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管理栄養士「勘違いしている人も多いかも」→『味噌』の上にある紙の“役割”とは

  • 2025.11.10
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

料理に欠かせない調味料のひとつ、味噌。家庭で味噌を使うとき、パックのなかに敷いてある「紙」について、疑問を持ったことはありませんか?「この紙は捨てていいの?」「いや、もしかして必要?」と迷う人も多いのではないでしょうか。

今回は管理栄養士が「勘違いしている人が多いかも」と言う、この紙の正しい扱い方や、その役割についてわかりやすく解説します。

味噌の上にある紙の役割とは?知られざる保存ポイント

スーパーや専門店で販売されている味噌のパッケージ内に敷かれている紙は、味噌の上にのっている「脱酸素剤」が味噌に埋まってしまわないように緩衝材として置かれている場合がほとんどです。

また、味噌の乾燥を防ぐ役割を果たしている場合もあります。しかしこの紙がなかったからといって乾燥してしまうわけではありません。密閉された状態で販売をしているので、脱酸素剤を安定させることと考えてよいでしょう。

開封後はそのまま紙を置いておく?捨てる?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

おいしく安全に味噌を楽しむためには、保存環境がポイントです。たとえば、冷蔵庫で保存する場合、気温が低く湿度も抑えられるので、メーカーが使用を推奨している場合を除いて白い紙を取ってしまっても問題ありません。白い紙には抗菌効果等がない場合がほとんどのためです。

また、紙を捨てたあとはラップで味噌の表面を覆うと酸化や乾燥を防げます。

味噌は、開封後出来るだけ空気に触れないように、密封して保存することがおすすめです。専門店で量り売りの味噌を購入した場合や、プラスチックの袋で販売されている味噌など、開封後に密封できない容器に入っている場合は、開封後すぐに密閉容器に移し替えるのがおすすめです。

これなら密閉状態を高めることができるため保存状態が安定します。もちろん、この場合も容器の清潔さを保つことが大切です。

紙のかわりにラップや密閉容器でおいしさをキープしよう

味噌の上に乗せられている紙は、購入後は取り外しても良いことがわかりました。一方、味噌は発酵食品で長く保存すると風味や食感が変わりやすいため、開封後に保存する際にはラップや密閉容器を使って味噌の風味や美味しさを保つことが必要です。

今回の記事を参考に、味噌の保存方法を見直してみてはいかがでしょうか。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。