1. トップ
  2. 管理栄養士「買う前にチェックして」 今が旬の『冬キャベツ』失敗しない選び方とは

管理栄養士「買う前にチェックして」 今が旬の『冬キャベツ』失敗しない選び方とは

  • 2025.11.15
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

冬になるとスーパーや八百屋さんの店頭に並ぶ「冬キャベツ」。春や秋に比べて甘みが増し、みずみずしくて柔らかいのが特徴です。そんな冬キャベツは、鍋料理や煮込み、炒め物など様々な料理にぴったりで、寒い季節に嬉しい旬の味覚のひとつ。ですが、いざ買おうと思ってもどれを選べばよいか迷うことも多いのではないでしょうか。

今回は管理栄養士の視点も踏まえつつ、冬キャベツの特徴や失敗しない選び方のポイントについて詳しくご紹介します。

冬キャベツの特徴と選び方の基本ポイント

冬キャベツは一般的に11月から2月頃までが旬とされ、甘みが増すのが大きな特徴です。暖かい季節のキャベツよりも葉が厚くしっかりと巻いており、煮込んだときに形が崩れにくいという性質があります。健康面では、ビタミンCや食物繊維といった栄養素が豊富に含まれているとされています。

では、冬キャベツを選ぶ際にはどんな点に注目すると良いのでしょうか?まず大切なのは重量感です。見た目が同じくらいでも、手に持った時にずっしりと重みを感じるもののほうが、中の葉が詰まっていて甘みも強くなりやすいと考えられます。また、巻きがしっかりと詰まっているものがよいでしょう。

冬キャベツを保存する際のヒントとおすすめの調理法

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

キャベツは芯をくり抜く処理をすると保存期間が延びるとされています。春キャベツと冬キャベツは保存方法に違いがあり、冬キャベツは0~5℃の地域なら常温でも保存できます。また、冷蔵庫で保管する場合は、芯をくり抜いて濡らしたキッチンペーパーを詰めて保管するのがよいでしょう。キッチンペーパーを定期的に交換するとさらに長持ちします。

また、冬キャベツを使った料理の中から、特におすすめのレシピを3つピックアップして紹介します。

  • 温かくて優しい味わい「ロールキャベツ」
    たっぷりの冬キャベツで肉だねを包み、コンソメやトマトスープでじっくり煮込むロールキャベツは、体も心も温まる冬の定番料理。冬キャベツは葉が厚いため破れにくく、煮込んでも形がしっかり残るのがポイントです。お好みで洋風や和風の味付けでバリエーションを楽しめます。

  • シャキッとした食感が楽しい「キャベツの塩だれ炒め」
    ざく切りにした冬キャベツを強火でさっと炒め、にんにくと塩だれで味付けするシンプルな一品。炒めすぎないことでキャベツの甘みとシャキシャキ感を活かします。白いごはんにぴったりで、忙しい日のおかずにもおすすめです。

  • みんなで囲みたい「キャベツたっぷり豚汁」
    寒い時期にぴったりの豚汁も、冬キャベツをたっぷり入れると満足感アップ。肉の旨みとキャベツの甘みがよく合い、栄養バランスの良い一品に。味噌のコクで体の芯まで温まります。根菜と一緒に煮込むとさらに食べ応えが増します。

これらのレシピは素材の味を活かすことで冬キャベツの良さを十分に引き出しています。ざく切りや芯も一緒に使うことで、栄養も丸ごと摂れるのがうれしいところです。

冬キャベツを使って季節の味を楽しもう

冬キャベツは、その時期ならではの甘みと食感が楽しめる野菜です。選ぶときには重さ、色、巻きの具合といったポイントをチェックすると失敗しにくくなります。

また、保存の仕方に少し気を配ることで、鮮度や味わいを長持ちさせることができるので、ぜひ今日から試してみてください。旬の冬キャベツを上手に選び、調理することで食卓に季節感と美味しさをプラスできます。これからの寒い季節、体を温める料理に彩りを添えてくれる冬キャベツをぜひ積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。