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「サケ釣り自粛のお願い」北海道・標津町が公式Xで訴えた“20日間の我慢”に「事情を知れば納得せざるを得ない」

  • 2026.8.23
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

北海道標津町の公式X(旧Twitter)アカウントが、サケ釣りの自粛をお願いする投稿を行い、大きな反響を呼んでいます。

9月1日から20日まで「サケ釣り自粛」のお願い

投稿が行われたのは8月19日。標津町の公式Xアカウント(@shibetsu_town)は「サケ釣り自粛に関するご協力のお願い」と題し、根室管内さけます増殖事業協会が、9月1日から20日まで定置網の網入れを延期する自主規制を行うことを伝えました。

投稿では「一人一人の我慢が、未来のサケを守る。」というメッセージとともに、この時期に漁業者が網入れを延期するのは、サケが川へ遡上する機会を確保するためだと説明されています。サケの親魚を川へ遡上させ、人工ふ化放流に必要な卵を確保するための大切な取り組みで、親魚が不足すると種卵が確保できず、将来のサケ資源が減ってしまう恐れがあるといいます。

「漁業者も漁を我慢して未来の資源を守っている」としたうえで、規制期間中は一般海域・海岸・海の公園の釣り突堤などでのサケ釣りを控えてほしいと、理解と協力を求めています。

背景にある秋サケの「記録的な激減」

今回の呼びかけの背景には、秋サケの深刻な来遊数の減少があります。

標津町の公式サイトでは、今年の根室管内の秋サケ来遊予想数が大幅に減少しており、人工ふ化放流に必要な親魚や種卵が不足する深刻な事態が予想されると説明しています。

北海道立総合研究機構の資料によると、令和7年(2025年)の全道への秋サケ来遊数は686万尾で、前年比39%となり、大幅に減少しました。これは平成以降では過去最低の水準です。特に根室海区での減少幅が大きかったといいます。

さらに令和8年(2026年)の来遊予測は365万尾と、前年実績をさらに大きく下回る見込みです。

「我慢」の呼びかけに寄せられた声

投稿には、釣りを楽しむ人々や地域の人々からさまざまな声が寄せられました。

目立ったのは、協力の意思を示す声で、「これから先もサケ釣りを楽しむためにも、ここは我慢して協力したい」と前向きに受け止める声や、「漁業者の方が漁を休んでまで資源を守ろうとしているのだから、釣り人も歩調を合わせるべきだ」と漁業者の決断に理解を示す声も寄せられていました。

一方で、毎年この時期を楽しみにしていた人からは「楽しみにしていたので残念な気持ちはあるが、事情を知れば納得せざるを得ない」と、寂しさをにじませつつも状況を受け入れる声も。また別の視点からは「自粛の呼びかけだけでなく、資源減少の根本的な原因への対策も進めてほしい」と、より長期的な資源管理を求める意見も見られました。

20日間の我慢がつなぐ未来

標津町の呼びかけは、「みんなで未来の秋サケ資源を守りましょう」という一文で締めくくられています。

今回の呼びかけで印象的なのは、漁業者自身も網入れを延期し、サケが川へ戻る機会を確保しようとしている点です。そのうえで釣り人にも協力を求めていることから、地域全体で秋サケ資源を守ろうとする取り組みであることが分かります。

記録的な不漁が続く今、目の前の釣果を控えることが、未来のサケ資源を守ることにつながるのかもしれません。この20日間の取り組みが、これから先もサケ釣りや漁を楽しめる環境を残す一歩となりそうです。


参考:
北海道標津町(@shibetsu_town)公式Xアカウント 2026年8月19日投稿
サケ釣り自粛に関するご協力のお願いについて(標津町)
令和8年 秋サケ来遊予測(北海道立総合研究機構 さけます・内水面水産試験場)

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