1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「お父さん」に必要な意識とは?芸人・小島よしおさんの子育てQ&A 「なぜ裸?」と子どもから鋭い質問も

「お父さん」に必要な意識とは?芸人・小島よしおさんの子育てQ&A 「なぜ裸?」と子どもから鋭い質問も

  • 2025.12.9

「お父さん」に必要な意識とは?
子どものやる気を引き出すには?
子どもがいじめられたり、いじめたりしていたら、どうしたらいい?

子育てに奮闘する保護者からの質問に、芸人の小島よしおさんが答えました。
11月24日、北海道苫小牧市で開催されたトークショーです。

小島さんは去年2月に第1子が誕生し、1児の父となりました。自身の経験や考えを交えながら、保護者の疑問に真摯に答えました。
最後には、「なぜ裸なの?」という子どもからの鋭い質問にも向き合いました。

質問①子育てで大事にしていることや、おすすめの遊びがあれば教えてください

Sitakke

妻から「熱量を同じにしてほしい」

小島さん
「去年2月に子どもが生まれ、今1歳9か月になります。子育てでまず大事にしているのは、夫婦間の関係ですね。

育児本やネットには様々な情報が溢れていて、どれが正しいのかと混乱しがちですが、そこは夫婦で話し合って『こうしよう』と決めることを大切にしています。
親が喧嘩していると、子どもはそれを見ていますから。お互いにリスペクトを持って生活するようにしています。

そのために、月に1回はお互いのこの1か月のことを話し合う日を作っています。照れ屋なので普段はシャイな部分があるんですが、その日だけは『ありがとう』や『ごめんなさい』をちゃんと言い合うんです。

それから、育児に対する熱量に温度差をつけないこと。
僕も最初の1、2か月は気合が入っていたんですが、だんだん緩んでしまって。子どもの予防接種のスケジュールを全然把握していなくて、妻から『熱量を同じにしてほしい』と言われたことがありました」### 「お父さん」に必要な意識

Sitakke

小島さん
「これはお父さんをかばうわけではないですが、お母さんは10か月お腹に子どもを宿して出産するので、先にお母さんになるんです。

でも、お父さんは肉体的な変化がない。だから、自分から『お父さんになりに行く』という意識がないと難しい部分があるんじゃないかなと思います」

おすすめの遊び

Sitakke

小島さん
「手遊び歌などがいいと思いますね。我が家では、動画は最終手段として取っておいて、基本的には生で、近くで遊ぶことを大事にしています。

以前、動画を見ながら『あたまかたひざポン』をやっていたら、いつの間にか1.5倍速になっていて、ものすごく速くやっちゃって子どもが混乱したことがあったんです。

そういう意味でも、やはり生で触れ合うのが一番かなと思います」

質問②子どものやる気を引き出すのが難しいです。特に勉強について、やる気にさせる声がけや行動はありますか?

小島さん
「うちの子はまだ1歳9か月なので、これは僕がこれからやろうとしていることと、自分が子どもだったころの話になります。

僕の家は、父も母も兄も本を読むのが好きで、勉強することが当たり前にある環境でした。だから『やりなさい』と言われるより、親がそういう姿を見せる環境作りが大事なのかなと思います。

子どもは『やりなさい』と言われると、反射的に『嫌だ』と言ってしまうもの。『めくっちゃだめ』という仕掛けの絵本が世界的にヒットするくらいですから、本能的なものかもしれません」

家庭での仕組みづくり

Sitakke

小島さん
「僕が小学生のころ、テレビが大好きだったんですが、母がおもしろい仕組みを考えてくれました。

テレビは1日30分と決められていたんですけど、もしその日に見なかったら、次の日は60分見られる。さらにその日も見なければ、次は90分見られる、というように時間を貯められる表を作ってくれたんです。

そうしたら集めたくなって、まんまと母の策にはまって、ほとんどテレビを見なくなりました。

この仕組みを応用して、例えば『30分勉強したらシールを1枚あげる。10枚貯まったら好きなものを買ってあげる』というように、ゲーム形式にすると、勉強が嫌いな子もやってくれるかもしれません。

ちなみに、事務所の先輩のダンディ坂野さんのお子さんは、全国模試で素晴らしい成績を取ったそうです。ダンディさんの家では『宿題を終わらせてから好きなことをやっていい』というルールにしているそうで、勉強したら好きなことができる、という方式も参考になるかもしれません。

『ゲッツ勉強法』、もしよかったら試してみてください。

質問③もし自分の子どもがいじめられたり、いじめてしまったら、親としてどう対応すればいいでしょうか。

Sitakke

「いじめ」で問題なのは…

小島さん
「これは非常に大切な話ですね。まず基本的な考えとして、『何があろうと、いじめている方に問題がある』ということを、皆さんに知っておいてほしいです。

『何があろうといじめている方が問題だ』という認識が社会に広がれば、いじめている側も『なんだか自分が変なふうに見られているな』と感じて、行動を改めるきっかけになるかもしれません。

これは理想論かもしれませんが、みんなでそういう空気を作っていくことが大事だと思います」

トークショーの後半は、会場の子どもたちからの質問コーナーへ。大人顔負けの鋭い質問から、素朴で可愛らしい疑問まで、ひとつひとつに小島さんが丁寧に答えていきました。

Sitakke

質問④将来の夢が2つあります。空手の先生とディズニーのキャストです。どうすれば2つとも進められますか?

小島さん
「結論からいうと、どっちもできると思うよ。ディズニーのキャストはまだ小学生だと募集していないはずだから、まずは空手を一生懸命頑張る。空手で身につけた綺麗な体の動きは、たくさんの人がなりたいディズニーのキャストになる上で、君だけの大きな武器になるはず。だから今は空手を頑張って、応募できる年齢になったらディズニーのキャストに挑戦すれば、きっと両方いけるんじゃないかな」

質問⑤どうして裸でお笑いをしているんですか?

小島さん
「やっぱり気になるよね。おもしろいかなと思ってやっています。体を鍛えているから、その筋肉を見せた方がおもしろいんじゃないかなと。どうかな?服は着た方がいいかな?」

質問した子ども
「服着なくてもいい」

小島さん
「あ、このままでいい? よかった(笑)。

実は裏話があって、初めてテレビに出たとき、本当は『服を脱ぎながら怖い話をする』というネタだったんです。海パン一丁になって怖い話のオチを言った後に『あー、下手こいたー!』と叫んでから『そんなの関係ねぇ!』をやる、という流れでした。

でもオーディションで『前半はいらない』と言われて、最初から裸で出ることになったんです」

子どもたちの真っ直ぐな質問に、時にユーモアを交え、時に自身の経験を振り返りながら、真剣に言葉を紡ぐ小島さん。その誠実な人柄が会場を温かい空気で包み込み、トークショーは幕を閉じました。

※掲載の内容は取材時(2025年11月24日)の情報に基づきます

取材:HBC報道部
編集:Sitakke編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる