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「17歳とは思えない」事前告知なしの“シークレット出演”で話題騒然…“主役を喰うほどの快演”で魅せた逸材

  • 2025.12.22

主役でなくとも強烈な輝きを放ち、見る人の心を一瞬でつかむ俳優がいます。今回は、そんな中から"朝ドラで主役じゃなくとも話題を集めた名優"をピックアップしました。 本記事ではその第2弾として、日本のみならずアジアへと活躍の場を広げている清原果耶さんをご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

経歴

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撮影に応じる清原果耶(C)SANKEI

清原果耶さんは、大阪府出身の女優です。2014年、12歳で「アミューズオーディションフェス」グランプリを獲得し芸能界入りすると、翌2015年にはNHK連続テレビ小説『あさが来た』で早くも女優デビュー。デビュー作がいきなり朝ドラという異例の抜擢で、大きな注目を集めました。

その後も着実にキャリアを重ね、2019年の『なつぞら』を経て、2021年の『おかえりモネ』では念願の朝ドラヒロインに抜擢。同年の映画『護られなかった者たちへ』では、第45回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞しました。

その後、2022年の『ファイトソング』で民放ドラマ初主演を果たし、2023年には初舞台『ジャンヌ・ダルク』で第31回読売演劇大賞 杉村春子賞・優秀女優賞を受賞するなど、その活躍は多岐にわたります。

2025年11月より配信中のNetflixシリーズ『イクサガミ』では本格アクションにも挑戦。日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』など、国内外問わず活動の幅を広げています。

朝ドラ通算100作目――豪華キャストが彩った日本アニメの草創期

清原さんが大きな注目を集めるきっかけとなったのが、NHK連続テレビ小説『なつぞら』です。

記念すべき朝ドラ通算100作目となる本作は、脚本家・大森寿美男さんによるオリジナルストーリー。北海道・十勝で育ったヒロイン・なつ(広瀬すず)が、草創期のアニメーション業界で奮闘する姿を描いた壮大な物語でした。

本作の見どころは、なんといっても100作目にふさわしい豪華キャスト陣です。 広瀬すずさん、松嶋菜々子さん、藤木直人さん、岡田将生さんら主役級の俳優が名を連ね、さらには歴代の朝ドラヒロインたちが随所に登場。過去の朝ドラへのリスペクトを込めつつ、新しい時代を切り拓くアニメーターたちの情熱を丁寧に描き出しました。

そんな国民的ドラマの後半戦、物語を牽引する重要な存在として登場したのが清原果耶さんです。

「主役より主役」――“シークレット出演”の異例回

本作『なつぞら』では、制作陣が仕掛けたある“サプライズ”が視聴者を驚かせました。それは、物語の重要人物でありながら、配役が一切明かされていなかったヒロインの妹役について――。なんとそのキャストが、放送当日のオープニングクレジットで突如、清原果耶さんだと発表されたのです。事前告知なしの“シークレット出演”という異例の演出により、作品の注目度はさらに高まりました。

清原さんが演じたのは、ヒロイン・なつが探し続けていた生き別れの妹・千遥。十数年ぶりに姉や兄と電話で言葉を交わすシーンでは、瞳の揺らぎや涙、声の調子だけで、驚きから戸惑い、安堵、そして喜びへと移ろう感情のグラデーションを表現。その演技は「圧巻」の一言でした。SNS上では「17歳とは思えない」「一気に惹きこまれた」「迫真の演技が凄い」「演技に魅了された」と絶賛の声があふれ、主役を食うほどのインパクトを残しました。

この鬼気迫る演技の裏には、清原さんの徹底した役づくりがあったといいます。役の心情に寄り添うため、撮影本番まで姉役の広瀬すずさんや兄役の岡田将生さんとは、あえて顔を合わせずに過ごしたそうです。

キャラクターの神秘性を守ろうとするこの高いプロ意識があったからこそ、視聴者は彼女の演技に没入し、その涙に心を揺さぶられたのでしょう。

朝ドラヒロインから世界へ――

『なつぞら』での好演を経て、清原果耶さんはその後も数々の話題作に出演しています。2021年には、連続テレビ小説『おかえりモネ』で満を持してヒロイン・永浦百音役に抜擢。東日本大震災という繊細なテーマを背景に、痛みと再生に向き合う主人公を見事に演じきり、国民的女優としての地位を確立しました。

映画界での評価も高く、同年の映画『護られなかった者たちへ』では、佐藤健さんや阿部寛さんといった日本を代表する名優たちと共演。

さらに2024年には、日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』に出演。言葉の壁を超えた表現力で、その才能が世界に通用することを証明しました 。

朝ドラ『なつぞら』では、限られた出演シーンながら、その圧倒的な実力で視聴者を釘付けにした清原果耶さん。助演から主演、そして国境を越えた作品へ――。留まることを知らない清原さんの今後の活躍に、期待は高まるばかりです!


※記事は執筆時点の情報です