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管理栄養士「朝コップ1杯飲むのがおすすめ」→幸せホルモンを増やす『飲み物』とは

  • 2025.11.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

朝のスタートを気持ちよく切るには、どんな飲み物を選ぶかも大切なポイント。実は、朝にコップ1杯飲むだけで、幸せホルモンを増やすかもしれない飲み物があるのです。そもそも「“幸せホルモン”って何?」「どうして朝の飲み物が関係するの?」と疑問を持つ方も多いはず。

この記事では朝の習慣に取り入れやすく、心の調子を整えるサポートになるかもしれない一杯について、わかりやすく紹介していきます。

牛乳が心をサポート?幸せホルモンを増やすヒミツとは

そもそも「幸せホルモン」とは、気分の安定やリラックスにつながる働きを持つ物質のことで、その代表が“セロトニン”です。このセロトニンは、私たちの心の安定や睡眠リズムに関係するとされ、日々のメンタルバランス日々のメンタルバランスを整える上で欠かせない存在といわれています。

セロトニンの材料はトリプトファンという必須アミノ酸で、体内で生成される過程にはビタミンB6やマグネシウムといった栄養素も関わるとされています。そんなトリプトファンを手軽に摂れるのが「牛乳」です。牛乳にはトリプトファンのほか、セロトニンの生成を助けるビタミン類、さらに神経の興奮を落ち着かせる働きがあるとされるカルシウムも含まれています。

朝に牛乳を飲む習慣は、こうした栄養を朝食とともにバランスよく取り入れられる機会となり、体と心のリズムを整える助けになるとされています。もちろん、牛乳を飲めばセロトニンが直接増えるわけではありませんし、牛乳に含まれるトリプトファンがそのままセロトニンになるわけではありませんが、朝の牛乳1杯は元気の源として注目されています

なぜ「朝」がポイント?牛乳を取り入れるメリットと楽しみ方

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

牛乳を朝に飲むことがおすすめされるのには、いくつかの背景があります。まず、朝は体が1日の活動を始める準備期間。朝食でトリプトファンをはじめとした栄養素を摂ることで、日中の脳の働きや安定した気分を支えることに繋がると考えられています。また、牛乳は水分補給も兼ねており、夜間の脱水気味になった体への潤い補給にもなります。温かいミルクにしたり、コーヒーやシリアルと合わせたり、いろいろな楽しみ方ができるところも続けやすいポイントです。

また、牛乳には多様な種類があり、低脂肪や無脂肪、カルシウム強化タイプなど目的や好みに合わせて選べます。自身のライフスタイルに合った牛乳を朝のリズムづくりに役立ててみてはいかがでしょうか。

日々のちょっとした習慣がもたらす「幸せホルモン」の増やし方

毎朝の牛乳一杯は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニン合成の材料を補う 一つの手段で、栄養面から見ても心や体のコンディションをそっと支えてくれる存在心身の調子を整える小さな手助けになりうるでしょう。もちろん、気分の浮き沈みにはさまざまな要因が関係しており、牛乳だけで全てが解決するわけではありません。

大切なのは、自分に合った食生活や生活リズムの中で、牛乳のような親しみやすく続けやすい い食品を上手に取り入れていくこともサポートの1つになるでしょう。健康的な食習慣のヒントとして、実践してみてはいかがでしょうか。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。