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柿は『朝』『夜』どっちが正解?→実は“ベストなタイミング”があった…知られざる効果とは?【管理栄養士が監修】

  • 2025.11.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

秋の味覚として人気の柿。甘くてジューシーな柿は、そのままデザートにしても、料理に添えてもおいしいですよね。でも、柿を食べるのは「朝」と「夜」どちらがいいのか、迷ったことはありませんか?実は柿を食べるタイミングによって、体に与える印象が少し変わるといわれています。

今回は、管理栄養士の視点も参考に、食べるタイミングとその影響をわかりやすく解説します。

柿の主な栄養とその働きとは?

まず柿にはどんな栄養素が含まれているか見ていきましょう。主な栄養成分としてはビタミンC、食物繊維、カリウム、ビタミンA(βカロテン)などが挙げられます。これらがバランスよく含まれているのが、柿の特徴です。

  • ビタミンC:免疫や肌の健康に寄与するとされ、柿はこのビタミンCを多く含んでいます。柿1個(約200g)で1日に推奨される摂取目標量がほぼ補えるとも言われています。

  • 食物繊維:便通の調整や腸内環境の維持に役立つとされる栄養素で、柿には水溶性と不溶性の両方の食物繊維が含まれています。特に水溶性繊維のペクチンが多いことが特徴です。

  • カリウム:体内の水分バランスの維持に関わるミネラルの1つで、柿は果物の中でもカリウムを豊富に含んでいます。

  • ビタミンA(βカロテン):柿の鮮やかなオレンジ色はβカロテンの色素によるもので、体内で必要に応じてビタミンAに変わるとされています。

柿は朝か夜か?食べる時間で変わる柿の魅力

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

柿はビタミンや食物繊維を豊富に含み、健康的なフルーツの代表格です。ですが、その栄養をより効果的に取り入れたいなら、断然“朝”がおすすめ

前述の通り、柿には、ビタミンC、カリウム、β-カロテン、食物繊維など、体調を整える成分がバランスよく含まれています。ビタミンCは抗酸化作用が高く、紫外線やストレスから体を守るサポートをしますが、体内に貯めておけない水溶性ビタミンです。そのため、朝に摂取して日中に活用するのが理想的ヨーグルトやシリアルとの組み合わせなどもおすすめです。

さらに朝に柿を食べることで、1日の始まりに必要なエネルギーを穏やかに補いながら、血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。ビタミンCやカリウムが朝からしっかりチャージされることで、代謝がスムーズに整い、体の目覚めをサポートしてくれるでしょう。

一方、夜に食べる場合は、糖分やカロリーを消費しにくい時間帯となるため、血糖値コントロールや脂肪蓄積の面では朝の摂取がより望ましいといえます。

基本的には“朝の柿”が理想的ですが、生活リズムや体調にあわせて調整するのも大切です。夜型の生活をしている方や、夜に軽い食事をとる習慣がある方は、夕方〜夜早めの時間帯に食べるとよいでしょう。

今が旬の柿の栄養を体に摂り入れよう

まとめると、柿は朝に食べることで、ビタミンやミネラルを効率よく吸収し、代謝を高めながら1日のエネルギーを整える効果が期待できます。夜に食べると糖分の摂りすぎや消化の負担になる可能性もあるため、風邪予防や美容を意識する方には“朝の柿”がおすすめです。

旬の甘さを楽しみながら、1日の始まりを健やかにスタートさせてみてくださいね。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。