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「ここまで攻めるの?」「過激すぎないか」開始30秒で炸裂する“濃密シーン”に騒然…だけど「流石の完成度」称賛相次ぐ名ドラマ

  • 2025.12.16

ドラマや映画の中には、その世界観の作り込みに圧倒され、気づけば時間を忘れてしまうほど没入してしまう作品があります。今回は、そんな中から"驚異の完成度で魅せた配信作品part2"を5本セレクトしました。

本記事ではその第3弾として、ドラマ『恋愛バトルロワイヤル』(Netflix)をご紹介します。“男女交際禁止”の厳しい校則のもと、主人公の女子高生が手を染めた“裏バイト”の正体とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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JRAの新CM発表会見に登場した見上愛(C)SANKEI
  • 作品名(配信):ドラマ『恋愛バトルロワイヤル』(Netflix)
  • 配信日:2024年8月29日
  • 出演: 見上愛(有沢唯千花 役)/ 宮世琉弥(真木陵悟 役)

由緒正しき家柄の子女たちが集う、歴史ある超エリート女子高校。そこに通う有沢唯千花(見上愛)は、裕福とはいえない家庭で育ちました。将来を案じて高額な学費を必死に工面してくれる母(吉田羊)のため卒業を目指していましたが、高校2年の進級時に環境が激変。

女子校だった学校が男子校と合併し、共学化することになったのです。この改革をきっかけに、学院には“男女交際禁止”という新たな校則が設けられます。それは、違反して性交渉を行った生徒は退学処分になるという、極めて厳格かつ理不尽な内容でした。

やがて学内では、生徒会による厳重な監視とパトロール、通称“ウサギ狩り”が開始されます。次々と違反者が見つけ出され、退学者が続出するという異常事態に陥る中、唯千花はある出来事をきっかけに、秘密裏の活動を始めることになります。それは、自らの正体を明かすことなく違反者たちから金銭を受け取り、その見返りとして、男女交際の決定的な証拠写真を揉み消す、“ラブキーパー”という裏稼業でした――。

“実話に着想”Z世代のリアルを描くNetflix学園ドラマ

Netflixオリジナルシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』全8話は、2024年8月29日から世界独占配信が始まった、日本発のオリジナル学園ドラマです。

このドラマは、男女交際を禁じる校則に違反した元女子生徒が、学校法人を訴えた実際の裁判から着想を得ており、現代の若者たちが抱える恋愛観や校則による抑圧をリアルに描いています。

監督は松本壮史さん、太田良さん、安川有果さんの3名。脚本は篠﨑絵理子さんと首藤凜さんが手がけ、Netflixとロボットが共同で制作しました。

主人公の有沢唯千花(見上愛)は、明日蘭学院の生徒会会計として学業に励む一方、離婚した夫の多額の借金を背負った母・有沢千尋(吉田羊)を支えるため、校則違反者の恋愛証拠をもみ消す“ラブキーパー”としての裏の顔を持っています。恋愛には関心を示さなかった唯千花でしたが、裕福ながら愛のない家庭で育った真木陵悟(宮世琉弥)と出会い、次第に心を通わせるように――。

そのほかにも、唯千花に想いを寄せる神田篤史(水沢林太郎)、真木陵悟の親友で年上の女性カウンセラーに恋をする美山飛鳥(豊田裕大)、そして校則違反者を追う副会長・藤野紗和(秋田汐梨)など、立場も想いも異なる若者たちが物語を彩ります。

なかでも、主演の見上愛さんには、「めちゃくちゃ可愛い」との声が集まりました。さらに「一気見するくらい大好き」「演技に心をつかまれた」と絶賛され、「見上愛ちゃんの顔になりたい」「このドラマを観て大ファンになった」といった感想も相次ぎました。見上さんの繊細な演技と存在感が作品を輝かせたことが伝わってきます。

恋愛だけでなく、社会格差、DV、モラハラといった現代社会の問題にも踏み込み、日本の若者たちが抱える葛藤や価値観を真正面から描いた本作は、Netflixだからこそ実現した挑戦的な社会派ドラマといえるでしょう。

地上波では描けない…Z世代の赤裸々な恋愛観

本作の見どころは、配信プラットフォームだからこそ実現したリアリティと完成度にあります。

“男女交際禁止”という校則のもと、生徒たちが互いを監視し、密告し合う“リーク合戦”が繰り広げられる展開は、息をのむような緊張感に満ちています。退学の恐怖と恋心の狭間で揺れる若者たちの姿がスリリングに描かれ、視聴者を一気に物語へと引き込みました。

本作のテーマは、「自分らしく生きるとは―」という普遍的な問いにあります。実際の裁判に着想を得た物語を軸に、Z世代の恋愛観を徹底的にリサーチ。そのリアルな価値観を物語へと落とし込みました。

男女の恋愛にとどまらず、同性愛や教師と生徒の禁断の関係、家庭の問題など、地上波では踏み込みにくいテーマにも真正面から挑み、Netflixだからこそ可能な“リアルな青春群像”を描き出しています。SNSでは「ここまで攻めるの?」「過激すぎないか」「1話から攻めすぎ」「開始30秒で…」と、開始早々炸裂する濃密シーンに驚く声も。

世界同時配信というスケールの大きさも、本作の魅力のひとつ。日本の若者たちの価値観をグローバルに発信する試みとして、社会的にも意義のある作品といえるでしょう。

一部の視聴者からは、「最後がモヤモヤする」といった意見もありました。しかしその一方で、「今の時代に刺さるドラマ」「ハマった」「ときめきレベルが最強」「このドラマに出会えてよかった」「流石の完成度」といった称賛の声も数多く寄せられています。

厳しすぎる校則に揺れる恋心、そして社会への疑問――そのすべてが巧みに絡み合い、Z世代のみならず幅広い世代の心を捉えた『恋愛バトルロワイヤル』。登場人物たちの愛と葛藤が交錯する本作は、まさに“驚異の完成度で魅せた配信ドラマ”と呼ぶにふさわしい一作です。


※記事は執筆時点の情報です