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ニースとモナコ2泊3日観光。絶景と美食、オフラインラブの聖地を巡る旅

  • 2025.11.26

美しいビーチとおしゃれな街並み、美味しい食べ物が揃う南フランスの港町・ニース。

近年は、Netflixの恋愛リアリティ番組『オフラインラブ』の舞台となり、一躍話題を集めました。

そのすぐ隣にあるのが、世界で2番目に小さい国・モナコ公国。税制の優遇を求めて世界中の富裕層が集まる、きらびやかな国です。

今回は、筆者が実際に2025年9月に2泊3日で訪れたニースとモナコの旅行プランをご紹介します。『オフラインラブ』の聖地をめぐりながら、ニース市内の主要観光地とモナコ観光をどちらも楽しみたい方にぴったりのスケジュールです。

1日目:ニース市内観光の始まりは、マセナ広場から

多くの人々が行き交うマセナ広場

初日は朝にニースのコート・ダジュール空港へ到着。トラムに乗って市内中心部へ向かい、まずはマセナ広場周辺を巡ります。

マセナ広場は『オフラインラブ』でも何度も待ち合わせ場所として使用された、ニース中心の観光スポット。360度に伸びる小道の先には、番組内ではお馴染みのレストラン「メゾン・マルゴー」やジャン=メドサン通りなど、主要観光地が徒歩圏内に広がっています。

南仏らしいおしゃれな市場、サレヤ広場

朝のサレヤ広場

ニース観光で外せないのが、サレヤ広場。食材や花を扱う市場は月曜を除き、毎日朝から昼過ぎまで営業しています。

色とりどりの生花や、フランスならではのチーズやトリュフなど、見ているだけでワクワクするお店がたくさん。お土産にぴったりな雑貨を扱う店舗も見どころです。

なお定休日の月曜はアンティークの蚤の市に変わるため、また違った雰囲気を楽しめます。

透き通るほど美しいビーチを堪能

ニースの海沿い

そして何より、ニースといえば欠かせないのがビーチ。砂浜ではなく小石が敷き詰められているため、裸足で歩くと少し痛いかもしれません。

土日は多くの人で賑わっていました。筆者が訪れた9月の海水温は約20度でしたが、思いのほか冷たく、泳いでいる人は比較的少なかったです。

ニースの絶景を一望するなら、城跡公園へ

城跡公園からの景色

続いて訪れたのは、『オフラインラブ』でも幾度となく登場した城跡公園。ニースの街並みを一望できる絶景スポットです。

山の中腹と頂上にいくつか展望ポイントがあり、階段が多いため歩きやすい靴での訪問がおすすめ。頂上には一息つくことができるカフェがありますが、体力に自信がない方は中腹の展望台でも十分美しい景色が楽しめます。

筆者のおすすめは、中腹と頂上の間にある小さな滝。水しぶきが心地よく、タイミングが合えば綺麗な虹も見られます。

ニースといえば海鮮料理!Bocca Nissaで黒パエリアを堪能

イカとレモンの黒パエリア

初日の夜は南フランス名物の海鮮料理を味わいたく、レストラン「Bocca Nissa」を予約して行きました。

前菜の白身魚といくらのカルパッチョは、レモンと香味野菜の相性が抜群。

メインの黒パエリアはイカ墨の香りがふわっと広がり、プリプリのイカの食感もたまりません。大鍋で提供されるため、2人でシェアするのにちょうど良い量です。

2日目:電車で行くモナコ観光と絶景スポット

モナコ大聖堂脇からの景色

ニースからモナコへの移動はとても簡単で、ニース・ヴィル駅からモナコ・モンテ=カルロ駅まで電車で約30分。なお『オフラインラブ』のようにヘリコプターでの移動も人気です。

モナコ大聖堂から、絶景を一望

モナコ大聖堂

モナコに到着してからさっそく向かったのは、モナコ大聖堂。丘の上にあるモナコ大公宮殿のすぐ隣にあり、道中は少し急な坂が続きます。

歴代の公爵や王妃が眠る荘厳なカトリックの教会で、11月19日には国家の祝賀ミサが開かれます。隣接するセント・マーチン庭園からは地中海の絶景を見渡せるので、モナコ旅行には欠かせない観光スポットです。

なお同じ丘にあるモナコ大公宮殿ですが、宮殿の一般公開期間が終了しており入館できないことも。訪問予定の方は、開館スケジュールの事前確認がおすすめです。

新鮮な青果物が並ぶ、コンダミンヌ市場

コンダミンヌ市場

エルキュール港近くのコンダミンヌ市場では、地元の旬の食材や名物料理が楽しめます。

外の広場には新鮮な果物や野菜が並び、屋内の「ハレ・グルマンド」エリアにはフードカウンターが充実。観光途中のランチにぴったりの場所です。

地中海クルーズで大海原へ

地中海クルーズ出航

続いて参加したのは1時間ほどのクルーズツアー。モナコのエルキュール港を出発し、海洋博物館や大公宮殿の崖下を海上から望むコースです。

筆者が乗船した日は平日だったためか席に余裕があり、船内を自由に移動しながらモナコの街の景色を堪能できました。船上から感じる海風が心地よく、まさに非日常のひととき。船内では観光スポットの説明もアナウンスされます。

なお思いのほか揺れが大きかった場所もあったので、船酔いが心配な方は事前に酔い止めを服用しておくと安心です。

トリュフ香る濃厚リゾットに舌鼓

トリュフ好き必見リゾット

2日目の夕食は、ニースに戻りレストラン「La Langouste」へ。『オフラインラブ』で話題になったトリュフリゾットを味わいに行ったのですが、番組の影響からか日本人観光客も何組かみられました。

屋外テラス席はキャンドルが灯り、落ち着いた雰囲気。トリュフの香りが際立つ濃厚なリゾットは今までにないほどクリーミーで、トリュフ好きには堪らない一品でした。

3日目:ニース港と海辺レストランで旅を締めくくる

海を一望できるレストラン

旅の最終日は、ニース港周辺をゆったり散歩。以前から気になっていた海辺のレストランでランチを楽しみました。

予約必至の絶景レストランで、海を眺めながら食事

絶品だったタコ料理

今回訪れたのは「Le Plongeoir」。海の上に建つ絶景レストランで、どの席からも地中海を一望できます。

前菜のブッラータチーズは、濃厚でミルキーな味わい。ナスのマリネとの相性が抜群でした。メインのタコ料理は柔らかくジューシーで、地中海の塩気が心地よく広がります。

平日にもかかわらず満席となる人気店なので、オンラインでの事前予約は必須です。

最後はニース港の風景とともに

ニース港

『オフラインラブ』にも登場したニース港には、大小さまざまな船が並びます。旅の最後にこの港を訪れたとき、「またこの街に戻ってきたい」と思いながらニースの景色を心に刻みました。

ニース港からはトラムでそのまま空港へ向かい、今回の旅に別れを告げます。

旅を終えて

ニースとモナコの旅を通して、南仏の穏やかな時間の流れと美しい景色に心から癒されました。とくにニースは「また来たい」と思わせてくれる街。海と街がひとつにつながる景観が本当に美しく、歩くだけで絵になる瞬間がいくつもありました。

街歩きのポイントとして、ニースとモナコの観光スポットは徒歩で巡ることが多いため、歩きやすい靴を持参するのがおすすめです。とくにモナコは坂道が多く、急な上り下りも少なくありません。

またクレジットカードやスマホ決済が主流ですが、小さなマーケットやジェラート店では現金が必要なこともあるので、少額のユーロを持っておくと安心です。

絶景が好きな方や、おしゃれな街歩きを楽しみたい方にはぴったりの場所。次はもう少し長く滞在してみたいと思える街でした。

All photos by Mari Ito

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