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病人の妻と幼い娘を置いて買い物へ行った夫「早く帰って来て」妻の願い虚しく夫は<全部説明させる夫>

  • 2025.12.8

夫のナス太さんは毎日仕事で帰りが遅く、キリ子さんはほぼワンオペで、イヤイヤ期真っ只中の3歳の娘・マリちゃんの育児に毎日奮闘しています。
しかし夫は“普通”の感覚とは少しズレていて、おつかいで牛乳を頼まれたのに豆乳を買ってきたり、高い瓶牛乳を大量に買ってきたりと、キリ子さんが1から10まで伝えないとわかってくれません。そんなある日、キリ子さんはギックリ腰になり、動けなくなってしまいました。

痛さで動けないキリ子さんは、夫にマリちゃんの朝ごはんを出すようお願いしますが、夫はキリ子さんの言葉をそのまま受け取り、白ご飯だけを用意。

自分で考えることなく言われたことしかしない夫に、キリ子さんはイライラをぶつけるも、夫からは「伝えないほうに非がある」と返されてしまいます。

朝ごはんを終えた夫に、今度はお昼ごはん用のパンと、夜ごはん用のカレーの食材を買ってきてもらうことにしたキリ子さん。イヤイヤ期の娘のお世話はできないので、当然夫が連れて行くだろうと思って休んでいたキリ子さんですが、「ママ~! 起きて! あそぼ~!!!」とマリちゃんに叩き起こされます。

「連れて行ってとは言わなかったけど、ここまでとは……」

キリ子さんは絶望に近い感情を覚えつつも、夫の帰宅をただただ待つしかありませんでした。

総合スーパーに到着した夫の次なる行動は…

店内で迷ってしまった夫は、家電コーナーを少し見て回ることに。

「お昼までまだ時間はあるし、寄り道するなとは言われなかったし」

夫は以前から買い換えたいと思っていたテレビについて、店員さんに相談します。

一刻も早く夫に帰って来てほしいキリ子さんは、帰りが遅い夫に業を煮やし、電話をかけますが応答はありません。せっかくの日曜日なのに、マリちゃんに動画を見せるしかなく、申し訳なさを感じるのでした。

▼キリ子さんが痛みで動けない中、夫は託された「買い出し」という役割から離れ、家電コーナーでの寄り道に時間を使ってしまいました。しかし、家に残されているのは病人とイヤイヤ期まっただ中の小さな子ども。状況を想像すれば、最優先すべきは“必要なものを早く買って帰ること”だったはずです。頼まれたことだけをこなすのではなく、“今、自分がどう動けば家族の力になれるか”を考える視点があれば、すれ違いはここまで広がらなかったでしょう。

ひとりで暮らしているのであれば、すべての空いた時間を自分に使えるかもしれませんが、子どもが生まれると自分のための時間は少なくなります。夫婦がお互いを思いやり、相手の状況を想像し行動することで、日常のストレスはぐっと軽くなるのかもしれませんね。


著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ

ベビーカレンダー編集部

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