管理栄養士「風邪予防にも」→ “免疫力”がアップが期待できる…11月から旬を迎える『野菜』とは

秋から冬にかけては気温が下がり、風邪をひきやすい季節。そんなときに気になるのが「免疫力」ですよね。実は、11月から旬を迎えるある野菜が、免疫の働きを助ける栄養素を含んでいることから注目されています。

風邪の予防や体調管理に役立つかもしれないその野菜とは何か、どう取り入れたら良いのかをわかりやすくご紹介します。

カリフラワーってどんな野菜？免疫力アップに期待される理由を多角的に探る

季節の味覚として、11月頃から旬を迎える「カリフラワー」が注目されています。カリフラワーは、健康を支える栄養素を豊富に含み、風邪の予防にも関係する野菜なのです。

カリフラワーはアブラナ科に属する野菜で、ブロッコリーの親戚とも言われます。白くて丸い花のような見た目が特徴で、幅広い料理に使われる旬の野菜です。

免疫力アップが期待される理由の1つは、カリフラワーに含まれるビタミンCの量にあります。ビタミンCは抗酸化作用が知られており、体の抵抗力を支援するとされています。さらに、食物繊維が豊富なため、腸内環境の改善をサポートしてくれます。健康に密接な腸の調子を整えることで、間接的に免疫力の維持につながると言われています。

また、カリフラワーにはビタミンB群やミネラル、葉酸が含まれており、これらは体の様々な機能を調節する役割があります。総合的に摂取することで、体の健康バランスを整える助けとなると考えられています。

おすすめの簡単カリフラワーレシピ3選を紹介！

ここからは、調理がシンプルで手軽にカリフラワーを楽しめる3つのレシピをご紹介します。どれも特別な材料や調理器具は使わず、準備から簡単に作れるものばかりですよ。

• カリフラワーのシンプル蒸し煮
  一口大に切ったカリフラワーと好みのハーブ（ローズマリーやタイムなど）をフライパンに入れ、少量の水を注いで蒸し煮にします。塩とオリーブオイルで味を整えるだけで、素材の味をしっかり楽しめる一品に。蒸し煮にすることで甘みが引き出され、柔らかくなります。
  
  
• カリフラワーライスのチャーハン風
  冷凍または生のカリフラワーをフードプロセッサーで細かく砕き、「カリフラワーライス」を作ります。これをフライパンで軽く炒め、卵やお好みの野菜、醤油やオイスターソースで味付け。ご飯の代わりに使う食感が新鮮で、ヘルシーに仕上がります。忙しい朝食やランチにもぴったりです。
  
  
• カリフラワーの簡単クリームスープ
  鍋にカリフラワーと玉ねぎを入れて火にかけ、やわらかくなるまで煮込みます。そこに牛乳や豆乳を加え、塩胡椒で味を調えたらハンドブレンダーなどで滑らかに。優しい味わいでほっとできるスープは、忙しい日の栄養補給にも良いでしょう。

どのレシピも手軽に作れて、かつ日常の献立に変化をもたらしてくれます。また、炒めたり煮たりする際にスパイスや調味料を工夫することで、飽きずに楽しめます。

カリフラワーを取り入れて季節の健康をゆったり楽しもう

寒い季節の風邪予防や体調管理のひとつの選択肢として、旬のカリフラワーを取り入れるのがおすすめ。ビタミンCや食物繊維を含む栄養素が、免疫力のサポートに役立ち、毎日の食事に簡単に加えられるのも魅力です。

ただし、いくら栄養が豊富でも、ひとつの食材に頼り切るのは避け、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。免疫力が低下しがちな今の時期、食材からも健康づくりを意識してみてはいかがでしょうか。

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監修者：かきねキッチン 小池 三代子（Instagram／ブログ／X）

管理栄養士×保育士｜実務経験13年｜現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。