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「冗談抜きで100回は観た」公開から28年“異常なまでのリピーター”を生んだ伝説アニメ…色褪せない“驚異の完成度”

  • 2025.12.16

脳裏に焼き付いて離れない衝撃的な展開や、いつまでも心に残る深い余韻。アニメの世界では、圧倒的な映像美や魂を揺さぶるストーリーによって、観る者の記憶に強烈な爪痕を残す作品が、数多く生み出されてきました。今回は、そんな“一度観たら忘れられないアニメ作品”5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、1997年公開の映画『もののけ姫』(東宝)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“一度観たら忘れられないアニメ作品”映画『もののけ姫』

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(配給):映画『もののけ姫』(東宝)
  • 公開日:1997年7月12日

あらすじ

室町時代。北の辺境にあるエミシ一族の村で暮らす青年・アシタカ(CV:松田洋治)は、突如として村を襲った“タタリ神”を倒した代償として、その身に死の呪いを受けてしまいます。呪いを解く方法を探すため、西の方角へと旅に出たアシタカは、やがて「タタラ場」と呼ばれる製鉄所を目指すことに。

その道中で、彼は山犬に育てられた不思議な少女・サン(CV:石田ゆり子)と出会いますが、人間を深く憎む彼女からは、森を立ち去るよう強く警告されてしまいます。その後、タタラ場へとたどり着いたアシタカは、そこで暮らす人々が自らの生存のために森を切り拓いた行為こそが、サンや森の神々の激しい怒りを買っている原因であることを知るのでした―。

映画『もののけ姫』の見どころ ※ネタバレあり

映画『もののけ姫』は、人間同士の争いや自然破壊などの描写を通じて、“生と死”という根源的で難解なテーマを観客に鋭く問いかけた作品。徹底したリアリズムとファンタジーの融合は魅力的ではあるものの、本作では人体欠損を含むジブリ作品の中では異色とも言えるほどの残酷な描写もしばしば見られます。アシタカの矢によって腕や首が飛び散る戦闘シーンや、タタリ神の禍々しい姿などは、子ども向けのアニメだと思って観た人々を震え上がらせたことでしょう。SNSでは「結構グロい」「トラウマ級に怖くて観れなかった」といった声もあり、その容赦ない暴力描写が恐怖として記憶に刻み込まれているという方も少なくありません。

一方で、何度観ても新しい発見がある深いストーリーが本作の魅力です。それぞれの登場人物に違った信念や正義感があり、善人に見える人が悪人でもあり、悪人に見える人が善人でもあるという、善悪が乱れるリアルな人間模様が心を揺さぶります。そんな複雑な物語を彩る圧倒的な映像美と久石譲さんによる雄大な音楽も、本作の魅力を語るうえでは欠かせない要素です。その中毒性は凄まじく、SNSでは「冗談抜きで100回は観た」「何度も観てるからセリフも言えちゃう」という熱狂的なリピーターからの声も多く見られました。

スクリーンで蘇る!まさかの復活上映に観客驚愕「鳥肌もの」「圧巻」

1997年の公開当時、観客動員数1,420万人、興行収入193億円という前人未到の大ヒットを記録し、今なお国内外で愛され続けるスタジオジブリの傑作『もののけ姫』。そんな不朽の名作が、2025年10月24日より4Kデジタルリマスター版として全国のIMAX劇場で復活上映され、大きな話題となりました。今回のリマスターでは映像が細部に至るまで鮮明になり、森の緑やキャラクターの表情、そして壮大なアクションシーンがかつてない美しさで蘇っています。

特にIMAX上映ならではの高精細な映像とクリアなサウンドは、まるで物語の世界に入り込んだかのような圧倒的な没入感を生み出しました。実際に劇場を訪れた観客からも、SNSでは「IMAXで観ると鳥肌ものだった」「大きいスクリーンで観るジブリは圧巻」といった声が上がり、DVDやBlu-rayなどでしか観たことがなかったという方にも新鮮な感動が広がっています。映画史に残る“生きろ”というメッセージを最高の環境で浴びることができる、貴重な機会となりました。

映画『もののけ姫』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“壮絶で美しい命の物語”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です