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グルマン温故知新:東新宿〈OKDONGSIK Tokyo〉ソウル発、デジ・コムタンの名店が東京に

  • 2025.11.19
デジコムタン
BRUTUS

OKDONGSIK Tokyo(東新宿)

ソウル発、デジ・コムタンの名店が東京に

牛の肉や内臓を煮込んだ韓国のスープ・コムタンを豚肉で!2017年、ソウルに開業し、8年連続ミシュランガイドのビブグルマンに輝くデジ(豚)コムタン専門店が、ニューヨーク、ハワイに続き東京に出店した。豚うで肉を煮込んで取った澄んだスープを、クッパで提供する。

ホテルの賄いにルーツを持つという一品。肉のだしならではのコクと深みはありながら、パンチがあるというより、クリアで軽やか。盛り付け時にご飯を昆布だしで洗う「トリョム」という技法により、スープの味がしっかり染み渡った米の一粒一粒が、最後の一口までさらりとしているのには感動だ。

デジコムタン
デジコムタン  コムタンといえば韓国でも牛肉だしの白濁スープが一般的で、豚肉版は非常に珍しいのだとか。丼に盛ったご飯と薄切り肉を熱い昆布だしで数回洗い、米のデンプン質や肉の余分な脂を落とす一仕事(トリョム)で、香味野菜でじっくりと炊いた臭みや雑味のないスープの味が際立つ。並(肉100g)980円。
冷ジェユク
冷ジェユク  だしを取った後の豚うで肉を冷やし固めたつまみ。そのままでも優しい味わいが楽しめ、発酵大豆ベースの甘辛ダレをつければ酒を呼ぶ。素材を余すところなく、のスピリッツが生んだ、この店ならではの一品。480円。
海老ドングランテン
海老ドングランテン  豆腐入りの生地に肉や魚介を加えて焼いたドングランテンのエビバージョン。「ドングラン」は、「丸い」の意味で、名はその形状から。添えられた甘酢醬油漬けのタマネギとともに。ふわりとした食感で軽やかな味。480円。

チヂミの一種・ドングランテンなど、数は多くないが丁寧に作られたサイドメニューの味にも唸る。クラフトマッコリもあり、一杯やって、デジコムタンで締めるというのが正解。

オーダーは入口の券売機で。ファストフード級のカジュアルさで味わえるとびきりである。

店長のユ・ヨングクさん。
開業に合わせソウルから来日した店長のユ・ヨングクさん。
OKDONGSIK Tokyo 店内
コの字形のカウンターのみ、シンプルでナチュラルな内装。

Information

OKDONGSIK Tokyo

東京メトロ東新宿駅B3出口から徒歩9分。2025年8月7日オープン。メニューは昼夜共通で、デジコムタン(並、大、特大)と、サイドメニュー3種のみ。ドリンクは、バジル風味のスパークリングなど3フレーバーが揃うクラフトマッコリ「NERD」も用意。デジコムタンはテイクアウトも開始予定。予約不可。

〈オクドンシク トーキョー〉
住所:東京都新宿区大久保2-6-10 新宿第二アルプスマンション109 B1
TEL:03-6278-9155
営:11時~14時20分LO、17時~21時20分LO
休:月曜
¥:生ビール(グラス)、ハイボール各450円、マッコリ(グラス)550円。デジコムタン(並)980円~、サイドメニュー3種400円~。
席:カウンター5席、スタンディング8名相当、テーブル3卓12席

*営業形態、営業時間等は変更になることがあります。

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