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映画版『ハリー・ポッター』嘆きのマートル役、シャーリー・ヘンダーソンは36歳でオーディションを受けていた

  • 2025.11.25
On the set of 'Harry Potter And The Goblet of Fire', London, England, 2004

映画版『ハリー・ポッター』シリーズで、14歳の幽霊である嘆きのマートルを演じたシャーリー・ヘンダーソンが36歳で受けたという同役のオーディションを振り返った。「キャスティング・ディレクターに、『やってみましょう。あなたの年齢には触れないで』と言われました」と英紙『The Independent』のインタビューで明かした。「オーディションをもらったとき、ハリー・ポッターが誰なのか知りませんでした。でも、私のところにいた姉が原作を読んでいたんです。それでも、当時30代だった私には、14歳の女の子を演じられるなんて思えませんでした」

シャーリーによると、映画のキャスティング・ディレクターに相談したところ、「年齢は伝えていない」と言われたそう。そのため、彼女は普段よりも若い服装でオーディションに参加。もしかしたら、この判断が功を奏したのかもしれない。「女子高生の格好でオーディションに行きました。『こんなのバカみたい』と思いながら、白いシャツと黒いスカート、ポニーテールで行ったんです。少しだけうめき声を上げてみせたら、お礼を言われました。数カ月経ち、それでおしまいかと思っていたのですが、エージェントから電話でもう一度会いたいと告げられ、役をオファーされました」と振り返った。

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嘆きのマートルは、ホグワーツ魔法魔術学校の2階女子トイレに憑りついているゴースト。主人公のハリーらが入学する半世紀近く前に亡くなっているため、実際の年齢との差も問題にならなかったようだ。「マートルは若者の身体に宿った老人だし、ゴーストだから霞んだ存在です。彼女の顔を間近に見ることはないので、上手くいきました」。こうした事情もあり、シリーズが大ヒットしたにも関わらず、出演した『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)が公開された後も、彼女の人生に大きな変化はなかったそうだ。「誰も私だと気がつかないと思う」

なお、イギリス・スコットランド出身のシャーリーは、『トレインスポッティング』や『ブリジット・ジョーンズの日記』などに出演しており、『秘密の部屋』で初めてマートルを演じた後、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)でも同役を再演。その後は、ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』、ポン・ジュノ監督の『オクジャ』、ジョー・ライト監督の『アンナ・カレーニナ』のほか、『トレインスポッティング』と『ブリジット・ジョーンズの日記』の続編にも出演。2018年の『北国の少女』でローレンス・オリヴィエ賞ミュージカル部門主演女優賞を受賞し、ミニシリーズ『Southcliffe(原題)』ではBAFTAスコットランド主演女優賞を獲得している。

Text: Tae Terai

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