新幹線の自由席で、3列シート“真ん中に荷物”を置く客に「図々しい」　一方で7割超は「すいている時ならアリ」

2025.12.3

新幹線の自由席は、その名称の通り有効な自由席特急券さえ所有していれば、誰でも空いている席を自由に利用することができます。

SNS上でしばしば「新幹線がすいていても、自由席の3列シートを1人で使用している乗客が、真ん中の席に荷物を置くのが許せない」「後から乗ってくる人のためにあけておくべき」といった声が見られます。共感する声がある一方で、「混んでなければいい」という意見も。

そこで今回は、新幹線の自由席の3列シートで、真ん中の席に荷物を置くことについてどう思うか、調査しました。

新幹線の自由席3列席で真ん中の席に荷物を置くのはアリ？ナシ？

全国の18歳以上の男女300名を対象にアンケートを実施し、寄せられた結果がこちらです！

「どんな場合でもアリ」1票
「すいている時ならアリ」231票
「どんな場合でもナシ」68票

今回は、「すいている時ならアリ」が多数を占める結果となりました。

それでは、寄せられた意見の一部をピックアップしてご紹介します。

「どんな場合でもナシ」と回答した方の意見

荷物を置く場所ではないから

席はあくまで人が座る場所なので自由席に荷物を置くのはマナー違反であるということからしてはいけない行為です。
（40代男性・会社員・兵庫県）

そもそも荷物置き場ではない。人が座る為の席だから。図々しい。
（40代女性・パート・神奈川県）

マナーとして空いていても、座席に荷物を置くのはナシ。まず、人が座る場所なのに座席にカバンを置くのは汚い。
（40代女性・美容師・神奈川）

寝てしまったらどけられないので

本当になしだと思う。1席1席お金がかかっているわけだし，真ん中に荷物を置いている間に当本人が携帯触ったりとか寝ていたりしていると、私みたいな話しかけるのが得意ではない人にとっては辛いと思ったからです。
（20代女性・九州地方）

空いてる時も寝てしまったら、混んできたのに気付けないから無し。
（20代女性・パート・北関東）

1人1席がルールだから

1人の乗車券しか買っていないのだから2人分の席を確保してはいけないし、それを見て他の人もすぐに真似をするからダメ。
（60代男性・パート・中部地方）

1人で乗っているのに、2人分の席を取ってしまうのは良くないかなと思うので、すいていても、荷物は膝の上や足元に置いた方が良いかなと思うからです。
（40代女性・専業主婦・愛知県）

他の人が座るかもしれないから

自由席であるので、すいている時でも他の車両から人が移動してきて席を探す人がいるかもしれないので荷物を置くのは控えたほうが良いと思います。
（60代男性・会社員・関東地方）

いつ誰が座るかはわからないので、荷物を置いていたら後から来た人は座りづらい。荷物が綺麗ならいいが、その後座りたくないから。
（30代女性・パート・東京都）

「すいている時ならアリ」と回答した方の意見

混んできたらどかすべき

混み具合にもよりますが、空いているなら置いても良いと思います。状況に応じて、荷物をどければ良いと思います。
（40代男性・会社員・愛知県）

空いている時なら問題ないのではと思います。もちろん混んできたら速やかに荷物を避けて座席を空けることが前提です。
（40代女性・自営業・東京都）

周囲に迷惑をかけなければ問題ない

混んでいたり、周りの人の迷惑なったりするようなら、置くのは禁止だと思うが、席が空いてたり、周りの迷惑にならなかったりするなら良いと思う。
（20代女性・会社員・九州地方）

混んでいない時なら周囲に迷惑をかけないので一時的に荷物を置くのはアリだと思います。ただ、乗客が増えてきたらすぐにどけるのがマナーだと感じます。
（50代男性・会社員・愛知県）

荷物の種類や状態による

乗客が増えてきたら席を空けるべきですが、混むまでは少しの荷物なら置いていいのではと思います。キャリーケースなど、移動させるのに時間がかかるようなものは初めから上の棚に置くべきだと思います。
（30代男性・会社員・福岡県）

汚いカバン（地面に置いたことがあるもの）はもちろん置いてはダメ。貴重品の入っているバッグを棚に置くのは抵抗があるので、空いている時なら置いても良いが、混んできたり、停車駅に着いたらどかすようにする。
（40代女性・関東地方）

新幹線は1人1席

JRグループの定めた旅客営業規則には、1人1席の原則が書かれています。

第147条 5項
同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる。同一旅客が、同一区間に対し有効な2枚以上の指定券を所持する場合についてまた同じ。
出典：旅客営業規則（JR東日本）

指定席券を2枚購入しても、1枚分しか使用できないのです。

新幹線の持ち込み品についての規定

JRグループは、新幹線への持ち込み品について、以下のように定めています。

携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250cm（長さ2mまで）以内、重さ30kg以内のもの2個までは持ち込みが認められています。

旅行カバン、スーツケース、スポーツ用品（サーフボードは専用の袋に収納したもの）、楽器、娯楽用品、玩具、その他携帯できる荷物も持ち込みOK。自転車は、折りたたむか解体して専用の袋に完全に収納しなくてはいけません。

ペットや小動物については、乗車前に改札口等で「手回り品切符」を有料で購入する必要があります。全身が入るケースなどに入れ、顔を出さないように注意しなくてはいけません。

東海道・山陽・九州新幹線の一部では、タテ・ヨコ・高さの合計が160cmを超える手回り品（特大荷物）を持ち込む場合は、特大荷物スペース付き座席を事前に予約する必要があります。

また、車内に手回り品を持ち込む際には、以下のように呼びかけています。

（車内に手回り品を持ち込まれる際のお願い）
・手回り品の持込みや保管は、お客さまご自身でお願いいたします。
特に、大きな荷物などを持ち込まれる場合は、時間帯によっては他のお客さまのご迷惑となることがありますので、細心のご注意をもってお取り扱われるよう、ご協力をお願いいたします。
・安全のため、車内の網だなには重量のある荷物や不安定な形状の荷物はお載せにならないようお願いいたします。
・他のお客さまにご迷惑をおかけするおそれがある場合や列車が大変混雑している場合などは、持込みをお断りする場合があります。
出典：手回り品のご案内（JRグループ）

基本的に、規定を超えない荷物については、置けるものは網だなを利用したり、自分の席の足元や膝の上に置き、自分自身の責任のもとで管理するのが良いでしょう。

新幹線を利用する際は、周囲への配慮を忘れずにいたいですね。

※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法：インターネットサービスによる任意回答（記述式）
・調査期間：2025/11/13〜2025/11/18
・調査対象：全国／18歳以上／性別不問
・有効回答数：300

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