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「違和感しかない」「棒読み」とネット騒然!有名人起用で露呈する「声のプロ」の凄さ。人気ゲームに挑んだ格闘家は“戦略”と暴露?

  • 2025.11.1

“棒読み”が話題となった有名人たち

“棒読み”が話題となった有名人たち
“棒読み”が話題となった有名人たち

俳優、ファッションアイコン、そしてSNSを賑わせるインフルエンサーたち。私たちを楽しませてくれる有名人たちが、次なるステージとして「声優」や「吹き替え」に挑戦する機会が増えていますよね。話題性はもちろん抜群ですが、その裏側で時に囁かれるのが、厳しい評価――そう、「棒読み」の指摘です。

ドラマや映画で全身を使って表現する”見せる演技”と、マイク一本で感情を伝える”声の演技”は、実は全くの別物。今回は、豪華な顔ぶれが挑んだ「声の壁」にスポットを当て、なぜ彼らがプロの技術に苦戦したのか、その理由を掘り下げます。

国民的アニメの世界観は「音」が命~藤原紀香・片岡愛之助夫妻~

私たちにとってあまりにも身近な存在である国民的アニメの世界に、スターが飛び込むとどうなるのでしょうか?

記憶に新しいのが、2025年8月24日(日)に放送されたアニメ『サザエさん』の特別回です。舞台版でサザエさんを演じた藤原紀香さんが、夫の片岡愛之助さんと揃って本人役でゲスト出演しました。大阪・関西万博の日本館名誉館長として登場し、夫婦共演は大きな話題を呼びました。

藤原さんはSNSで「私たち夫婦にとって永久保存版になりました!」と喜びを語りましたが、ネット上では「夫婦揃って棒読みなのが気になる」「違和感しかない」という声も多く聞かれました。

【編集部の考察】国民的アニメの「完成された空気」

『サザエさん』のように長年にわたり愛されてきた作品は、プロの声優さんたちが作り出す声の「トーン(音程)とテンポ(間合い)」が、視聴者の耳に深く染みついています。たとえ本人役であっても、俳優さんが普段の「リアルな話し方」でセリフを発すると、アニメ特有のトーンから少しでもズレた時に、「浮いている」「セリフが立っていない」と感じられてしまうのです。これは、俳優さんの技量というよりも、作品の世界観の「完成度」が非常に高いゆえの難しさと言えるでしょう。

ハリウッド大作で試される「職人技」~松本若菜さん~

次に、シビアな技術が要求される洋画の「吹き替え」に挑んだケースを見てみましょう。

2025年8月8日(金)に公開された映画『ジュラシックワールド/復活の大地』で、実力派俳優の松本若菜さんが、シリーズ初の女性主人公(スカーレット・ヨハンソン)の吹き替えに初挑戦しました。

松本さんは、オリジナルの女優さんの感情を丁寧に読み取ろうと努力した旨を語っていましたが、公開後には「ずっと棒読みで感情が入ってない」「プロの声優陣との差が歴然」といった、ファンからの厳しい意見が寄せられました。

【編集部の考察】吹き替えに潜む「三重の難関」

吹き替えは、私たちが想像する以上に高度な「職人技」です。なぜなら、以下の3つの要素を同時に完璧にこなす必要があるからです。

●リップシンク(口の動き合わせ)●感情のトレース(オリジナル俳優の演技再現)●プロ声優陣との調和(共演者の間合いに溶け込む)

特にアクション大作では、セリフを言うタイミングも感情も、全てオリジナルの映像に引っ張られます。経験の浅い俳優さんが、この「三重の同時作業」に挑むのは、まさに至難の業。声だけで感情の起伏を表現し、世界観を壊さないプロの声優さんのすごさを改めて感じさせられます。

「棒読み」すら話題に変える戦略家~朝倉未来さん~

そして、この「棒読み」問題を、最もユニークな方法でクリアしたのが格闘家の朝倉未来さんです。

ゲーム『龍が如く8』にストリートファイト最強の男・アサクラ役で登場した際、プレイヤーからは「棒読みでは?」との指摘が相次ぎました。しかし、朝倉さんは2024年2月の自身のYouTube動画で、この批判に対して驚きの真意を告白しました。

「ぶっちゃけ俺の戦略なんよ」

彼は、ゲームを宣伝するための「話題作り」として、あえてあの演技を選んだと明かしたのです。ネガティブな意見すらも利用して作品の露出度を高めるという、彼のプロモーション手法に、共演した那須川天心さんも思わず大笑い。まさに、「炎上」すらも計算に入れる、現代の戦略的マーケティングの成功例と言えるでしょう。

声優業は「声の専門家」の領域

今回の事例を通して改めて感じるのは、声優業は俳優業とは違う、専門的なスキルが必要とされるプロの領域だということです。

俳優は「身体と声」で表現しますが、声優は「声」一本に特化し、キャラクターの体温や背景までも表現します。棒読みと指摘された有名人たちも、それぞれの分野ではトップランナー。だからこそ、彼らの苦戦ぶりは、私たちに「プロの声優」という仕事の難しさと尊さを教えてくれているのかもしれません。

話題性はもちろん大切ですが、作品の完成度と、そこで活躍するプロの技術へのリスペクト。そのバランスをどう取るか、今後も有名人の声優挑戦には注目が集まりそうです。

(LASISA編集部)

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