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【漢字クイズ】「勧める/薦める/奨める」はどう使い分ける?→気になる正解は?

  • 2025.11.18

何か自分が良いと思ったものや、これだと感じたことがあると、無意識のうちに人にすすめたくなるものですよね。

でも、「すすめる」という言葉は、その状況に応じて使う漢字が異なります。正しい使い方ができるように「勧める/薦める/奨める」の意味を確認していきましょう。

問題

「勧める/薦める/奨める」はどう使い分ける?
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「すすめる」の意味を確認しよう

「勧める」「勧誘(かんゆう)」という言葉があるように、「あることをするように相手に働きかける」という意味を持ちます。
「休むことを勧める」、「参加を勧める」などのように使います。

「薦める」「推薦(すいせん)」という言葉のように、「美点を述べて採用するように説きつける」という意味があります。
「本を薦める」、「候補者を薦める」などの使い方になります。

また、「奨める」「奨励(しょうれい)」「推奨(すいしょう)」という言葉からも分かるように「励まし助ける」「物事を行うように働きかける」というような意味を持ちます。
「老後に向けて貯金を奨める」「自主学習を奨める」などの使い方になります。

何をどんな風に「すすめる」のかによって使う漢字が異なります。

文脈をよく捉えた上で区別するようにしてくださいね。

もうひとつの「すすめる」

「すすめる」と読む漢字にはもうひとつあります。それが「進める」です。

「前方へ向かって移動させる」という意味を持ちます。「勧める/薦める/奨める」は相手がいないと成り立たない言葉であるのに対し、これは自分の力だけで行うことができる行為です。


参考文献: 明鏡国語辞典

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!