「そんなことを言われるなんて」娘が県外に就職。親が周りからかけられた『まさかの言葉』にあ然！

ずっと一緒に暮らしていた子どもが成人し、独り立ちするとなったら、親はどんな気持ちになるでしょうか。今回は私の友人A子さんから聞いた、娘の県外就職が決まった際に周りからかけられた言葉に唖然とした話を紹介します。時代錯誤も甚だしい……！？

県外に就職した娘たち

A子には20代の娘が2人います。2人とも大学まで県内の学校に通っていたので、自宅から電車通学をしていました。娘2人は2歳差で仲も良かったため、滅多に喧嘩になることもなく、家族4人で賑やかな毎日を送っていました。

今では長女も次女もそれぞれ別の県外に就職し、社会人生活を頑張っています。しかし、長女がそう簡単には帰ってくることができない距離の県にある会社に就職が決まったとき、周りの親戚や知人からとんでもないことを言われたのです。

周りからかけられた言葉とは……

当時、友人からは「寂しくなるね」と言われ、親戚からは「よく行かせたね」「老後が心配だね」などと言われてしまったのです。A子は周りからそんな言葉をかけられたとき、内心では「そうした考え方もまだ根強くあるのだな」と思い、唖然としました。むしろ、A子はかけられた言葉とは逆の考え方で、「旅行先が増えてうれしい」くらいに思っていたのです。

娘の人生ですから

A子夫婦の考え方は「娘の人生なのだから親がとやかく言うことではない」であり、夫とも珍しく意見が一致していました。もちろん自分たちの老後の面倒は、自分たちで見るつもりでいますし、娘たちに頼るつもりは一切ありません。そのために節約に励み、貯蓄もしてきました。

周りに何を言われようが、娘たちには「自分で決めた自分の人生を歩んでいって欲しい」と思っているA子でした。

周りの人はA子さんの老後のことを心配して、あのような言葉をかけてくれたのかもしれません。とはいえ、「長女だから」「長男だから」「女の子だから」という理由で、親の面倒を見させるためだけに、子どもの選択を狭めるようなことはしたくない気持ちが強いです。もちろん、親子双方の合意で近くにいることを選ぶケースもあるでしょうが、私たち家族にとって一番大切なのは、娘たちが自分の意思で決めた人生を歩むことだと考えています。

【体験者：50代・女性パート、回答時期：2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト：ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。