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「地上波で放送して大丈夫?」「過激すぎるんじゃ…」“あまりに強烈な描写”に騒然…「神作」と称される国民的アニメ映画

  • 2025.12.14

恐怖と絶望の中で、それでも前へ進もうとする意志は、“勇気”という言葉を超えて、観る者の胸を強く打ちます。本シリーズでは、そんな“主人公の勇気が胸に刺さるアニメ”を紹介しています。

第5弾は、過激な描写や展開が大きな話題となった映画 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(東映)です。55年以上続く国民的アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』。その原作者・水木しげるの生誕100周年に合わせて制作された本作は、“鬼太郎誕生の真実”に迫る特別な物語として注目を集めました。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(配給):映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(東映)
  • 公開:2023年11月17日
  • 原作:水木しげるさん
  • 監督:古賀豪さん
  • 脚本:吉野弘幸さん

廃墟となった哭倉村(なぐらむら)を訪れた鬼太郎と目玉おやじ。その景色を前に、目玉おやじは70年前にこの村で起きた出来事を静かに思い返していました。

昭和31年、日本の政財界を裏から操る龍賀一族に支配された哭倉村。血液銀行で働く水木は、当主・時貞の死を弔う名目で、野心と“ある密命”を胸に村へ足を踏み入れます。

一方、鬼太郎の父は行方不明の妻を探すため、同じ村を訪れていました。ほどなくして龍賀家では跡継ぎを巡る醜い争いが始まり、その最中、村の神社で一族のひとりが殺害されます。それは、恐ろしい怪奇の連鎖の幕開けでした。

「子供はトラウマになりそう」「目が離せない」観客のリアルな反応とは?

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、SNS上で「子供はトラウマになりそう」「過激」という声が多く寄せられた作品です。血なまぐさいシーンや、人間の闇をえぐる展開が続くことで、小さな子どもには刺激が強すぎるかもという意見も少なくありません。

また、地上波放送が決定した際には「地上波で放送して大丈夫?」「過激すぎるんじゃ…」という声が見られるほどでした。

一方で「目が離せない」「神作」という熱量の高い感想も多数投稿されています。張りつめた空気の中で明かされていく真実、人間の欲望が引き起こす連鎖、そして“誰が生き残れるのか”という極限の緊張感。"怖いのに止められない""恐怖とドラマのバランスが最高"といった感想も。本作が“覚悟して観るべき一本”として語られる理由がここにあります。

なぜ“水木”と“鬼太郎の父”の勇気は時代を越えて胸を打つのか

物語の中心にあるのは、恐怖と理不尽の中で、それでも前へ進もうとするふたりの父の姿です。水木は野心と使命の狭間で揺れながらも、この村の真実と向き合う道を選びます。鬼太郎の父は、行方不明の妻を想い、目を背けたくなる現実に対しても逃げることをしません。圧倒的な恐怖に飲まれそうになりながら、「自分の大切なものを守るために進む」という彼らの選択は、特別な力を持たない人間だからこそ胸に迫ります。ふたりが示すのは、“恐怖の中でも、自分の意志で立ち続ける勇気”。それこそが本作をただのホラーではなく、“心を動かす物語”へと昇華させているのです。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、過激な描写が続く緊張感のある一本ですが、その裏側にある“人が人を思う強さ”が深い余韻として残る作品です。恐怖、絶望、選択。そのすべての中で前へ進むふたりの姿は、観る者に静かな勇気を届けてくれます。まだ観ていない方は、この機会にぜひご覧ください。


※記事は執筆時点の情報です