意外に間違える人が多いかも…？「(37−12)+50÷25」→正しく計算できる？

普段から自分で計算している人でも、意外に間違いやすいのが今回のような問題です。

この問題の式には複数の演算が含まれています。

さて、こんな式を計算するには、どんな点に注意すればよいでしょうか？考えてみてください。

問題

次の計算をしなさい。
(37−12)+50÷25

正解は、「27」です。

「3」と答えてしまった人は、残念ながら間違いです。

では、この問題はどうやって計算したらよかったのでしょうか？

次の「ポイント」で確認してみましょう。

この問題のポイントは、「計算の順序」です。

今回のように式に演算が複数含まれている場合は、式の最初から順に計算すれば正解できるとは限りません。

計算順序には以下のような一定のルールがあるからです。

<計算順序のルール>
次の順序で計算します。

1.括弧の中※()や{}などの種類があります。
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算

※同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します。

ここで今回の問題をもう一度見直して、計算順序のルールに沿った正しい計算過程を考えてみましょう。

(37−12)+50÷25

この式には()があるので、まずはここから計算をスタートする必要がありますね。

(37−12)+50÷25←()の中の引き算からする
=25+50÷25

問題はこの後です。目立つ()がなくなったことに油断して、+から先に計算をすると誤答してしまいます。

計算順序のルールを今一度確認してください。足し算は割り算よりも優先順位が低いですよね。

よって、まずは割り算、そして最後に足し算の順で計算をするのが正解です。

<間違った計算過程>
25+50÷25←足し算からする
=75÷25←最後に割り算
=3←誤答!

<正しい計算過程>
25+50÷25←割り算からする
=25+2←最後に足し算
=27←正解!

この問題は足し算→割り算の誤った順序で計算しても、整数のきれいな答えが出てきます。そのため、間違いに気が付かないまま計算を終えてしまうリスクが高い問題だったのです。

今回の問題は、いかがでしたか？

()は目立つので、先に計算することを意識しやすいでしょう。一方で、足し算と引き算、掛け算と割り算の優先順位の違いは忘れてしまいがちです。

今回の問題に挑戦した人は、「掛け算と割り算は足し算と引き算より先にする」というルールをぜひ覚えてください。次の計算問題の正解率が上がるはずですよ。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

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