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「日曜劇場史上1番面白い」7年経っても色褪せない秀逸作…主役級に目を奪う“竹内涼真の熱演”

  • 2025.12.19

ドラマや映画の中には、息をのむ展開で、観る人の心を強く揺さぶる作品があります。特に、TBSテレビの日曜劇場枠は、重厚なテーマと豪華な俳優陣の共演により、毎クール高いクオリティで私たちを魅了し続けています。巨大な組織や資本に立ち向かう主人公の姿、そしてその裏にある人間ドラマは、多くの視聴者に感動と熱狂を与えてきました。

本記事では、2018年に放送された日曜劇場『ブラックペアン』をご紹介いたします。「オペ室の悪魔」と呼ばれる天才外科医と、最新技術を巡る大学病院の光と闇を描いた、衝撃走るメディカルエンターテインメントの魅力とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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ソフトバンク新サービス「学割先生」発表会に出席した竹内涼真(C)SANKEI
  • 作品名(放送局): ドラマ『ブラックペアン』(TBSテレビ)
  • 放送期間: 2018年4月22日〜6月24日
  • 出演者: 二宮和也、竹内涼真、葵わかな、小泉孝太郎、内野聖陽 他

主人公は、「オペ室の悪魔」と呼ばれる孤高の天才外科医・渡海征司郎(二宮和也)です。渡海は、傲慢な性格と並外れた手術の腕を持ち、患者の命を救う一方で、成功報酬として金や権力を要求します。

そんな渡海が務める東城大学医学部付属病院に、最新医療機器「スナイプ」導入を巡る波乱が起こります。厚生労働省や医療機器メーカー、製薬会社などの思惑が渦巻く新技術「スナイプ」。佐伯教授(内野聖陽)が導入を推進し、研修医である世良雅志(竹内涼真)や、渡海、そして他大学からの刺客たちが巻き込まれていきます。

病院内の権力争い、最新技術への挑戦、そして患者の命を巡る葛藤が複雑に絡み合いながら、渡海の過去に隠された真実へと迫る重厚なストーリーが展開されます。

天才外科医・渡海の「オペ室の悪魔」ぶりと、医療現場のリアルな緊張感

本作は、海堂尊さんの小説『ブラックペアン1988』を原作としたメディカルエンターテインメント作品です。

本作の最大の魅力は、主演の二宮和也さんが演じた渡海征司郎の圧倒的な存在感です。彼は、口を開けば「邪魔」「金返せ」といった暴言を吐き、権威を一切気にしない傲慢な態度を取りますが、その手術の腕は「神の手」を持つと称されるほどです。

特に、渡海が手術を行うシーンは圧巻の一言です。一秒を争う緊迫したオペ室の空気感、そして渡海が披露する誰も真似できない驚異的な技術は、メディカルドラマとして最高峰の緊張感とカタルシスを生み出しています。彼のキャラクターは、単なるヒーローではなく、「オペ室の悪魔」と呼ばれる裏表を持つことで、大学病院の権力構造や、医療倫理、そして医師としての使命という、深く重いテーマを際立たせました。

また、最新医療機器「スナイプ」の導入を巡る争いは、技術革新と、それを使いこなす人間の能力、そして組織の思惑が複雑に絡み合う医療現場のリアルな側面を描き出しており、視聴者を強く引き込む要素となっています。

竹内涼真さんが見せた葛藤する研修医「世良雅志」の成長と近年の活躍

本作『ブラックペアン』における世良雅志役の竹内涼真さんは、主人公・渡海とは対照的な、「真面目でまっすぐな、どこか頼りない研修医」を見事に演じきりました。世良は、2024年放送の『ブラックペアン シーズン2』にも同役で続投しています。

世良は、患者を救いたいという純粋な気持ちと、大学病院内の権力闘争や、渡海の異様な手術スタイルに翻弄され、悩み苦しむキャラクターです。物語を通じて、未熟だった研修医が、天才外科医・渡海との出会いと過酷な現場を経験することで、葛藤しながらも一歩ずつ成長していく姿を、竹内さんは瑞々しく表現されました。渡海に罵倒されながらも必死に食らいつく姿は、視聴者の共感を呼びました。

竹内涼真さんは、『ブラックペアン』以降、俳優としてさらに飛躍的な活躍を見せています。前述の通り、2020年にはドラマ『テセウスの船』、そして2022年にはドラマ『六本木クラス』で主演を演じ、2025年にはドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』に主演・海老原勝男役で出演し、大きな話題に。キャリアを重ねるにつれ、演技の幅を広げ続けています。一見すると頼りなくも成長する世良役は、彼の俳優としての地盤を確かなものにしたと言えるでしょう。

SNSの声から見る『ブラックペアン』の魅力

ドラマ『ブラックペアン』は、主演の二宮和也さんの新たな代表作として、放送当時から大きな話題となりました。SNSでは、「二宮さんの演技に痺れた」といった、渡海役に対する絶賛の声が多数を占めていました。

また、「竹内涼真さんが演じる世良が最高だった」「めちゃくちゃ応援したくなるキャラ」「報われる姿が見たくて観続けてる」といった、成長物語としての側面を評価する声も多く、天才的な主人公と、その傍で成長する若手医師の対比が魅力的に映っていたようです。

他にも「10回くらい泣いた」「日曜劇場史上1番面白い」と、ドラマそのものへの評価も高く、多くのファンをもつ作品のひとつです。

日曜劇場『ブラックペアン』は、単なる医療ドラマにとどまらない、人間の業と命の尊厳を描いた傑作と言えるでしょう。


※記事は執筆時点の情報です