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「生きてて良かった」"第2期決定"に歓喜の声…日本を誇る"傑作アニメ"が評価されるワケ

  • 2025.12.16

ドラマや映画の中には、観る者を驚嘆させるほど緻密に作り込まれた作品があります。今回は、そんな中から“アニメ化・続編制作に歓喜の声集まる名作”を5本セレクトしました。

本記事ではその第5弾として、アニメ『葬送のフリーレン』(日本テレビ系 他)をご紹介します。2026年1月16日より待望の第2期放送が決定した、ハイクオリティなアニメ化で話題を呼んだ作品です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):アニメ『葬送のフリーレン』(日本テレビ系 他)
  • 放送期間:2023年9月29日~2024年3月22日

勇者ヒンメル(CV:岡本信彦)たちと共に、10年におよぶ冒険の末に魔王を打ち倒し、世界に平和をもたらした魔法使い・フリーレン(CV:種﨑敦美)。千年以上生きるエルフである彼女は、ヒンメルたちと再会の約束をして、ひとりで旅に出ます。それから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪れますが、50年前と変わらない彼女に対し、ヒンメルは老い、人生は残りわずかでした。

その後、最期を迎えたヒンメルを目の当たりにし、これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、後悔するフリーレンは、“人を知るため”の旅に出ます。その旅路には、さまざまな人との出会いや出来事が待っていました――。

“静かさ”と“激しさ”の緩急が絶妙

『葬送のフリーレン』は、魔王討伐を成し遂げた“その後”から始まる物語という、ファンタジーでは珍しい切り口が魅力です。人間たちの終わりを迎える姿に触れることで、時間や感情をゆっくりと理解していく長命のフリーレン。その過程がていねいな描写で積み重なり、静かなのに胸に迫るようなドラマを生み出しています。

物語は派手な戦闘よりも、旅の道中で交わされるなにげない会話、食事、風景といった生活が中心です。だからこそ、勇者ヒンメルとの思い出がふっと蘇る瞬間の切なさや、仲間のフェルン、シュタルクとの距離が少しずつ縮まっていく温かさが際立ちます。一歩一歩、フリーレンが人間の心に寄り添っていく姿に、観る側も自然に感情を動かされるのです。

また、アニメーションの美しさも欠かせない魅力です。色彩や静かな余白をいかしたカメラワーク、音楽の繊細さが、作品のテーマである“時間”や“記憶”を支えています。一方で、戦闘シーンでは迫力のある作画が炸裂し、緩急のバランスが絶妙です。心の旅路とファンタジーアクションの両方を味わえる、贅沢な作品となっています。

第2期の放送決定!miletさんがエンディングテーマを続投

『葬送のフリーレン』の原作漫画は、累計発行部数3200万部を突破しています。加えて、“マンガ大賞2021”大賞“第25回手塚治虫文化賞”の新生賞“第69回小学館漫画賞”受賞“第48回講談社漫画賞”で少年部門を受賞しており、高い評価を得ている作品です。

また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとの初コラボも決定し、2026年初夏に開催予定となっています。『名探偵コナン』『ドラえもん』『ONE PIECE』といった数々の国民的アニメとコラボしてきたUSJ。新たにコラボする本作も、日本が世界に誇るアニメ作品だといえるでしょう。

そんな『葬送のフリーレン』は、2026年1月16日より第2期が放送されることが決定しました。エンディングテーマは、第1期に引き続きmiletさんが担当することも発表されています。待望の第2期についてSNSでは「ひたすらに楽しみ」「待ち侘びてた」「生きてて良かった」と、歓喜の声があがりました。

『葬送のフリーレン』は淡々としていると同時に、じんわりと胸が温かくなる唯一無二の空気感を放っています。ハイクオリティなアニメ化でも話題となった本作の第2期を楽しみに待ちましょう。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari