「子供の機嫌とるのは母親の仕事だろ！」育児を丸投げする夫。全てを見ていた娘がとった“行動”に「賢い」【しまうま劇場】

子供の感情は大人が思う以上に繊細で、親が思い通りにコントロールできるものではありません。苦しんでいる時は、そっと寄り添う気持ちが何より大切です。しかし、子育てをパートナーと分担したいと思っても「仕事で疲れてるから」と耳を貸してくれないケースも…。

日常に隠れた学びや未来へのヒントを学べるショートドラマを配信する「しまうま劇場」の『子供の機嫌』では、そんなリアルな育児のズレと、思わずスッキリする展開が描かれています。

【子供の機嫌】子どもの機嫌、どうとってる？#ショートドラマ

「うぅっ…うっ…」

娘の愛梨が、お腹をおさえてうずくまっています。「どうしたの！？」母親が慌てて駆け寄って声をかけます。

そこにーーガチャッと部屋の扉を開けて父親が登場。

「何時だと思ってんだ！」

「愛梨がおなか痛いって」母親が説明します。

父親は関心なさそうに「子供の機嫌とるのは母親の仕事だろ！」と冷たく言い放ちます。さらに「仕事で疲れてんの」と一言。

心配するどころか、娘の痛みにすら目を向けない父親を、母親はただ見つめるしかありませんでしたーー。

「え、愛梨が？」

学校に呼び出された母親は、娘と教師の三人で話し合いをしています。「お友達を叩いてしまって…」教師はそう言って、愛梨に視線を向けました。しかし、下を向いて黙っている愛梨。

「そんな…」母親は信じられないという表情を浮かべます。しかし、教師は扇子をパタパタと仰ぎながら冷たく続けました。

「ご家庭でどういう教育されているんですか？お友達も怖がっていますし迷惑なんです。」その言葉に、チクリと心が痛む母親。

「うちの子は意味もなく叩いたりしません！」

思わず母親が強い口調で言い返すと「あら、愛梨ちゃんの気性の荒さは親譲りかしら〜」と、意地悪な言葉を方を投げかけます。

母親は悔しさから、拳をギュッと握りしめるのでした。

寝室では、愛梨が静かな寝息を立てていました。母親はその小さな手をそっと握りしめ、優しく微笑みます。

ーーそのとき。

ガチャッ。

玄関のドアが開く音が響きました。

帰宅した父親は、靴を脱ぐなりソファへ直行し、ぐったりと横になります。

そこに母親が「あなた、今日愛梨が友達叩いて…」と声をかけますが「うるさいなぁ、仕事で疲れてんの」といつもの一言。「見たらわかるでしょ」と体を起こし、スーツの上着を脱ぎだします。

「仕事、仕事ってね…」母親は積み重なっていた不満が今にも溢れそうです。

ですが父親は軽く笑いながら「怒んなよ、子供じゃないんだから」、さらに「自分の機嫌くらい自分でとれよ」と、まるで他人事のような態度。

「私だって…」母親が言い返そうとしたそのとき、リビングのドアが開きます。

「ねぇ、うるさい！」現れたのは、寝ていたはずの愛梨でした。「愛梨、大きい声出さないで」注意する母親。

すると、父親が急に笑顔になって膝を付き「ほら愛梨、おいで」と腕を広げます。

しかし、愛梨は父親を横目に見ながら、そのまま母親の胸に抱きつきました。

そして、父親を見つめながら言います。「私の機嫌はママだけがとるの？じゃあパパは？」呆然としたまま、何も言えない父親。愛梨は続けます。「ママの機嫌は誰がとるの？」

その言葉に、母親は嬉しそうに愛梨を抱きしめ微笑むのでした。

YouTubeショートのコメント欄には「子どもより仕事かよ」「娘ちゃん賢い！」など、さまざまな意見が寄せられていました。

子育ては、決して簡単なものではありません。だからこそ、父母どちらかに任せっきりにせず支え合う姿勢が大事です。そしてもう一つ、忘れてはいけないのが“子供は親の言動をちゃんと見ている”ということ。誰が自分を大事にしてくれているか、敏感に気付いています。

『子供の機嫌』は、そんな“親としての姿勢”を改めて考えさせてくれる作品です。

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