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エゾリスの「耳毛」が伸び始めたら、タイヤ交換の合図?【北海道のかわいい動物たち・写真7枚】

  • 2025.11.3

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2025年10月27日〜10月31日ピックアップ分)

シマエナガ・・今シーズンは〝豊漁〟の予感?

Sitakke
撮影:hi_ji_hi_ji_120 さん

ヒョイッと片足を上げて、見事なY字バランスを決める、シマエナガちゃん!
最近のお写真なのでしょうか、羽毛が増えて、モフモフになりつつあるようにみえます。

最近急に寒くなったかと思ったら、シマエナガの群れと出会う機会が、とっても多くなりました。
夏の間、山の奥の方で過ごしていたシマエナガの群れが、続々と人里近くに降りてきているようです。

冬を前にして、シマエナガの群れをしばしば見かけるので、もしかしたら今シーズンは、モフモフのシマエナガちゃんにたくさん出会うことができるのではないか?なんて、いまからワクワクしています。

〝冬の到来〟に生き生きとする姿

Sitakke
撮影:lovesea.lovesofy さん

とっても美しい〝黄葉〟に囲まれてたたずむのは、エゾリスです。

10月23日には、札幌でも、ついに初雪が観測されましたね。
平年より5日早く、去年より3日遅い観測だそう。

市内の公園なども、木の葉がグンと、色づき始めました。
はるか大雪の山々は、一気に真っ白になり、お山で暮らす動物たちは、とうに冬の生活に入っていることでしょう。

しかしながら、きょう紹介させていただいたエゾリスは、冬眠をしません。
寒さの厳しい冬も、雪まみれになって、土を掘り起こし、秋に埋めておいたごちそうを次々と探し出す姿は、北国に生きる動物の、たくましさを感じさせてくれます。

エゾシマリスが そろ〜りそろりとやって来た

Sitakke
Sitakke
撮影:chiimo.co さん

四角い鉄パイプ(?)を、自分の巣穴のように使っているのか、穴からかわいい顔を見せてくれたのは、エゾシマリスでした。

本当は、全部で7枚の連続写真で、そろりそろりと出てくる様子を紹介していらっしゃったのですが、そこから2枚をお借りしました。

1枚目は、いたずらっぽい表情と、なんともかわいらしい〝手〟が印象的なショット。
2枚目は、姿をあらわしてくれたところ。

いずれも、まっすぐにカメラを見つめてくれていて、とってもキュートですねー。

クリスマスカラーに〝真っ赤なお鼻〟の…

Sitakke
撮影:_koko_koko_ji さん

たったひと粒だけ残ったオンコ(イチイ)の実を見つけて、ご機嫌なエゾシマリス。

緑と赤の組み合わせから、クリスマスを連想させられ、〝真っ赤なお鼻〟にも見えてしまいました。
そう見えてしまうと、さらにかわいらしさがアップかも!

「赤鼻のトナカイ」というクリスマスソング…。
その歌詞のもとになったのは、1938年にアメリカの敬けんなクリスチャン、ロバート・メイさんによって書かれた、児童文学なのだそうです。

「ほかの人とは違っても、人にはそれぞれに与えられた役割があり、神様が作った命はすべて、いつか必ず幸せになる」という意味合いが込められています。
そんなステキで、普遍的な思いが込められているからこそ、多くの人に、永く愛されているのでしょうね。

2枚の写真に写ったエゾリスの〝共通点〟とは?

Sitakke
Sitakke
撮影:shin228_momo さん

鮮やかな紅葉とエゾリス。
もう1枚は、枝の上で首をかしげて、ポーズをとっているような、かわいらしいショット。

さてさて、2枚のお写真に写ったエゾリスの、共通点は何でしょう?

答えは、少しずつ伸び始めている「耳毛」です。
正式には「房毛(ふさげ)」というらしいのですが、寒くなるとともに、耳の先の毛がどんどん伸び始めます。

耳には毛細血管がたくさん巡っていて、体温を奪われやすいので、冬になると、ふさふさとした「耳毛」が耳を守ってくれ、冬を乗り越えることができるようです。

カラダの毛の色も、夏はこげ茶色に近いものでしたが、冬は灰褐色で、分厚いコートのようなモフモフの冬毛にかわります。
エゾリスの耳毛が伸び始めたなーと思ったら、そろそろスタッドレスタイヤにはき替えたり、庭木の冬囲いをしたり、我々人間も〝冬の備え〟をしたほうが良さそうです。

◆文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
1987年からカメラマンとして北海道の自然や野生生物の撮影を始める。アメリカのイエローストーン国立公園やカトマイ国立公園、デナリ国立公園での取材も経験。2020年から「北海道3大かわいい動物」プロジェクトを主催し、InstagramやSitakkeの記事で発信しています。

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