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『善徳女王』や『魔王』らヒット作多数の主演俳優、スキャンダルでいまだ完全復活とは…

  • 2025.12.8

2008年にTBS系列で放映されたドラマ『魔王』を覚えているだろうか。人気グループ3嵐のリーダーである大野智と生田斗真が主演したサスペンスドラマであり、日本では大野智の連続ドラマ初主演作として知られているが、実はこの『魔王』、もともとは韓国ドラマで日本の『魔王』はそのリメイクだった。

本家・韓国の『魔王』の主人公を務めたひとりが、今回紹介するオム・テウンだ。

“韓国のマドンナ”と呼ばれた歌手兼女優のオム・ジョンファの実の弟で、1997年に俳優デビューしたオム・テウンは長い下積み生活を経て、2005年に主役に抜擢されたドラマ『復活』で大ブレイク。

2007年には前出した韓国版『魔王』でも堂々の主演を張り、一躍、人気スターになった。

『善徳女王』(2009年)、『赤道の男』(2012年)、『剣と花』(2013年)、『一理の愛』(2014年)といったドラマから、『シラノ恋愛操作団』(2010年)、『建築学概論』(2012年)、『トップスター』(2014年)といった映画まで代表作も多数。

『善徳女王』ではキム・ユシンを演じたオム・テウン

2011年からはバラエティー番組『1泊2日』などにレギュラー出演し、親しみやすさで好評も得ていた。

2013年1月には国立バレエ団の元プリマドンナだったユン・ヘジンさんと結婚し、同年6月には娘も誕生するなど、私生活も順調のはずだった。

そんな彼にスキャンダルが発覚したのは、2016年だった。同年7月にソウル市内のマッサージ店に所属する女性から「性暴行を受けた」と訴えられたのだ。

警察の調査によって、オム・テウンの性暴行の容疑は、女性とお店ぐるみの陰謀だったことが明らかとなり、女性たちは詐欺罪に処された。

しかし、オム・テウンが女性に金銭を払って性行為をしたことは事実であり、彼には売春容疑で罰金100万ウォン(約10万円)が宣告された。

しかも、オム・テウンが起こしたこの事件により、妊娠中の妻はそのストレスで流産してしまう。一晩の遊びのつもりが、店ぐるみの恐喝に巻き込まれ、生まれてくるはずだった命まで失ってしまったオム・テウン。

その悲しみは計り知れないが、俳優としてもいまだ苦しい立場にある。

スキャンダルを乗り越え、2017年に映画『フォークレーン』に主演して復帰するが、ヒットはせず。

2018年12月に新たな所属会社としてかつて所属したHuayi Brothers Koreaと専属契約を交わすが、パっとせず。

2025年、ユ・ハ監督が初めて演出するドラマ『アイ・キル・ユー』に出演し、約9年ぶりにドラマ復帰したが、本格的な完全復帰は実現していない。

2025年8月に姉オム・ジョンファの新作映画VIP試写会に姿を見せた(写真提供=OSEN)

かつては吸引力のある演技で“オム・フォース(オム・テウンと映画『スターウォーズ』シリーズの“FORCE”を組み合わせた造語)”と呼ばれた実力者だけに、文字通り“復活”を期待したいが……。

(文=韓ドラLIFE編集部)

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