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放送終了から8年、“異彩を放つ脚本”に「天才的におもしろい」称賛の嵐…語り継がれるワケ

  • 2025.12.18

ドラマのなかには、日常の何気ない瞬間を切り取りながらも、想像以上の完成度で観る人を引き込む名作があります。今回は、そんな"想像を遥かに超える完成度で魅せた名作"の第2弾として、ドラマ『架空OL日記』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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フジ月9『ラヴソング』制作発表会に出席した夏帆(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『架空OL日記』(日本テレビ系)
  • 放送期間:2017年4月13日~6月15日
  • 出演:バカリズム(升野英知 役)

銀行で一般職OLとして働く升野英知(バカリズム)を中心に描かれる、リアルなOLの日常物語です。恋愛や仕事、飲み会や悪口まで、さまざまな日常の一コマを切り取り、観る者に「分かる!」と思わせる描写が詰まっています。

升野は銀行で働く普通のOL。同期で親友の藤川真紀(夏帆)、姉御肌で頼れる先輩・小峰智子(臼田あさ美)、天然な妹キャラの後輩・五十嵐紗英(佐藤玲)、規律に細かくしっかり者の先輩・酒木法子(山田真歩)といった個性豊かな同僚たちに囲まれながら、淡々と日々を過ごしていました。仕事の合間のちょっとしたやり取り、恋愛の駆け引き、上司への不満――。特別なドラマがあるわけではないけれど、そこには誰もが経験する"日常あるある"が溢れています。

升野たちの何気ない日常を通して、観る者は自分自身のOL時代や職場での出来事を思い出し、笑い、共感し、時にはほろりとさせられるのでした――。

バカリズムさんが描く、徹底したOL観察眼

「天才的におもしろい」と称される本作ですが、その最大の理由は、原作・脚本・主演を務めたバカリズムさんによる徹底した観察眼にあります。原作は、バカリズムさんが2006年から約3年間、架空の銀行OL・升野英知として綴ったブログを書籍化したもの。このブログは、まるで実際のOLが書いているかのようなリアリティで注目を集め、多くの読者から支持されました。

ドラマ化にあたっては、バカリズムさん自身が脚本を担当し、主演も務めることで、キャラクターの細かな表情やテンポ感、OLならではの空気感が見事に映像化されています。映像面でも、銀行という日常の舞台をリアルに、かつ親しみやすく描き出しました。バカリズムさんの緻密なOL観察力が、作品全体に説得力と面白さをもたらしています。

日常の中に潜む"共感"と"笑い"

ドラマ『架空OL日記』のもう一つの魅力は、個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間模様です。主人公の升野英知をはじめ、筋トレにハマり腹筋が割れんばかりの勢いでジムに通うストイックな同期・藤川真紀を演じる夏帆さん、上司にもはっきりモノを言う頼れる姉御肌の先輩・小峰智子を演じる臼田あさ美さん、漫画好きで天然な妹キャラの後輩・五十嵐紗英を演じる佐藤玲さん、規律に細かく家庭的でしっかり者の先輩・酒木法子を演じる山田真歩さんといった登場人物たちが、銀行という日常の舞台で絶妙なバランスを保ちながら物語を彩ります。

仕事の合間のちょっとしたやり取り、恋愛の駆け引き、上司への愚痴――。誰もが経験する"日常あるある"が詰まっており、視聴者からは「同期とのやり取りがリアルすぎる」「思わず自分のOL時代を思い出した」「登場人物全員キャラ立ちしていて面白い」といった共感の声が上がっています。

SNSでは、「ここまでリアルだと思わなかった」とバカリズムさんの観察力を絶賛する声や、「毎話楽しみすぎる!」と、毎回の放送を心待ちにする感想も寄せられました。さらに「バカリズムさんの観察力が半端ない」と、日常描写の楽しさに共感する声も多く、視聴者の間で高い評価を集めています。

ドラマ『架空OL日記』は、日常の何気ない瞬間を切り取りながら、観る人に笑いと共感を届けるヒューマンドラマです。原作・脚本・主演を務めたバカリズムさんの独特な感性と観察眼が、OLの日常をリアルに描き出しており、観る者を作品世界にぐっと引き込みます。仕事、恋愛、友人関係など、誰もが経験する"日常の面白さ"を堪能できる一作――まさに"想像を遥かに超える完成度で魅せた名作"と呼ぶにふさわしい作品です。

まだドラマ『架空OL日記』を観たことがない方も、日常の面白さと笑いの絶妙なバランスをぜひ楽しんでみてください。


※記事は執筆時点の情報です