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新生児のお世話に疲弊した母親「私、この子が負担なんだ」夫へのいら立ちが募って<産後うつ記録>

  • 2025.11.23

ちかさんは、緊急帝王切開で長男・いー君を出産しました。帝王切開の傷の激痛に耐えながらの移動、慣れない授乳やお世話に悩みます。退院後の生活に不安を覚えつつも、「慣れたら何とかなるか」と思っていました。

しかし―――

退院した当日の夜、いー君は夜通し泣き止まず、ちかさんは追い詰められてしまいます。

そんな中、夜中に起きることもなく、朝までぐっすり寝ている夫からののんきなひと言に、ちかさんは不満を感じました。

妊娠中、ママ友から「里帰りすると夫が育児に慣れるまで時間がかかる」と聞いていたちかさんは、退院後は里帰りせず義母に手伝ってもらうことにしていました。しかし、実際には義母の目を気にして「昼寝したい」と言い出せず、里帰り出産しなかったことを後悔します。

義母が手際よくいー君を寝かしつける様子に驚きますが、夫から「経験の差かな」と言われ、またも不満を感じます。ちかさんの怒りを察知した夫は「明日からGWだから、僕も一緒に頑張るよ!」と言いますが、実際は……。

疲れが蓄積していくママ…

※注:母乳育児が軌道に乗るまでは、頻回授乳により母乳が過剰に分泌され、乳房が張りすぎてしまうことがあります。

夫から、義兄がいー君に会いたがっていると聞いたちかさんですが、身も心も余裕がないことから、断ることに。


夫から「寝てていいよ」と言われても、寝かしつけがうまくいかない夫や、夜通し泣くいー君の声が気になり、ちかさんは眠れない日が続きます。

疲れからイライラしてしまい、ネットで「産後のイライラ」について調べると、みんな同じような経験をしていると知って少し安心します。
しかし夜中、母乳の時間になると、夫に起こされるちかさんは、そのまますぐにスヤスヤと寝息を立てる夫を見て、授乳の負担と夫へのいら立ちを感じます。

私、負担なんだ……授乳が? この子が?

そう感じてしまうほどに、ちかさんは追い詰められていたのでした。

▼出産後はホルモンバランスの変化や育児疲れ、不規則な生活などにより、心身の不調を感じやすくなることがあります。気分の落ち込みやイライラなどが現れることも少なくありません。多くは次第に落ち着きますが、悪化すると産後うつにつながる不調が生じることもあるため、不安やつらさを感じた際は、地域の保健センターや「こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)」、またはメンタルクリニックなどの専門機関へ相談してくださいね。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。


監修者:助産師 関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。


著者:マンガ家・イラストレーター ちか

ベビーカレンダー編集部

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