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購入者「商品が届かない」警視庁がクリスマス前に警告…「大幅値引き」に飛びついた人の“末路”

  • 2025.12.2
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子どもや友達、パートナーにクリスマスプレゼントを贈ろうと考えている方も多いのではないでしょうか。選ぶ時間も楽しいですが、ネットショッピングをする際には、そのサイト自体に「注意」が必要です。

クリスマスプレゼントの購入シーズンを迎え、警視庁生活安全課が11月27日、公式X(旧Twitter)のアカウントから、偽サイト・詐欺サイトへの注意を呼びかけました。

年末のショッピングシーズンは、悪質なサイトによる被害が増加する時期でもあります。安心してプレゼントを購入するために、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

警視庁が示す「ショッピングサイト利用時のチェックポイント」

商品の注文や代金の振込を受けたのに、商品を発送しない、または偽物の商品を発送するなどの手口をおこなう、偽ショッピングサイト、詐欺サイトが横行しているのです。

具体的には、「安く販売しているショッピングサイトを発見したので商品を注文したところ、メールで代金の振込先口座を指定された。案内に従って代金を振り込んだが、到着予定日を過ぎても商品が届かない。メールで問い合わせたが返信がなく、メールアドレス以外の連絡先の表示がない」といった事例が報告されています。

偽サイトを見抜く4つのチェックポイント

警視庁生活安全課の投稿では、クリスマスプレゼントを購入する際に偽サイトに騙されないよう、4つのチェックポイントを示しています。

「品薄本日限り!」「大幅値引き!」といった誘い文句や、「色々な決済方法が選べるはずが、なぜか銀行振込のみ」といった不審な点に注意を促しています。

投稿では「騙されないよう信頼できるショップで購入しましょう」と呼びかけており、ショッピングサイト利用時には以下の4点を確認するよう求めています。

1. 商品情報を確認

大幅な割引価格や「本日限り」「品薄」といった文言で購入を急がせる表示に注意が必要です。警察庁によると、こうした表示で消費者心理につけ込み、商品購入を急がせる手口が確認されています。

2. 支払い方法を確認

複数の決済方法が掲載されているのに、実際には銀行振込しか選択できないケースがあります。

警視庁によると、振り込んだ代金を回収することは非常に困難とのこと。クレジットカード支払いや代金引換などの後払い決済方法も用意されているかを確認するよう呼びかけています。

個人口座や外国人名義の口座への振込を指定される場合は特に注意が必要です。

3. サイト運営者や連絡先を確認

通信販売サイトでは特定商取引法に基づき、事業者の責任者名、所在地、電話番号などの記載が義務付けられています。連絡先がフリーメールのみのサイトや、所在地・電話番号が掲載されていないサイトは要注意です。

取引の途中で連絡が取れなくなり、商品の受け取りも返金もできなくなる可能性があります。

4. サイトの日本語を確認

「休業日:365天受付」といった不自然な日本語や、簡体字などの漢字のフォントを使用している場合は注意が必要です。

また、無関係の通信販売サイトのロゴやサイト名を無断で掲載している場合があるため、URLを見比べて正規ショッピングサイトかを確認することも重要です。

該当するものすべてが偽サイトというわけではない

上記の4点が、偽ショッピングサイトに多い特徴ですが、該当するものすべてが偽サイトというわけではありません。ショッピングをする際には、これらの情報を参考にしつつ、慎重に検討しましょう。

トラブルに遭ってしまった場合の対処法

万が一、偽サイトで商品を購入してしまった場合は、以下の対処を行ってください。

・クレジットカード会社や金融機関に連絡
クレジットカード番号を入力してしまった場合は支払いの停止を依頼、口座振込をした場合は被害を報告

・ID、パスワードを変更
入力してしまったID・パスワードを使用している全てのサービスでパスワードを変更

・証拠を保存して警察に相談
サイトのURL、画像、運営会社情報、購入日時、振込先情報、振込明細、メールのやり取りなどを保存し、居住地を管轄する警察署に相談

サイバー事案に関する通報や相談は、最寄りの警察署またはサイバー相談窓口で受け付けています。

12月は詐欺サイトが増加する時期

クリスマスシーズンは、プレゼントを探す人々を狙った偽サイトや詐欺サイトが増加する時期です。「品薄」「本日限り」「大幅値引き」といった誘い文句に惑わされず、商品情報、支払い方法、運営者情報、日本語表記の4つのチェックポイントを確認することが重要です。

SNS上では「生成AIを使ったコーディングで、偽のショッピングサイトをつくることが簡単になったよね」「ドメインの登録日が最近すぎないか、なども疑いたい」といった声も上がっており、偽サイトの手口が巧妙化していることへの警戒感が高まっています。

警察庁では、偽サイトや詐欺サイトが検索の上位に表示される場合や、SNSの広告に表示される場合もあるとして注意を呼びかけています。

大切な人へのプレゼントを安心して購入するために、信頼できるショッピングサイトを利用し、少しでも不審な点を感じたら購入手続きを停止することが大切です。


参考:
通信販売サイトでのトラブルにご用心!(警視庁)
偽ショッピングサイト・詐欺サイト対策(警察庁)


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