1. トップ
  2. 「開始10分で…」「そこまでやるの」“想像を超える過激シーン”に騒然…「これを観ずに死ねない」大絶賛される至高映画

「開始10分で…」「そこまでやるの」“想像を超える過激シーン”に騒然…「これを観ずに死ねない」大絶賛される至高映画

  • 2025.12.15

ドラマや映画の中には、あまりの衝撃に目を背けたくなる作品があります。今回は、そんな中から"人間の本性をむき出しにする名作"を5本セレクトしました。本記事ではその第2弾として、映画『探偵はBARにいる』(東映)をご紹介します。冬の札幌・ススキノを舞台に、探偵と相棒が挑む命がけの依頼とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

undefined
イベントに出演する小雪(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『探偵はBARにいる』(東映)
  • 公開日:2011年9月10日
  • 出演:大泉洋 (探偵 役)

物語の舞台は、北海道・札幌の歓楽街ススキノ。街を知り尽くした探偵(大泉洋)は、行きつけのBARで相棒兼運転手の高田(松田龍平)と酒を酌み交わしながら、いつものようにオセロを楽しんでいました。そこへ“コンドウキョウコ”と名乗る女性から一本の電話が入ります。簡単な依頼だと判断した探偵は、軽い気持ちで仕事を引き受けますが、翌日その任務を終えた直後に、何者かに拉致。雪の中に埋められ、半殺しの目に遭ってしまいます。

怒りが収まらない中、再び“コンドウキョウコ”からの連絡を受けた探偵は、渋々ながらも再度依頼を引き受けることに。やがて高田とともに報復に動き出した探偵は、思いがけず事件の核心へと近づいていきます。

その過程で、謎めいた女性・沙織(小雪)と、大物実業家・霧島(故・西田敏行さん)の存在が浮上。さらに探偵は、次々と明らかになる4つの殺人事件に向き合いながら、“コンドウキョウコ”の真の目的、そして事件同士を結ぶ見えない糸に迫るのでした――。

企画から16年…大泉洋×松田龍平が生んだ伝説のバディ

映画『探偵はBARにいる』は、東直己さんの人気小説『ススキノ探偵シリーズ』第2作『バーにかかってきた電話』を原作とし、2011年に公開された作品です。監督は橋本一さん、脚本は古沢良太さんと須藤泰司さんが担当しました。

舞台は北海道・札幌の歓楽街ススキノ。ハードボイルドな探偵の活躍を描きながらも、随所にユーモアが散りばめられた作品です。札幌出身のプロデューサーが「北海道出身の俳優に演じてもらいたい」という思いを胸に、企画から映画化までに16年をかけたというエピソードも。本作への強いこだわりと情熱が、主演・大泉洋さんという理想的なキャスティングにつながりました。

そのほか、相棒の高田を松田龍平さん、謎の女性・沙織を小雪さん、大物実業家の霧島を故・西田敏行さんが演じています。

なかでも、謎の美女・沙織を演じた小雪さんには、「超美人」「最も色気のある女優のひとり」と称賛の声が集まりました。妖艶さと品格を兼ね備えた演技に、「超絶“いい女”で最高」「演技が大好き」といった感想も寄せられ、「ラストの表情に震えた」という声が上がるほど、観る者の心を魅了しました。

撮影は全編オール北海道ロケで行われ、ススキノの雑踏から雪原の静けさまで、土地の空気感が映像の中に息づいています。物語の中心となる舞台は、札幌・ススキノのバー「ケラーオオハタ」。主演の大泉洋さんは、「作品を通じて北海道の魅力を伝えたい」という気持ちで撮影に臨んだといいます。

制作スタッフには、ドラマ『相棒』シリーズを手がけたメンバーが多数参加。橋本一監督と古沢良太さんのコンビによる緻密な構成は、最後まで先の読めない展開で観客を引き込みます。さらに監督は、吹き替えやCGを極力使わず、俳優自身による生身のアクションにこだわりました。俳優が体当たりで挑む“肉弾戦”のような演出が、ミステリーの緊迫感と暴力描写の生々しさを際立たせています。

PG12指定を受けた本作は、暴力や人間の欲望を赤裸々に描いた過激な内容でも話題に。地上波では難しい刺激的なシーンを映画ならではの自由度とリアリティで映し出し、観る者に強い印象を残しました。

その後、2013年に続編『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』、2017年に『探偵はBARにいる3』が公開。大泉洋さんと松田龍平さんの名コンビが続投し、ススキノという街の魅力、そしてバイオレンスとユーモアが共存する唯一無二の世界観をさらに深化させました。

「PG12指定に納得」の暴力描写――愛される理由

本作の見どころは、ハードボイルドの緊張感とコメディの軽妙さを絶妙に融合させた構成にあります。橋本監督が掲げた「70年代の活劇」というコンセプトのもと、暴力と陰謀が渦巻くハードボイルドを軸に、北海道・ススキノという街のリアリティ、大泉洋さんと松田龍平さんの抜群の掛け合い、そして実力派スタッフによる緻密な演出が、作品に独特の深みとテンポをもたらしました。

一部で、「原作と違った」「エンディングが惜しい」といった声もありましたが、その一方で「昔ながらの硬派なハードボイルド」「大泉洋の代表作」といった感想も多く寄せられています。

また、「過激な表現が多い」「PG12指定に納得」「突然の展開に驚いた」「開始10分で…」「そこまでやるの」といった意見も目立ち、リアルで強烈な描写が強く印象に残ったという人も少なくありません。さらに、「これを観ずに死ねない」「バディ映画の最高傑作」と絶賛する声も相次いでいます。

公開後、本作は第35回日本アカデミー賞で複数部門の優秀賞を受賞し、シリーズ化が決定。骨太なハードボイルド展開と、大泉洋さんと松田龍平さんの名コンビによる掛け合いは、公開から約15年が経った今もなお、多くのファンに愛され続けています。

ミステリーの謎解きと生々しい暴力描写が交錯する中で、人間の弱さや執念を浮かび上がらせた本作は、まさに“人間の本性をむき出しにした名作”と呼ぶにふさわしい一作です。


※記事は執筆時点の情報です