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【万博ロスが殺到!!】超人気の大阪市立美術館・特別展「天空のアトラスイタリア館の至宝」レポート〈チケットの追加販売が決定!〉

  • 2025.11.15

こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。今回は、大阪市立美術館にて開催中の特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」〈2026年1/12(月・祝)まで〉をご紹介します。2025大阪・関西万博の最人気パビリオン、イタリア館で展示されていた名品から、厳選された3件が公開されているんです!

当初のチケット発売日にはオンラインチケット(日時指定予約)がスタートしてわずか2日で全日程が完売したものの、待望の追加販売が決定(詳細は、大阪市立美術館公式サイトでご確認を)! そんな大注目の特別展の模様をレポートします。

また、イタリア館のレストラン「Eataly Italian Pavilion Expo 2025 Osaka」を運営していたイータリーの関西ポップアップキャラバン情報も併せてお届けします!

2025大阪・関西万博「イタリア館」で行われた記者発表に取材陣が殺到!

写真左から、アンブロジアーナ絵画館館長 アルベルト・ロッカさん、在大阪イタリア総領事 フィリッポ・マラーナさん、2025 年大阪・関西万博イタリア総代表 マリオ・ヴァッターニさん、大阪市長 横山英幸さん、大阪市立美術館長 内藤栄さん、朝日新聞社常務取締役大阪本社代表 堀越礼子さん

2500万人を超える来場者が訪れた、2025大阪・関西万博。10月13日に惜しまれながら閉幕しましたが、その数日前にイタリア館である記者発表が行われました。それこそが、大阪市立美術館において、特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」が開催されるという大ニュースでした!

万博が始まるや、連日イタリア館に多くの来場者が列をなすのを目にした2025 年大阪・関西万博イタリア総代表のマリオ・ヴァッターニさん(写真右から4人目)が「なんとかしてもっと多くの方にイタリア館の至宝をご覧に入れたい」という思いを抱いたことをきっかけに実現する運びになったそう。

私も現地に伺ったのですが、取材当日は2025大阪・関西万博の閉幕間近ということもあり、やはり長い行列ができていました。

記者発表当日は、取材陣がイタリア館に詰めかけました。思った以上の人数に圧倒されてしまいました。

イタリア館では、「芸術が生命を再生する」をテーマに、古代から現代までの名品が並び、多くの人々を魅了しました。展示品のなかから、館の特性をふまえ、選りすぐった作品が大阪市立美術館で展示されることに。

あの熱気が蘇る! 特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」には日本初公開の名品も

《ファルネーゼのアトラス》西暦2世紀・ナポリ国立考古学博物館

内心、「特別展としては展示品の数が多いとはいえないな」と思っていた私。どんな展示になるのかと思って訪れてみて、びっくり。大阪市立美術館の展示室だということを忘れてしまうぐらい、イタリア館の雰囲気がそのままに再現されていたんです!

イタリア館を象徴する作品として人気を呼んだ、「ファルネーゼのアトラス」の背景には、イタリア館で流れていた映像や音楽がそのまま持ち込まれていて、あのワクワク感がよみがえりました。

ただ、やはりそこは、美術館。ギリシャ神話の神・アトラスがゼウスに敗れたために天空を背負う役割を負わされたことや、アトラスが背負っている天球儀に描かれている星座などの位置が正確であることなどについての丁寧な解説パネルも展示されていました。

ピエトロ・ヴァンヌッチ(通称ペルジーノ)(1450-1523) 《正義の旗―聖フランチェスコ、シエナの聖ベルナルディーノ、祈る正義兄弟会の会員たちのいる聖母子と天使》1496年・ウンブリア国立美術館(ペルージャ) © Galleria Nazionale dell‘Umbria

解説を手がけたのは、イタリア美術史がご専門の神戸大学の宮下規久朗教授。非常に短い準備期間のなかで、展示作品の解説を書き上げたのだそうです。「イタリア館での展示も素晴らしかったですが、美術館らしい展示でご覧いただくとまた違った雰囲気で作品を楽しんでいただけるのではないかと思います」と宮下教授。

実は2026年には、日本とイタリアが国交160周年を迎えます。今回の展示は、そのこともあって多くの人たちが異例のスピードで準備をし、開催にこぎつけたのだそうですが、日本とイタリアの出会いを象徴する人物が、天正遣欧少年使節(てんしょうけんおうしょうねんしせつ)のメンバーである、伊東マンショ。安土桃山時代にイタリア、ローマを訪れた人です。

イタリア館では、ドメニコ・ロブスティ(通称:ティントレット)による伊東マンショの肖像画が展示されていましたが、大阪市立美術館では、その肖像画に描かれていた衣服の再現作品が展示されていました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519) 『アトランティコ手稿』左:第1112紙葉 表 《巻き上げ機と油圧ポンプ》1478年頃、右:第156紙葉 表 《水を汲み上げ、ネジを切る装置》1480-1482頃・アンブロジアーナ図書館(ミラノ) © Veneranda Biblioteca Ambrosiana/Metis e Mida Informatica /Mondadori Portfolio.

イタリアが世界に誇る天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)。そのアイデアを書き留めた「アトランティコ手稿」は1119枚以上が現存し、保存上の理由からイタリア館では定期的な入れ替えを行いながら展示されていました。大阪市立美術館に展示されている2点は、この特別展で日本初公開となる作品。

「アトランティコ手稿」の拡大パネルの前で、笑顔のアンブロジアーナ絵画館館長 アルベルト・ロッカさん(写真左)と2025 年大阪・関西万博イタリア総代表 マリオ・ヴァッターニさん(写真右)に出会いました。

この特別展で展示の2点は、水運で栄えた大阪は「水都」とも称されることから、水に関わる2点が選ばれたのだそう。なんて粋なんでしょう!

特別展特設ショップには、イタリアゆかりの雑貨やフードなどが並んでいました(いずれも数量限定のため、品切れになっている場合があります)。

特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」開催にあたっての開会式では、大阪市立美術館の内藤栄館長(写真中央)が「長らく美術館・博物館に関わる仕事をしてきて、これほど準備期間が短かったことはなく、これほど大きな反響をいただいたこともなかったと思う」と語られていました。

その熱意が届き、販売開始からわずか2日で全日程のオンラインチケットが完売する(それも異例のことだそうです)ことになったのかもしれません。

最後に、アトラスの顔はめパネルがあったので、せっかくなのではめてきました。準備期間が限られたなかで、こんな楽しいものを作ってくれるなんて! プラチナチケットを手に入れた方は、ぜひ顔をはめてきてください。

イタリア館のレストランを手がけた「イータリー」が関西ポップアップキャラバンを開催中!

画像提供:イータリー ※画像はイメージです

2025 年大阪・関西万博・イタリア館の3Fのレストラン「Eataly Italian Pavilion Expo 2025 Osaka」は、開幕から9月末までの間に10万人以上が利用したそう! そのレストランを手がけたイータリーは、イタリア・トリノに本店を持つ高級フードマーケット。私は7年ほど前にミラノのお店を訪れて、一軒のビルがまるまる食だけで埋め尽くせちゃうなんてさすがイタリア! と思ったものです。

東京と神奈川では、マーケットをはじめ本格的なイタリアのパスタやピッツァなどを味わえるレストランやカフェも展開しています。私もときどきレストランを利用していますが、季節ごとにメニューが変わったりと、いつ訪れても美味しい! ただ、残念ながら他地域にはまだお店がないんです。

そんななか、万博閉幕後に関西エリアでの期間限定ポップアップショップ キャラバン「EATALY POP-UP Caravan」が開催されています!

《開催スケジュール》
●11月7日(金)〜 11月24日(月・休):大阪府 グランフロント大阪
●1月6日(火)〜 1月19日(月):京都府 ジェイアール京都伊勢丹

画像提供:イータリー ※画像はイメージです

そしてなんと、このイベント限定で「堂島ロール」で知られるMoncher(モンシェール)とコラボレーションしたスイーツが限定販売されています!

画像提供:イータリー ※画像はイメージです

イータリー・堂島ロール

トリノの老舗カフェブランド「ヴェルニャーノ」のエスプレッソやイタリア産のマスカルポーネなど、イタリアの食材を落とし込んだ堂島ロール。堂島ロールの特徴であるリッチなクリーム感を、イータリーのレストランで提供しているドルチェのレシピでアレンジしているそう! 写真左から、ティラミス/和栗/フラーゴラの3フレーバー。

画像提供:イータリー ※画像はイメージです。

ビニエ クロッカンテ

イタリアンドルチェを風味豊かなクリームで表現し、クッキーシューで包んだスイーツ。写真左から、ストラッチャテッラ/カップチーノ/アマレーナ/カッサータ/ピスタチオ/ヴァニラ。

実はすでに兵庫・大阪の2か所でイベントが開催・終了しているのですが、たまたま通りがかった日には長蛇の列ができておりました。でも、この限定スイーツを味わえるなら並ぶ価値がありそう! お近くの方はぜひ足を運んでください!

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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