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正統派アイドルが『NHK朝ドラ』で魅せた“圧巻の名演”…2026年『日曜劇場』に出演決定している逸材

  • 2025.12.28

物語の中心でなくとも強烈な輝きを放ち、見る人の心を一瞬でつかむ俳優がいます。今回は、そんな中から"朝ドラで主役じゃなくとも話題を集めた名優"を5名セレクトしました。 本記事ではその第4弾として、アイドルとしての華やかなオーラを封印し、泥臭い演技で俳優としての評価を不動のものにした永瀬廉さんをご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

経歴

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

永瀬廉さんは東京都出身の俳優であり、人気アイドルグループ「King & Prince」のメンバーです。アイドルとして絶大な人気を誇る一方で、数々の映画やドラマで主演をつとめるなど、俳優としても着実にキャリアを積み重ねてきました。

特に俳優・永瀬廉の評価を決定づける契機となったのが、2020年公開の主演映画『弱虫ペダル』です。この作品で永瀬さんは、過酷な自転車競技のシーンをCGや代役なしで演じきるという熱量の高い役作りを見せ、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。

今では、単なる“演技のできるアイドル”という枠を超え、“本格派俳優”として広く知られています。

震災と未来を描く名作『おかえりモネ』

永瀬さんがその演技力で日本中を驚かせたのが、2021年度前期のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』です。

本作は、『きのう何食べた?』や『透明なゆりかご』で知られる脚本家・安達奈緒子さんが手掛けたオリジナル作品 。ヒロイン・永浦百音を演じた清原果耶さんをはじめ、内野聖陽さん、鈴木京香さん、浅野忠信さんといった日本を代表する名優たちが集結しました。

震災の記憶という重いテーマと向き合いながらも、仕事や恋愛といったエンタメ性を織り交ぜ、被災地で生きる若者たちの心の機微を丁寧に描いたヒューマンドラマです。

日本中が涙した「りょーちん」役の舞台裏

実力派キャストが揃う『おかえりモネ』の中で、永瀬さんが演じたのは、ヒロインの幼なじみで若き漁師の及川亮(通称:りょーちん)でした 。震災で母を亡くし、絶望から立ち直れない父(浅野忠信)を支えながら気丈に振る舞う亮。永瀬さんはその複雑な内面を、繊細な演技や声色で見事に体現しました

特に視聴者の心を揺さぶったのが、第75回で見せた魂の叫びです 。積み重なった苦悩が決壊し、涙ながらに吐露したこの言葉――。

「俺、もう全部やめてぇわ」

普段の明るい“りょーちん”の仮面が崩れ落ちた瞬間、その痛切な響きは日本中の涙を誘いました 。SNSではりょーちんの幸せを願う声があふれ、「#私たちのりょーちん」というハッシュタグも。「わずかな出番で心を鷲掴みにされた」「辛すぎて涙がでる…」「りょーちんの幸せを願わずにはいられない」と、脇役でありながら主役級の注目を集めました。

この迫真の演技の裏には、永瀬さんの徹底した役作りがありました。未経験だったトランペットの猛練習に加え、地元の方言を習得するために音源を繰り返し聞き込み、漁師の所作を体に叩き込むなど、アイドルオーラを完全に消し去って撮影に挑んだといいます。こうして生み出された“及川亮”という役は、永瀬さんの俳優人生において欠かすことのできない、代表作となりました。

止まらない快進撃

『おかえりモネ』でのブレイク以降、永瀬廉さんはドラマ・映画界の第一線で活躍を続けています。

2024年のドラマ『東京タワー』では、20歳以上歳が離れた女性との許されざる恋に溺れる医大生役を快演。原作の世界観にマッチした憂いを帯びた表情と、大人の色気で新境地を開拓しました。

同年公開のアニメーション映画『ふれる。』では、オーディションで主役を勝ち取り声優に初挑戦。“声だけで感情の機微を表現する力”や、キャラクターに自然に溶け込む演技が高く評価されています。

そして、その勢いは止まることを知りません。 2025年12月24日には、人気ドラマの劇場版『映画ラストマン -FIRST LOVE-』が公開され、護道泉役としてスクリーンに帰ってきます。

さらに2026年1月からは、TBS日曜劇場『リブート』への出演も決定。主演の鈴木亮平さんらと共演し、物語の鍵を握る重要な役どころを演じます。

天性の「華」と役への「覚悟」

永瀬廉さんの魅力は、人々を惹きつける天性の“華”と、役の人生を背負う“覚悟”が共存している点にあります。

朝ドラ『おかえりモネ』では、その切ない視線と繊細な表現力で、視聴者の心に“りょーちん”という存在を深く印象づけました。トップアイドルとして輝きながら、俳優としても進化を続ける永瀬さん。その底知れぬポテンシャルに、今後も期待は高まるばかりです!


※記事は執筆時点の情報です