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管理栄養士「1日1本以上は避けて」→食べ過ぎに注意が必要な『食材』とは?

  • 2025.11.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「おいしいからついつい食べ過ぎてしまう」「体にいいと思って毎日食べている」という食材、実は適量を超えると体にとって負担になることがあります。特に管理栄養士の間では、「1日1本以上は避けて」と言われる食材がいくつかあるようです。

今回は、健康的な食生活を目指す上で知っておきたい“食べ過ぎに注意が必要な食材”について、多方面から解説してみます。

ネギの栄養にはどんなものがある?

ネギは日本の料理に欠かせない香味野菜のひとつ。みそ汁やうどん、炒め物としても使われることでもおなじみです。そんなネギは健康にも良いとされ、栄養面や風邪の時に食べたい食材としても話題になることも多いです。実は食べ過ぎに気をつけたい側面があるのをご存じでしょうか。

ネギはビタミンやミネラルをはじめ、独特の成分も含む野菜です。特に注目されるのは、ビタミンCやカルシウム、カリウム、食物繊維などの栄養のほか、ネギ独自の香り成分に含まれる硫化アリルという成分です。

ビタミンCは体の調子を整える栄養素のひとつとされています。加えて、カリウムは体内の塩分バランスを調節する役割を持っているため、高血圧のリスクを下げるとも考えられています。ここで注目したいのが硫化アリルという成分。次の章で詳しく見ていきましょう。

大量に摂取すると体に悪影響も…

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ネギに含まれる硫化アリルは、血液の循環を助けるといったよい面がある一方で、過剰摂取すると胃腸に刺激を与える可能性があることが指摘されています。

管理栄養士によると、特に白ネギや青ネギを1日に1本以上大量に食べ続けると、胃の粘膜を刺激しやすいので、胃痛や胃もたれを感じる場合があると言います。1日の目安は約70g(白ネギ2/3本程度)とされていますが、生のまま大量に食べると体への刺激になる可能性があります。そのため、加熱したり量を調整したりしながら、他の野菜とバランスよく取り入れることがおすすめです。

ネギを無理なく美味しく食べるために、いくつかのポイントを試してみると良いでしょう。

  • 加熱することでネギの辛味が和らぎ、胃への負担も軽減される場合があるので、焼きネギや味噌汁に入れるなど工夫する
  • ネギ以外の野菜と組み合わせて、食物繊維やビタミンをバランスよく摂る
  • 生のネギを大量に使う料理は、摂取量を気にかけながら楽しむ

せっかくの栄養を健康的に摂り入れるために

ネギはさまざまな栄養が含まれていますが、食べ過ぎると体に悪影響を与える場合もあります。食べ方や量を工夫することで、体に負担をかけにくくすることができます。1日1本以上の過剰な摂取は避けて、適切な量でなるべく加熱して食べるのがよいでしょう。

何事もバランスが大切です。せっかくの栄養を無駄にしないために、普段食べている量を見直してみてはいかがでしょうか。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。