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意外と読めない?【漢字クイズ】「今暁」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.11.15

太陽は人に元気や活力を与えてくれます。夜が終わってだんだんと太陽が昇り始める1日の始まりは、なんとなく清々しい気持ちになるものですよね。

今回ご紹介する「今暁」は、まさにそんな時を表した漢字です。みなさんは正しく読むことができますか?

問題

「今暁」はなんと読む?
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「暁」と「明時」

「今暁」の正しい読み方は「こんぎょう」です。

「今暁」は「今日の明け方」という意味を持つ言葉で、「今」は“今日”、そして「暁」は“夜が明けようとする頃”を表しています。

古くは、「暁(あかつき)」という語が「明時(あかとき)」と書かれることもあり、万葉集などの古典文学にもその表記が見られます。当時の日本語では、時刻や空の変化を表す言葉が豊かに使い分けられており、同じ“夜明け”でも詩的な感覚によってさまざまな漢字が当てられていました。

「夜明け」を表す様々な言葉

実は「今暁」以外にも「夜明け」を指す言葉はたくさんあって、それぞれに微妙な違いがあります。

例えば、「曙(あけぼの)」「夜がほのぼのと明け始めるころ」「東雲(しののめ)」「東の空がわずかに白むころ」を意味します。他にも「黎明(れいめい)」「払暁(ふつぎょう)」という言葉もあるんですよ。

自然の移り変わりに敏感だった日本人が、空のわずかな色の違いや時間の流れを豊かに言い表してきたことがよくわかりますね。

同じことを表す言葉がこんなにもあるなんて面白いですよね。


参考文献: 明鏡国語辞典

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!