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結果を出すためのチーム作りに欠かせない“7つの条件”とは

  • 2025.11.7

職場や地域の活動、趣味のサークルなど、チームで活動することは多い。では、今の時代、理想のチームとはどんなものなのか。2人の識者に話を伺いながら、理想のチームに備わる7つの条件を解き明かします。

組織開発を研究する中原淳さんは、「変化の激しい時代では、ひとりのリーダーの判断だけでは状況に対応しきれません。むしろ、メンバー全員が情報を持ち寄り、考え、行動できる全員参加型のチームが力を発揮します」と言う。

また、公認心理師の大村美樹子さんも「多様な視点が集まることで、予期せぬ変化にも柔軟に対応でき、意思決定の質が高まる。全員が当事者意識を持ち、個々の力を発揮できるチームが理想です」と話す。

そんな二人が、理想のチームの7つの条件を伝授!

理想のチームの7つの条件

私たちは常にひとりでは成し遂げられないことと向き合っている。より良い関係を作り、結果を出すためのチーム作りに欠かせない条件とは?

職場や地域の活動、趣味のサークルなど、チームで活動することは多い。では、今の時代、理想のチームとはどんなものなのか。

【条件1】反対意見を言っても大丈夫な状況が担保されている

理想のチーム作りにおいて最も重要なのは、“心理的安全性”が十分に確保されていること

「自分の意見を言っても否定されない、間違いや失敗をしても責められないという心理的安全性があることで、人は自由に考え、発言し、挑戦ができるようになります。逆に安心感が持てないチームは、創造性も発揮できず、成長もない。互いを尊重し、支え合える関係性こそが、信頼を育み、成果を生み出すチームの土台となります」(中原さん)

【条件2】リーダーに依存せず全員がコミットしている

チーム作りで意識したいのは、リーダーがすべてを決めてメンバーを差配する“指示待ち型”ではなく、全員が目的に対して主体的に関わっていること。

「リーダーの判断に頼りきるのではなく、自分の役割を超えて意見や行動を提案できるチームが理想です。誰もが当事者意識を持って動くことで、変化の激しい時代にも柔軟に対応できる強いチームが生まれます」(中原さん)。

「役職ではなく、役割を意識して仕事に取り組む姿勢が大切です」(大村さん)

【条件3】目標を見失わず常に全員で認識している

個々がバラバラに動くのではなく、なぜこの目標を立てたのかを常に共有することも大事。

「日々の業務に追われていると、つい目の前のタスクに意識が向きがちで、目標を忘れてしまう。全員がゴールを確認し合うことで、判断基準がぶれず、一体感が生まれます。誰もが同じ方向を見て行動できるチームは、困難な局面でも迷わず進める強さを持つ。リーダーだけでなく、全員が“旗印”を意識し続けることが結果につながります」(中原さん)

【条件4】目標がステップごとに細かく設定されている

目標を決めたら、それを達成するまでの道のりを小さなステップに細分化することが成果につながる。

「すべきことを細分化して、無理のない難易度の小さな目標を設定しましょう。達成するごとに成功体験を積み重ねられ、モチベーションが維持しやすくなります。また、短いスパンでアセスメント(評価)を繰り返すことで、メンバー全員が進捗を実感しやすくなります」(大村さん)

課題を発見しやすくなり、迅速なフォローもできるように。

【条件5】現状把握と振り返りがきちんとできている

成果を出しているチームは、目標を立てたら終わりではなく、“今どの地点にいるのか”“この方向に進み続けていいのか”を常に確認する習慣を持っている。

「環境や状況は常に変化しているため、こまめに現状把握と振り返りをすることが重要です。現時点で、できていること・できていないことを把握すれば、次に何をすべきかや改善点が明確になりやすい。定期的な会議の際に、その時間を設けるようにしましょう」(中原さん)

【条件6】1チームあたりの人数が多すぎない

理想のチームを作るには、適正な人数を保つことも大事。

「リーダーが直接マネジメントできるのは7人程度が限界とされています。また、人数が多くなると“社会的手抜き”といって、『誰かがやってくれるはず』と力を抜く人も出てくる。7人以上の場合はサブリーダーを設けて、チーム内チームを作るとよいでしょう」(中原さん)

「人数が多すぎると、会議で発言しない人が生まれ、意見交換やフィードバックの質も下がります」(大村さん)

【条件7】互いのタスクが少しずつ重なっている

メンバー同士のタスクが重なり合っていることも重要。

「やるべきことを細分化し、それを一人ずつの分業にしてしまうと、互いの仕事の内容や進捗が見えにくくなり、チーム全体の状態を把握しにくくなる。2~3人の中でタスクを重ね、互いの仕事を確認し合うことで、抜け漏れを防ぎ、助け合いの気持ちも生まれる。誰が何をしているのかを全員が把握している状態は一体感が生まれ、高いモチベーションを生み出すことになります」(中原さん)

お話を伺った方々

中原 淳

なかはら・じゅん 立教大学経営学部教授。組織開発・人材開発を研究。著著に『チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方』(田中聡との共著)など。

大村美樹子

おおむら・みきこ 公認心理師、産業カウンセラー。職場作りに関するコンサルティングや研修などを行う。著書に『図解でわかる対人援助職のための職場マネジメント』など。

イラスト・Shiho So 取材、文・浦本真梨子

anan 2470号(2025年11月5日発売)より

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