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誰もエゾリスくんを止められない!?天敵に異常接近…神様に叱られる?【北海道のかわいい動物たち・写真10枚】

  • 2025.11.10

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2025年11月3日〜11月7日ピックアップ分)

お口の中は〝リスざんまい〟

Sitakke
Sitakke
撮影:tatsuya_shimokawabe さん

お写真のキャプションに「ねぇねぇ、小顔マッサージって、効果あるのかな〜?」とありました。
ほんとうに〝小顔マッサージ〟にも見えるし、はたまた、両手でちゃんと押さえていないと、パンパンのほっぺたがダラリと下がってしまいそうにも見えますね。

2枚目のお写真で口にほおばっているのは、ごちそうではなく、おそらく冬眠に使う、ふかふかのベッドの材料なのでしょうね。
カラカラに乾いた落ち葉を、上手に折り曲げたりクルクルと巻いたりして、何枚も何枚もとても効率よく口の中に押し込みます。
「ハイ、もう満杯ですよー」と、某お寿司店の社長のような、ポーズを決めてます!

〝シマエナガ沼〟へ ようこそ!

Sitakke
Sitakke
撮影:odacchi_birds さん

どちらか1枚に…と悩んだのですが、決めることができませんでした。
いずれも〝黄葉〟をバックにたたずむ、羽毛がやや〝冬仕様〟になって、かわいらしさがアップしたシマエナガちゃん。

撮影なさった odacchi_birds さんは、シマエナガの写真を撮るために、関東から〝北海道通い〟をなさっていらっしゃる、熱心なシマエナガウォッチャーです。
一度、足を踏み入れたら、なかなか抜け出すことができない「シマエナガ沼」にズッポリとハマってしまったおひとり。

シマエナガの写真を撮るために北海道にいらっしゃる方って、実は、かなりいらっしゃるんですよね。
「シマエナガ沼」の皆さま、もうすぐ北海道は冬です。
今シーズンは、シマエナガが〝豊作〟の予感がしております。

わずか10センチほどのアイドル

Sitakke
撮影:ruumiy_etupirka さん

エゾアカネズミですね、かわいらしい顔をしていますね。

実際には、わずか10センチほどの小ささで、なかなか見つけることができません。
しかもエゾアカネズミは、基本的に〝夜行性〟ですので、昼間に出会うことができたらそれはとってもラッキーな出来事です。

エゾリスがクルミを食べるときは、クルミの中心にある線(縫合線・ほうごうせん)をグルリとかじって、見事に2つに割って中身を食べますが、エゾアカネズミはクルミの固い殻に直接かじりついて穴を開け、そこから中身を食べるのです。

ときどき、森の中に、穴の空いたクルミが落ちていることがありますが、おそらくエゾアカネズミが近くにいるのでしょう。

勝利したのに…なぜか〝トホホ〟な感じ

Sitakke
Sitakke
撮影:o.taka26 さん

エゾシカの繁殖期は、10月から11月にかけてです。
この時期のオスは、攻撃的になり、メスを巡って、ほかのオスと角を勢いよくぶつけ合って争います。
戦いに勝ったオスは、複数のメスを独り占めにして、ハーレムを形成します。

2枚目のお写真は、戦いに勝ったエゾシカ、なのだそうですが、アタマに海藻のようなものをかぶってしまったようで、何ともいえない〝哀愁〟が漂ってしまっています。(笑)

エゾシカとクルマとの接触事故が多いのも、この繁殖期の10〜11月です。
ヘタをすると、フロントガラスが割れてしまったり、当たり所が悪いと廃車になってしまうこともありますので、充分にご注意を。
私のクルマには、「シカよけ笛」なるものをつけていますが、その効果は不明です。

流石にこれはダメでしょう…

Sitakke
Sitakke
撮影:naka_kitano_shizen さん

神社の森には、リスがいることが多いですよねー。
賽銭箱にちょこんと座っているお写真…「リスも、お祈りすることあるのかな〜?」なんて思って見ていたら、2枚目のお写真にビックリ!

鈴を鳴らすときに、手でつかむひも( 鈴緒・すずお、または、鈴紐・すずひも、というのだそう)にかみついて、糸をほどこうとしているように見えますねー。
もしかしたら「コレ、巣を作る材料にいいかも…」なんて、とんでもないことを思いついちゃったのではないでしょうか?

杉の木の皮を、器用に薄くはがして、巣材にするのはよく見かけますが、流石にこれはダメでしょう、神様もきっとお叱りになりますよ…エゾリスくん!

先月10月のMVPは…なんとも無鉄砲なエゾリスくん!

先月10月の「今月の1枚」の発表です!
3225の「いいね」(総閲覧数:3万3564回)、を獲得された、rainbowman_hiroさんに決まりました。

Sitakke
撮影:rainbowman_hiro さん

エゾフクロウの巣穴をのぞき込んでいるのは、エゾフクロウから見れば〝ごちそう〟であるはずの、エゾリス。
どうしてエゾリスは自分から、〝天敵〟に近づいて行ったのでしょうか?

ひと晩じゅうエサを求めて飛び回っていたはずの夜行性のエゾフクロウが、夜明けとともに、ねぐらに戻って来た頃、一方で、眠りから目覚めて行動を始めたたエゾリスが、エゾフクロウがいつもの巣穴に戻ってきていることを確かめるかのように、近づいてのぞき込み、確認するかのような行動をします。

それが〝敵情視察〟なのか、〝危険なお遊び〟なのかはわからないのですが、それにしても「きょうの1枚」の2匹の距離は、〝史上最短〟ともいえそう!

ご覧いただいた皆さまからも「スゴイ瞬間ですよね!フクロウさんの方が怖がって見えますね」「まん丸お目々のフクロウさんも、様子をうかがっているエゾリスちゃんも可愛いですね!でも、エゾリスちゃん気をつけてね」「こんなシチュエーションがあるんですね」「距離感なさすぎ!ですねー」など、驚きの声をいただきました。

◆文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
1987年からカメラマンとして北海道の自然や野生生物の撮影を始める。アメリカのイエローストーン国立公園やカトマイ国立公園、デナリ国立公園での取材も経験。2020年から「北海道3大かわいい動物」プロジェクトを主催し、InstagramやSitakkeの記事で発信しています。

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