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管理栄養士「今日からやめて」→実は『白菜』を劣化させている…意外とやりがちな“NG保存法”とは?

  • 2025.11.19
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

寒い季節になると鍋や漬物に重宝する白菜は、家庭の食卓に欠かせない野菜ですよね。でも、せっかく買った白菜がすぐにしなしなになったり、味が落ちてしまった経験はありませんか?実は「保存方法」にひそむちょっとした落とし穴が、白菜の鮮度を大きく左右していることがあります。

管理栄養士からも「今日からやめてほしい」とされる、意外とやりがちなNG保存法について詳しく掘り下げてみましょう。

白菜に含まれる栄養を知ろう

まず、白菜にはどんな栄養が含まれているのか見てみましょう。白菜は水分が90%以上を占めるため、カロリーは非常に低く、100gあたり約13kcalと言われています。そのためダイエット中の方にも人気ですが、カロリーが低いこと以上に注目したいのが、白菜に含まれる栄養素のバランスです。

白菜にはビタミンCやビタミンK、食物繊維が豊富に含まれています。ビタミンCは日常の疲れを感じたときに摂りたい栄養素として知られていて、白菜の場合、100gあたり約19mgの含有量が報告されています。

さらに、白菜のもうひとつの大きな特徴は食物繊維の豊富さ。白菜100gあたり約1.3gの食物繊維があり、お腹の調子を整えるのに役立つとされています。特に白菜は水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれているため、腸をやさしくサポートする目的で積極的に摂りたい野菜といえるでしょう。

白菜をダメにしてしまう保存の落とし穴

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

白菜は「長く保存ができる」というイメージが強く、購入後はつい冷蔵庫の野菜室などでそのまま長期間保存しがちです。しかし、実際にはその保存方法が白菜の劣化を早めているケースが少なくありません。

1、白菜の芯がついたまま保存する

白菜は収穫後も芯にある「生長点」が働くことで成長を続けようとします。そのため、購入後は芯を処理して成長を抑えることが大切です。カット白菜の場合は芯を斜めに切り落とし、丸ごとの場合は芯をくり抜いて濡らしたキッチンペーパーを詰めるか、芯に十字の切れ込みを入れます。また、調理の際は外側の葉からではなく内側の葉から使うと、成長を抑えて栄養を保ちやすくなります。

2、そのまま冷蔵庫に入れる

白菜は乾燥すると葉先から傷みが広がるため、必ず乾燥対策を行うことが大切です。カットされた白菜はラップで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。丸ごとの白菜はキッチンペーパーと新聞紙で包み、立てた状態で涼しい場所に置きましょう。外側の葉から順に使い、サイズが小さくなってきたら冷蔵庫の野菜室に移して保存します。

もし知らずにやっていたことがあれば、今日から保存方法を見直してみましょう。

保存するときの一工夫で毎日の食卓をもっと美味しく快適に!

白菜は日本の冬の食卓に欠かせない食材であり、その保存方法を少し工夫するだけで、おいしさや食感を長く楽しめます。ついやってしまいがちな「冷蔵庫にただ入れるだけ」の保存を見直すことで、食品ロスの削減にもつながるかもしれません。

これから白菜を保存する機会があれば、今回紹介したポイントを参考にしてみてください。適切な保存環境を整えることで、白菜の本来の味わいや歯ごたえをできるだけ長く楽しめる可能性がありますよ。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。