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タロット初心者向け。リーディングをする際の心得

  • 2025.10.26
On the set of The Loves of Carmen

もしあなたが、タロットはオカルト的で不気味だと思っているなら、それはとんだ誤解だ。

タロットはセラピーや瞑想、友人からのアドバイスと同じように、自分自身をより深く知るために活用できるもの。トロント在住のタロットリーダーで、『Burn Your Sh*t: The Life-Changing Magic of Rituals』の著者であるロリ・ディアンは、「タロットは占いではなく、コーチングです」と主張する。「タロットカードは、自己発見とセルフケアのためのツールです。あなたがこれまで歩んできた道のりを振り返り、今どういったステージにいるのかに光を当て、今後の可能性を示唆します。あなたのエネルギーを見つめることで、前進するために最善の決断ができるようサポートしてくれるのです。タロットは魂と対話する機会を与え、信頼できるカウンセラーのように、あなた自身を映し出してくれます。予言をするものではなく、主体性をもたらすものなのです」

この不確実な時代において、主体性を持つことは健全でもある。そのため、占星術や数秘術、そのほかの自分探しの手法と並んで、タロットへの関心がここ数年で大きく高まっているのも不思議ではない。ソーシャルメディアをざっとスクロールすれば、自己成長のためのコンテンツや占い的なコンテンツが増えたと感じるはずだ。

しかし、長い歴史を持つタロットの読み方をいざ独学で学ぼうとすると、圧倒されてしまうかもしれない。ブルックリンを拠点とするアーティストでレイキヒーラー、タロットリーダーのレイチェル・ハウは、「タロットにはたくさんのルールがありますが、これらは昔、この芸術形式を守るため、人々を近づけないように用いられていたのではないかと私は考えています」と分析する。「でも今、そういったルールは昔ほど必要ではないと思います。誰でもリーディングできると思いますよ」

ハウもディアンも、タロットリーディングのコツをたくさん持っている。ただ、ディアン曰く、タロットの読み方を学ぶ上で最も大事なのは「あなたの直感」。ハウも言うように、「タロットはあくまでひとつのツールであり、本当のヒーリングワークはその人自身が行うもの」だからだ。

タロットを始める際のポイント

Fortune-telling tarot cards and mineral stones

1. 自分に合ったデッキを見つける

まず最初のステップは、自分に合ったデッキを見つけること。今ではマルセイユ版タロットを現代風にアレンジしたキム・クランスによる「ワイルドアンノウン」から、アールヌーボー調のイラストが施されたマット・ヒューズの「エーテル・ビジョン・イルミネーテッド・タロット」まで、実にさまざまな美しいデッキが世に出回っているが、ベテランのタロットリーダーの多くは、絵がわかりやすいクラシックなウェイト版タロットから始めることを勧めている。

「78枚のカードには、それぞれ特定のメッセージを持ったユニークな絵が描かれており、それらが一緒になってあなたの物語を語ります」とディアン。「私は過去30年間にわたり数万件のリーディングを行ってきましたが、もし『ワンドの6』がどんな見た目か尋ねられても、答えられません。でも、そのカードを見せてくれたら、何時間でも語ることができます。すべて暗記しようと気に病む必要はありません。そのカードがあなたに伝えようとしてるストーリーを理解することに集中してみてください」

また、ハウはよく「デッキは自分で買ってはいけない、誰かにプレゼントしてもらうべき」というルールを耳にするそうだが、これについては気にしなくていいと話す。「もし誰もデッキを買ってくれなかったら、読み方を学ぶことはできませんよね。私は自分でデッキを買ったから、リーディングできるようになったんですよ」

2. カードの種類・意味を知る

デッキを手に入れたら、次にすべきはカードと関係を築くことだ。「78枚のカードの意味はすべて違うので、気後れしてしまうかもしれません」とハウは言う。「これから独学で始める人は、毎日1枚カードを引いて、そのカードの意味について考えるといいでしょう。朝に1枚のカードを引けば、一日を通してそのカードを思い浮かべることができます。カードをより深く知るいい方法です」

ディアンもまた、平日は毎朝インスタグラムで「今日のカード」を投稿しており、ひとつの質問に対して1枚カードを引く「ワンオラクル」を勧めている。「(ワンオラクルでは)カードのストーリーを学びながら、そのときのメッセージを受け取ることができます。私との1時間のリーディングでは50枚以上のカードを引くこともありますが、たった1枚のカードが驚くべき洞察を与えてくれることもあるんですよ」。ちなみに、カードの意味を理解するためにガイドブックやオンラインの情報(Biddy Tarotなど)を頼りにするのは問題ないそうだ。

3. さまざまな解釈を受け入れる

ディアンによると、カードを効果的に使うには、オープンエンドな質問をすることが重要だという。つまり、イエスかノーかの答えではなく、あなたを導いてくれる情報を求めるのだ。「シンプルに、カードに身を委ねてみましょう。例えば『今、私が知るべきことは何?』と尋ねてみてください。それから、カードを1〜2枚引き、どんな洞察が得られるか見てみましょう」

質問と同様に、心もオープンにすることが大切だ。新しい視点を得ようとすること、自分自身や状況をよりクリアに見つめようとすることがポイントとなる。そのためには、リラックスして自分自身を信頼することが重要だとハウ。「リーディングにおいて、“直感”を働かせることが大切であることは間違いありません。タロットは物事について考えるきっかけをくれるツールです。自分の言葉と、あなたがすでに持っている知識を活用しましょう。『このカードには秘密の意味が隠されていて、それを理解するためにこの作業をしなければならない』と考えるのではなく、『私はすべての意味を知っている』というスタンスでアプローチしましょう。意味を結びつけて、はっきりと理解しようとするのです」

地、水、火、空気の四大元素や、数秘術もタロットでは大きな役割を果たす。というのも、こういった要素からも何らかのヒントを引き出すことができるからだ。「(これらを加味すると)よりあなた自身の見方になり、もう少し自由な解釈ができるようになる」とハウは付け加える。

タロットカードはすべて直感的なレベルで意味がわかるようデザインされているため、描かれている絵にも注目してみよう。「1枚のカードが複数の人と特別な結びつきを持つことができるのは、タロットが集合的無意識(人類に共通して備わっている無意識のこと)に存在するアーキタイプに根ざしているからです」とディアンは話す。「私たちのストーリーは、『愚者』や『隠者』などのカードを通して表現されます。こういったアーキタイプは私たちにとって馴染み深いものです。カードに対するあなた自身の解釈は、従来のカードの意味と同じくらい、あるいはそれ以上に重要であると心に留めておきましょう」

4. 意図を持ってシャッフルする

あなたの気分と空間も、リーディングに影響を与える。伝統的なタロットの本や昔ながらの占い師は、リーディングを始める前に長い儀式を行うことを推奨しているが、自分に合ったものを取り入れてみよう。「あなたが心を開いたときの空間のエネルギーについて考えてみましょう」とハウ。「セージやパロサントを焚いたり、キャンドルを灯したり、心の準備をすることはリーディングの助けになります」

また、物理的な空間だけでなく、心の状態も整えるべきだとハウは続ける。「私はリーディングをする前、頭の整理をするために瞑想をしますが、あなた自身に合った何かしらの儀式を行えばいいのです」

5. 基本的なスプレッドを学ぶ

初心者のリーディングにハウが勧めるのは、2つの基本的なスプレッドである「スリーカード」と「ケルト十字」。前者では、デッキから過去、現在、未来を表す3枚のカードを引く。慣れたら6枚にレベルアップして、各領域を2枚のカードで表すこともできる。

「ケルト十字」はやや複雑ではあるが、これもまた伝統的なスプレッドだ。「『ケルト十字』では10枚のカードを特定の配置で並べるのですが、それぞれの位置に意味が割り当てられています。情報量も多く、とてもわかりやすいスプレッドです」とハウは説明する。

しかし、ひとつの“正しい”スプレッドがあるわけではなく、全体像を見据えることがより重要となる。「カード同士のつながりに目を向けることが大切です」とハウも言う。「あるカードの周りにどんなカードがあるかによって、意味が変わってきます。すべて互いに影響し合っていて、ときには互いに意味を強め合っているのです」。ディアンもまた、「引いたカードの数ではなく、それぞれのメッセージに注目する」のがベストだと加える。

6. タロットカードにまつわる思い込みを解く

タロットは未来を決めつけるものではない。ディアンは「タロットについて、映画で観たようなことすべてを信じてはいけません」と忠告する。「タロットカードが私たちの手によってコントロールできない物事を予言することはありません。死を予言して絶望を引き起こすこともありません。あなたには、カードが示すガイダンスを用いて、自らの道を創造する自由意志があります」

また、「死神(デス)」のような一見すると怖いカードが出たとしても、パニックになる必要はない。「死神のカードは、実際の死を意味するカードではありません」とディアンは説明する。「ポジティブで必要な変化を意味するものです。その変化にどう対処するかで、あなたにとってプラスになるかマイナスになるかが決まるのです」

そのため、ディアンもハウも、「死」のカードはデッキのなかで最も好きなカードの1枚だという。「私たちの死に対する恐れと、変化に対する恐れを表すカードです。でも、変化とは本当にポジティブなもの。『死』は変容に必要な要素に過ぎません。人は何かを失うことなしに、変わることはできませんから」

タロットリーディング、そして人生において、意図を持つことがすべての違いを生む。「ハンマーが美しい絵を飾るのにも、フロントガラスを割るのにも使えるように、タロットカードは使い方を選ぶことができるツールです」とディアン。「“悪い”カードなんて存在しません。悪いタロットカードリーダーがいるだけです。あるカードがほかのカードよりも“楽しい”とか“セクシー”であることは間違いありませんが、難しいカードでさえ、ガイダンスや希望、あるいは必要な後押しを与えてくれます。タロットカードはあなたを傷つけるようなことはしません。情報を与えてくれるのです」

Text: Christina Pérez, Steff Yotka Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.COM

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