると、
『気遣いの方向が正しいか』
『どこまで手伝えば良いのか』
など、判断に迷うことも少なくありません。
私はファーストクラスの現場で
『どんな場所でも心地よく過ごせる空気をつくること』を学びました。
実家・義実家も同じで、相手の家に敬意を払いながら、自分も疲れすぎない距離感がポイントになります。
今日は、帰省を「気疲れイベント」ではなく「大人の品格が伝わる時間」に変える5つのマナーをご紹介します。

1.最初の1分で『空気を柔らかくする』

帰省の玄関先は、実はマナーの勝負どころ。
ここでの印象が、その後の滞在の雰囲気を決めます。
ポイント
・ドアを開けてすぐに笑顔
・目線を合わせて丁寧に「ただいま帰りました」
・手土産を胸の高さで両手で渡す

CA時代、最初の表情は相手の安心感を何倍にもする『空気の鍵』ということを学びました。
義実家の場合は特に、柔らかい声のトーンを意識するだけで場が一気に和みます。

2.お手伝いは『即動く』のではなく、最初に一言添える

つい気を利かせてすぐに動きがちですが、家によって『やってほしいこと』と『やってほしくないこと』があります。
最初のひと言を添えることがおすすめ。
「何かお手伝いすることはありますか?」
と必ず確認すること。
もし「いいよ、座ってて」と言われたら、素直に従うのが最も美しい振る舞いです。
義実家で張り切りすぎて空回りする人がいますが、それは接遇の観点ではNG。
ホストのスタイルに合わせるのが最も品のある行動です。

3.距離の取り方は『近すぎず、遠すぎず』

実家はリラックスし過ぎてしまう、義実家は緊張し過ぎてしまう。
この差に悩む女性はとても多いです。
どちらにおいても、距離の取り方、バランス感覚が重要です。
元CA視点のバランス感覚
・実家では「甘える+少しの手伝い」
・義実家では「手伝う+控えめにくつろぐ」
・実家での手伝いは義務ではなく「ありがとうの表現」
・義実家での手伝いは「敬意の表現」

バランスの取り方が変わります。

4.会話の選び方は『相手の人生を肯定する質問』を

帰省中の会話は、無意識に『価値観の押しつけ』になりがち。
会話を穏やかにするコツは、相手の人生・努力・好みを肯定する質問をすることです。
例:
「今年はどんな一年でしたか?」
「最近楽しみにしていることはありますか?」
「これ、とても美味しいですね。作り方を教えていただけますか?」
義実家の場合は、
『褒める+質問』の組み合わせがもっとも無難で品があります。

5.帰省を終える最後のひと言に『感謝の余韻』を残す

最後の一言が、その家族にとってのあなたの印象になります。
例:実家
「ゆっくり休めて幸せでした。ありがとう。今年もたくさん助けてもらったね。」
例:義実家
「今日も温かく迎えてくださってありがとうございました。本当にゆっくりさせていただきました。」
ファーストクラスの現場でも、
『最後の挨拶こそ、その人の品位がもっとも表れる』
といわれています。

帰省は「関係を整えるチャンス」でもある

帰省は気疲れする面もありますが、見方を変えれば、「これからの関係を柔らかく整えるチャンス」でもあります。
1)やりすぎない
2)やらなさすぎない
3)相手の家のスタイルに合わせる
4)感謝を静かに伝える

この4つを意識するだけで、帰省はずっと軽やかで心地よい時間になります。
どうか今年の帰省が、あなたにとっても、家族にとっても、温かい記憶になりますように。

[執筆者]


鮎永麻琴

大学時代にはプロスノーボーダーとしてW杯に出場し、世界ランキング20位を記録。卒業後は国際線CAとして13年間勤務。
現在は、コミュニケーションスキルと統計学を融合させた「コミュニケーション帝王学®」を体系化し、自分らしく生きるためのコミュニケーションの在り方や、他者との関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。
また、2020年にはTEDxFukuokaで「自由への切符」というテーマで登壇。
2022年には書籍『Philosophy of Success 〜成功者の名言』において、成功者35人の一人として選出される。

撫子Plus株式会社
https://makotoayunaga.com/

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