意外と読めない？【漢字クイズ】「愁い」はなんと読む？→気になる正解は？

日本には四季というものがありますが、季節によって、感じる気持ちにも変化がありますよね。例えば、夏は元気が溢れ出る感じがするけど、冬はしんみりと寂しい気分になりませんか？

今回ご紹介する「愁い」は、秋という季節が関係する言葉です。みなさんは秋になるとどんな気持ちになりますか？

問題

「愁い」はなんと読む？

「愁い」の正しい読み方は「うれ（い）」で、「悲しい思い」や「もの悲しさ」を表します。

「愁」は「秋」と「心」が組み合わさってできた漢字で、秋の訪れによって人の心にもたらされる感情が語源となっています。古代中国では、秋は実りの季節としながらも、万物が衰えていく時期としても捉えられていました。そこから、「愁」が寂しさやもの悲しさを表す漢字として成り立ったと言われています。

実は「うれい」と読む漢字にはもうひとつ、「憂い」があります。「心配事や不安な思い」「憂鬱な思い」という意味を持ちます。

この2つの違いはとても微妙で、文脈によってはどちらの漢字も当てはまる場合がありますが、「愁」は「憂」よりも情緒的な意味合いが強いとされています。

参考文献：明鏡国語辞典

文（編集）：そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします！