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8年前、“開始15分”で視聴者を虜にした『日曜劇場』…豪華キャストの名演&秀逸脚本に「とてつもなく面白い」

  • 2025.12.16

ドラマを見始めたとき、最初の数分で「これは面白い!」と確信できる作品に出会うことは、視聴者にとって至福の瞬間です。物語の世界観、キャラクターの魅力、テンポの良い展開、すべてが冒頭から観る者を引き込む、そんな作品があります。

今回は、そんな“開始早々、視聴者を虜にする名作”をご紹介します。本記事では、2017年放送のドラマ『小さな巨人』(TBS系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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撮影に応じる芳根京子(C)SANKEI
  • 作品名: 日曜劇場『小さな巨人』(TBS系)
  • 放送期間: 2017年4月16日~6月18日(全10話)

警視庁捜査一課のエリート刑事・香坂真一郎(長谷川博己)は、数々の難事件を解決し、捜査一課長への道を着実に歩んでいました。しかし、ある夜の取り調べでの些細なミスを上司の小野田一課長(香川照之)に証言され、所轄の芝警察署へと左遷されてしまいます。

出世街道から外された香坂が赴任した芝署には、小さな事件でも己の正義を信じて不器用に挑む刑事たちがいました。渡部久志(安田顕)ら所轄の刑事たちと共に、香坂は警視庁本庁と所轄の確執、警察組織内部の不正や権力闘争に巻き込まれながらも、真実を追い求めていきます。

赴任初日、IT企業社長の誘拐事件が発生。本庁の捜査一課が乗り込んでくる中、所轄は待機を命じられますが、香坂は独自に捜査を進め、事件の裏に隠された闇へと迫っていくのでした。

冒頭15分の衝撃!瞬時に引き込まれる展開力

本作の最大の魅力は、第1話開始からわずか15分で視聴者を物語の世界へと引き込む圧倒的な展開力です。エリート刑事としての華々しい活躍、上司との会食、そして突然の転落。テンポよく畳みかけるストーリー展開に、目が離せなくなります。

視聴者からは「開始15分で引き込まれた」「とてつもなく面白い」という声が上がるほど、掴みの強さが際立っていました。事件解決の達成感から一転、理不尽な左遷へと追い込まれる主人公の姿は、社会人なら誰もが共感できる組織の理不尽さを描いており、感情移入せずにはいられません。

また、警察という巨大組織の内部抗争を描く骨太なストーリーは、『半沢直樹』を彷彿とさせる痛快さがあります。“敵は味方のフリをする”というキャッチコピーの通り、誰が敵で誰が味方なのか分からない緊張感が、初回から視聴者の心を掴みました。

新人警察官・三島祐里を演じた芳根京子さんの快演が光る

本作のもう一つの見どころは、芳根京子さんが演じた新人警察官・三島祐里です。警視庁人事課から刑事課への異動を志願し、憧れの香坂の下で働くことになった祐里は、初々しさと真面目さを兼ね備えたキャラクターとして物語に彩りを添えました。

芳根さんの演技について、共演者からも高い評価が寄せられています。2017年4月10日行われた舞台挨拶では、安田顕さんが以下のように語り、芳根さんの演技を絶賛しています。

芳根さんのシーンがすごく好きでした。この子は不思議ちゃんだと思っていましたが、あの怪物・香川照之さんが芳根さんに寄り添った芝居をしているんですよ! この人(芳根)、すごいな!
出典:『小さな巨人』第1話の試写会と舞台挨拶 2017年4月10日開催

視聴者からも「凛とした魅力」「初々しさが超カワイイ」「ハマっている」といった好意的な声が多く見られました。警察組織という男社会の中で、希望と純粋さを失わない祐里の存在は、物語に温かみと希望をもたらす重要な役割を果たしていました。

日曜劇場の名作

『小さな巨人』は、開始わずか15分で視聴者を引き込む圧倒的な展開力と、警察組織の内部抗争を描いた骨太なストーリーが魅力の作品でした。長谷川博己さんの熱演、香川照之さんの存在感、岡田将生さんの憎たらしいほど上手い悪役ぶり、そして芳根京子さんの清々しい新人警察官役と、豪華キャスト陣の演技合戦も見応え十分です。

理不尽な組織の中で正義を貫こうとする男たちの戦いは、現代社会を生きる私たちの心にも深く響くはずです。まだご覧になっていない方は、ぜひ第1話の冒頭15分だけでも体験してみてください。きっとその先が気になって、最後まで一気に見てしまうことでしょう。


※執筆時点の情報です