1. トップ
  2. 「数分しか出てないのに…」朝ドラ女優が“わずかな出演”で魅せた名映画…“破格の名演”光る秀逸作

「数分しか出てないのに…」朝ドラ女優が“わずかな出演”で魅せた名映画…“破格の名演”光る秀逸作

  • 2025.12.23

画面に映った瞬間に空気を変えてしまう圧倒的な存在感や、狂気すら感じさせる鬼気迫る表情。役そのものが憑依したかのような名優たちの演技が、作品を単なる物語から芸術の域へと高めた作品は観客の心を震わせます。今回は、そんな“名優たちの快演が光る至高作”5選をセレクトしました。

本記事では第4弾として、2024年公開の映画『四月になれば彼女は』(東宝)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“名優たちの快演が光る至高作”映画『四月になれば彼女は』

  • 作品名(配給):映画『四月になれば彼女は』(東宝)
  • 公開日:2024年3月22日

あらすじ

川村元気さんの同名小説を原作に、山田智和監督が実写映画化。

精神科医の藤代俊(佐藤健)のもとに、かつての恋人である伊予田春(森七菜)から1通の手紙が届きます。「天空の鏡」として知られるボリビアのウユニ塩湖から送られたその手紙には、10年前の初恋の記憶が綴られていました。その後も春からは、プラハやアイスランドなど世界各地から手紙が送られてきます。

一方、藤代は現在の恋人である坂本弥生(長澤まさみ)との結婚に向けた準備を進めていましたが、ある日突然、弥生は姿を消してしまいます。なぜ春は今になって手紙を送ってきたのか、そして弥生はどこへ行ってしまったのか。交錯する2つの謎を追うなかで、藤代は愛する人の真実と向き合うことになります―。

映画『四月になれば彼女は』の見どころ ※ネタバレあり

川村元気さんのベストセラー小説を映像化した映画『四月になれば彼女は』は、愛を失った男と、かつての恋人、そして婚約者という三者の心情を詩的に描いた作品ですが、その評価は観客の感性によって大きく分かれました。特にキャラクターの行動原理に対し、SNSでは一部の方から「登場人物に感情移入出来ない」「私には共感できない」といった意見が寄せられています。その一方で、言葉にならない感情の揺らぎを丁寧に描いた作風に「観終わった後も余韻が残る」「愛することの重さや深さを考える内容だった」といった称賛もあり、賛否両論の議論を呼ぶ作品となっています。

ストーリーへの意見が分かれる一方で、世界各地で撮影された圧倒的な映像美について絶賛の声が相次いでいます。ウユニ塩湖やプラハなど、息を呑むような絶景の数々は物語の叙情性を高めました。その透明感あふれる世界観に対し、SNSでは「映像が美しい」「圧倒的にエモすぎる映像」「邦画史上最高峰の映像美」といった絶賛するコメントが溢れています。まさに芸術的とも言える映像の数々は、実写化ならではの醍醐味とも言える作品の魅力となりました。

わずかな出演時間でも観客を魅了した河合優実の優れた表現力

undefined
新春ドラマ「新年早々 不適切にもほどがある!」会見 河合優実(C)SANKEI

川村元気さんのベストセラー小説を実写化した映画『四月になれば彼女は』。佐藤健さんや長澤まさみさんら豪華キャストが名を連ねる本作ですが、短い出演時間ながらも鮮烈な印象を残したのが、河合優実さんです。河合さんといえば、話題をさらったドラマ『不適切にもほどがある!』でのブレイクに続き、NHK連続テレビ小説『あんぱん』での快演も記憶に新しい、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの実力派女優です。

本作で、河合さんは長澤さん演じる坂本弥生の妹・純を演じています。河合さんは限られた出番でありながら、佇まいと表情だけで物語に奥行きを与える圧倒的な表現力を披露しました。その存在感は主役級のキャストに引けを取らないもので、SNSでは「数分しか出てないのに…」「ずば抜けて上手い」と驚愕する声や、河合さんの確かな実力を目の当たりにし「名優だということを再確認」といった称賛のコメントが相次ぎました。わずかなシーンでも観客の心を鷲掴みにする河合さんの演技は、本作の隠れた見どころの一つと言えるでしょう。

映画『四月になれば彼女は』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“失われた愛を探す壮大な旅路の行方”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です