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『無糖の飲み物』はいくら飲んでも安心? 管理栄養士が教える“意外な事実”とは

  • 2025.11.10
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「無糖」や「シュガーフリー」と書かれた飲み物は、甘さがなくカロリーも控えめなので、ダイエット中の方や健康志向の方に人気ですよね。砂糖が入っていないから、いくら飲んでも太らなそう、身体に負担がなさそうと思う方も多いはず。しかし管理栄養士の視点から見ると、無糖飲料にも気をつけたいポイントがあるのです。

今回は、「無糖の飲み物」はどれだけ飲んでもいいのか、その理由をわかりやすく掘り下げてみます。

糖類ゼロの飲み物の種類と特徴を知ろう

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

まず、糖類が入っていない飲み物にはどんなものがあるのでしょうか。代表的なものを挙げると、以下のような飲み物です。

  • 水:味がついている水でない場合、基本的には糖類は含まれません。
  • お茶類:緑茶、烏龍茶、ほうじ茶、麦茶、紅茶などは基本的には糖類は含まれません。(微糖などは除外)
  • ブラックコーヒー:砂糖やフレーバーなどが入っていなければ糖類は含まれていません。
  • 糖類ゼロのジュースやスポーツドリンク:糖質ゼロという表示がある場合、基準値以下の糖類が入っている可能性があります。

また、栄養ドリンクやアルコール等でも糖類ゼロの商品が増えてきていますが、全てではないのでラベルのチェックは欠かせません。

無糖=ゼロではない?糖類の定義とその見分け方

まずは「無糖飲料」という言葉の意味をはっきりさせましょう。一般的に無糖飲料とは、食品表示基準において「100mlあたり、糖類が0.5g未満の飲料」を指します。つまり、糖類がまったく入っていないと保証されているわけではありません。糖類とは主に砂糖や果糖、ブドウ糖などの甘み成分の総称です。

このため「無糖」と記載された飲料でも、実は微量の糖類が含まれていることがあるのです。また、「砂糖不使用」と記載があっても他の糖類が入っている場合があるため注意が必要です。

この場合は、私たちはどうやって無糖と表示された飲み物の中身を知ればいいのでしょう?それには成分表をしっかり見るのがポイント。100mlあたりの糖質の量を確認することが大切です。

また、無糖でも甘い飲み物には、カロリーを抑えるために人工甘味料が使われていることがあります。人工甘味料は糖類ほど血糖値を上げませんが、過剰に摂取すると腸内環境に影響したり、甘い味への依存を強めたりする可能性も。無意識に飲みすぎてカロリーや添加物の過剰摂取につながることもあります。

一言で無糖飲料と言っても、その中身はさまざま。商品選びの際に成分表をよく確認し、飲みすぎれば糖類の過剰摂取になることを理解し、意識しておくことが、健康的な生活につながるかもしれません。

無糖飲料の定義をしっかり知っておこう

無糖の飲み物は、甘みが控えめでダイエットや健康維持に役立ちそうなイメージがありますが、いくら無糖だからといって無制限に飲むのは気をつけましょう。さらに、無糖と書かれていても甘い飲み物の中には、人工甘味料が使われている場合もあります。人工甘味料はカロリーはほとんどありませんが、過剰に摂ると腸内環境に影響したり、甘い味への依存を強める可能性が指摘されています。

無糖だからと大量に飲んでいた人は、今日から無糖飲料のパッケージや成分にも目を向けて、量の調節を心がけてみてくださいね。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。