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出産後、退院した当日「全然ダメだった」夜通し泣き続ける赤ちゃん…不安は的中して<産後うつ記録>

  • 2025.11.21

ちかさんは、緊急帝王切開で長男を出産したばかりです。出産後は、痛みが強くあまり眠れませんでした。出産翌日、看護師に「今日から動いてもらいますよ」と言われ、ちかさんは痛みに耐えて起き上がります。移動には激痛を伴うため、3時間おきの授乳のたびに移動することに不安を感じ、他のママたちとの違いに焦りも覚えます。

さらに、疲れから眠ってしまい授乳時間に遅れてしまい、看護師から強い口調で注意され、ショックを受けたちかさん。しかし、別の看護師からの「気にしないで」というやさしい言葉で、「頑張ろう」となんとか前向きに。

その後、授乳時間に遅れることはなくなりましたが、赤ちゃんが授乳途中で寝てしまうことに悩みます。ミルクをあげていて、おっぱいが岩のようにガチガチになっていたことから、助産師に「ミルク中止」を伝えられたちかさん。哺乳瓶に母乳を手で搾りだす「手搾り」を指示されますが、その大変さに「なんで私だけ……みんな普通にできてるのに」と心が折れそうになってしまいます。

そして、産後9日目。

ママが感じた不安…

そして迎えた退院当日。
退院前にちかさんは授乳のアドバイスを受ける中で、ふと退院後の生活に不安を感じます。
「そのうち全部できるようになるよね」

自分を奮い立たせましたが、退院後ーーー

いー君は授乳しても、おむつを替えても、抱っこをしても夜通し泣き止まず、ちかさんは退院初日から追い詰められてしまいます。

やっと泣き疲れたいー君が寝たのは朝。

起きてきた夫が「スヤスヤ寝ててかわいいね」と声をかけます。

「さっき寝たの。何をしても、全然ダメだった」
思わず夜中の大変さを話すと、夫は謝りましたが、ちかさんは不満を感じるのでした。

▼ちかさんのように、出産後に母児別室で過ごした場合、赤ちゃんの1日の生活リズム、特に夜間の授乳や泣きへの対応を実際に経験する機会が限られるため、退院後の育児に戸惑いや不安を感じることがあります。

また、パパは育児に慣れておらず、夜泣きや夜間授乳に気づかず起きないといった声を聞くことがあります。でも、育児に慣れていないのはママも同じです。

ちかさんの夫には、慣れない育児を頑張るちかさんに感謝とねぎらいの言葉をかけ、自分ごととして子育てをしてほしいですね。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。


監修者:助産師 関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。


著者:マンガ家・イラストレーター ちか

ベビーカレンダー編集部

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