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意外と読めない?【漢字クイズ】「炬燵」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.11.18

 

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寒い冬の日、ぬくもりを求めて多くの人が恋しくなるもの、それが「炬燵」です。

けれど、この漢字、いざ読むとなると意外と難しいですよね。
「炬」も「燵」も、普段の生活ではなかなか目にしない漢字です。

冷えた身体をほっこりとさせてくれるあのアイテム。
今回はその読み方と文字の由来について、一緒に紐解いていきましょう。

問題

「炬燵」の正しい読み方は?

ヒントは、冬に欠かせない、あの暖房器具です。

正解

「炬燵」の正しい読み方。

正解は……「こたつ」です。

いかがですか?正しく読めたでしょうか。
足を入れると出られなくなってしまう...そう、あのアイテムです!

「炬燵」の意味と歴史的背景を追う

実はこの「炬燵」という漢字には、深い歴史があるんです。

「炬」は“火を焚く道具”、「燵」は“暖を取る”という意味。
つまり、「炬燵」は「火で暖を取るための器具」ということが読み取れますね。

その起源をたどると、なんと室町時代。
「囲炉裏(いろり)の上にやぐらを組んで炭を置き、その上に布団をかけて足を温めたのが始まり」とされています。

江戸時代になると、炭を入れた火鉢を使う『掘りごたつ』へと進化。
その後、普及が加速し現代の電気こたつへとつながっていきました。

面白いのは、こたつが単なる暖房器具ではなく「人を集める場所」として愛されてきたこと。
家族が団らんし、食事や会話を楽しむ中心にあったのです。

日本語には「こたつから出られない」という表現がありますが、それだけ心地よく、人を惹きつける存在だということですね。

おわりに

ちなみに、英語では「kotatsu」とそのまま表現されるほど、海外でも大人気です。
近年では「Japanese heated table」と紹介され、冬を快適に過ごすアイテムとして注目されているんですよ。

古くて新しい日本のアイテム「炬燵」
日本の文化やライフスタイルを表してきた、ことばの温かさが込められていますね。

次回の漢字クイズもお楽しみに!


参考文献:『日本大百科全書』ほか


文(編集):桜うさぎ

小学生から高校生までの国語の講師として個別指導・集団指導にあたる。ふと目にした気になる漢字や文字の意味・成り立ちを楽しく伝える方法を探りつつ、日本語のすばらしさを実感する日々を送っている。