1. トップ
  2. 恋愛
  3. <結婚いつなの攻撃>「女はね、タイミング逃したら終わりなの」詰め寄る母に、娘がついに『涙の反撃』

<結婚いつなの攻撃>「女はね、タイミング逃したら終わりなの」詰め寄る母に、娘がついに『涙の反撃』

  • 2025.12.3

これは筆者A子が、過干渉な母親との衝突を通して、自立の大切さを学んだエピソードです。親の“悪気のない言葉”が、私の心を傷つけました。

画像: <結婚いつなの攻撃>「女はね、タイミング逃したら終わりなの」詰め寄る母に、娘がついに『涙の反撃』

結婚プレッシャーが止まらない母の電話

私は30歳を過ぎても独身で、都内で営業職として働いています。
仕事は忙しいけれど充実していて、恋愛も“焦ってするものではない”と思っていました。
ところが、実家の母は違いました。
「A子、友達のSちゃんが結婚したって! あなたはいつ?」
実家に帰るたび、結婚・出産・孫の話ばかり。
電話でも「早く孫の顔が見たい」が口癖。最初は笑って受け流していましたが、次第にストレスに。
ある日、母が突然電話をかけてきて「お見合い話があるの」と言い出したのです。
私は冗談だと思いましたが、母は本気でした。

親の“善意”が押しつけに変わる瞬間

「いい人なのよ。地元の銀行に勤めてて、実家も近いし!」
母のテンションとは裏腹に、私は心が冷めていくのを感じました。
「お母さん、勝手に話進めないで。私は仕事もあるし、今はそんな気ないの」
そう伝えると、母は不機嫌になり、電話口でため息をつきました。
「A子、いつまで夢みたいなこと言ってるの? 女はね、タイミング逃したら終わりなのよ」
その言葉に、心がズキンと痛みました。
悪気がないことはわかっていました。
でも、“終わり”と言われた瞬間、母が私を“誰かの妻”としてしか見ていないように思えて、涙がこぼれました。

堪忍袋の緒が切れた夜

その数日後、母からまた電話が。
「今度の日曜、お見合い相手とごはん行くことにしたから」
私は思わず声を荒げてしまいました。
「お母さん、いい加減にして! 私の人生はお母さんのためにあるんじゃない!」
母は沈黙し、しばらくして小さな声で「そんな言い方しなくても……」とつぶやきました。
私も涙が出て止まりませんでした。
大好きな母と、こんなふうに言い合いになるなんて。
でも、言わなければ、一生“母の理想の娘”のままでいたと思います。

“母の愛”の形を受け入れた日

その夜、母からLINEが届きました。
「A子、ごめんね。あなたの幸せを思って言ったつもりだったけど、押しつけてたね」
短い文章に、母の不器用な愛情が滲んでいて、私は泣きながら返信しました。
「お母さんの気持ちは嬉しいよ。でも、私は私の人生をちゃんと生きたい」
それから母は、結婚の話をしなくなりました。
代わりに「最近どんな仕事してるの?」と、少しずつ“今の私”を見てくれるようになりました。
親の愛はありがたい。でも、愛が“心配”に変わると、時に相手を傷つけることがあります。
あの夜の涙は、私と母が“親子”ではなく“ひとりの人間同士”として向き合えた瞬間でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

元記事で読む
の記事をもっとみる