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令和一泣ける純愛映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』主演・齋藤潤が語る、“恋が愛に変わる瞬間”

  • 2025.10.26

スタイリスト・フォトグラファーをはじめ、マルチに活躍する熊谷隆志氏の雑誌smartでの連載『Tokyo Fashion Tribe』。今回は、“令和イチ泣ける”と話題になった芥川なお氏のベストセラー小説が原作の映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』で主演を務めた齋藤潤さんがゲストに登場。余命半年の高校生を當真あみさんが、そんな彼女に思いを寄せる同級生を齋藤潤さんが演じた今作品は、現在公開中。熊谷さんも感動したという、純度100%の想いが交錯するこの作品にかけた熱意を齋藤潤さんが語ってくれました。

僕の役の日向くんのようにピュアに生きたいと思えた作品

――映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』では、余命を宣告された桜井萌の同級生・佐藤日向を演じています。原作は芥川なお氏のベストセラー小説。原作は読まれましたか?

齋藤潤(以下、齋藤)「オーディションのお話をいただいたときに原作を読ませていただきました。その時点で“日向役をやりたい”って思いました。まず最初に原作のカバーから感じる雰囲気に惹かれました。物語の中では日向くんの飾らない素直さを感じて、こんなふうにピュアに生きられたらいいなという願いや憧れのようなものを感じながらオーディションに参加しました」

――日向役に決定したときは?

齋藤「マネージャーさんから電話をいただいたんですけど、“よっしゃ!”と思いました」

ーーオーディションのときから、手応えは感じていらっしゃったんですか?

齋藤「オーディションの最中はただ、受かりたいということだけ思って臨んでいました」

――日向くんを演じる上でこだわったことは?

齋藤「(酒井麻衣)監督からは本読みのときに(當真あみさん演じる)桜井萌ちゃんの好きな人なので、目線や表情を一番大切にしてほしいと教えていただきました。あとは“今日は日差しが強いな”とか“雲の流れが早いな”とか、些細な変化に目を留めて肌で感じることができるような男の子でいたいなと思っていました。なので、クランクインの前から自然の多い場所に行って、そういったものに触れる機会を作るようにしていました」

――桜井萌役の當真あみさんとは、テレビドラマ『ちはやふる-めぐり-』(NTV)でも共演されていましたが、彼女との共演はいかがでしたか?

齋藤「本作が初共演でしたが、とても楽しかったです。というと、ちょっと偉そうですか(笑)? あみちゃんは(年齢が)ひとつ上なので、僕が幼く見えないかっていうのも心配でしたが、作品に入ってからは気にすることはありませんでした。あみちゃんのお芝居は、テレビや映画で観ていたのですごく楽しみでした。今回の物語の中でも僕の演じる日向は、萌ちゃんや友達からいろんな言葉をもらって、それを活力にして生きていく男の子なので、お芝居の中でもものすごく背中を押してもらっていた気がします。あみちゃんは、もっと自分も頑張らないと、と思わせてくれる存在。その部分は僕も日向くんも同じことを感じられたんじゃないかと思います」

――當真あみさんをはじめ、同級生たちのシーンが多く描かれていましたが、同世代の共演者のみなさんとは、どんな交流があったのでしょうか?

齋藤「(フーヤン役の黒崎)煌代くん、(カワケン役の吉澤)要人くんの男子三人組では、作品についていろいろ話をしました。フーヤンとカワケンと日向との距離感なども原作と照らし合わせたりもしました。お芝居の中でも、フリーで演じられるシーンがあったので、そのシーンでは事前に二人とどんな方向性にするかなどを話し合ったりもして、すごく楽しかったです」

――ご自身の中で印象に残っているシーンは?

齋藤「(萌ちゃんの余命を知って)自転車を漕ぐシーンです。(気持ちを作れるように)このシーンの撮影をスケジュールの後半にしていただいて、何回もやらせてもらったのですが、いいお芝居ができなくて。次の日もお時間を作っていただいて撮影していたのが印象に残っています」

――萌ちゃんの命の終わりが迫っていることを初めて知ったあとの日向くんのシーンですが、どのように気持ちを作っていったのでしょうか?

齋藤「あのシーンは、日向くんにとって、恋が愛に変わる瞬間のような大きく気持ちが変化する場面でもあったので、それを丁寧に描けたらいいなと思いました。あとは、自分が今感じている痛みであったり、当たり前にしている息をすることですらも、萌ちゃんはできなくなってしまうということを想像しながら演技に重ねていました」

――ポスターなどメインビジュアルにもなっている、萌ちゃんと日向くんがストロベリームーンを見にいくシーンが印象に残っています。あのシーンはどのように撮影されたのですか?

齋藤「撮影の一番最後に撮ったシーンです。実は、あのシーンは昼間に撮影したので、月も合成。完成した作品を観たときに、とても幻想的なシーンになっていて、僕自身も感動しました。あみちゃんとも“これが最後だね”って言い合って、ちょっと寂しさを感じながら撮影していました。まだ、(萌ちゃんの余命を)何も知らない日向くんと、それを隠している萌ちゃんの最後のデートだからこそ(観ている方にも)楽しんでいただけたらいいなという思いもありましたね」

ちゃんと想いを伝えることの大切さを知りました

――13年後の日向くんを杉野遥亮さんが演じられておりますが、杉野さんとはお会いになりましたか?

齋藤「事前にお会いする機会はなかったのですが、撮影の序盤に日向くんの醤油工場のシーンがありまして。その撮影の前日に醤油を作る攪拌(かくはん)作業の練習の時間を作ってもらったときにお会いすることができました」

――杉野さんの印象は?

齋藤「背が高くてかっこいいって思いました。大人になった日向くんを杉野さんが演じると聞いたときは、ちゃんとバトンが渡せるように頑張りたいなと思いました」

――映画のタイトルの「ストロベリームーン」は“6月の満月”を指す言葉だそうですね。この言葉は知っていましたか?

齋藤「原作を読むまでは知りませんでした」

――見ると恋の願い事が叶うと言われていますが、今、齋藤さんが願い事をするとしたらどんなことを願いますか?

齋藤「この作品がたくさんの人に観ていただけますように」

――二人の絆をつなぐものとして手紙がありましたが、現代だとなかなか手紙をやりとりすることはないと思います。齋藤さん自身の手紙に対する想いを教えていただきたいです。

齋藤「僕も普段、手紙をやりとりすることはないので、この作品をきっかけに大切にしたいなと思いました。今回の作品ではクランクアップのときにスタッフのみなさんやキャストのみんなに手紙を書いてお渡しすることができたんです」

――手紙を送ったみなさんからの反応はいかがでしたか?

齋藤「あとで感想を送っていただいたりしました。実際に手紙を書いてみて、やっぱり(手書きの)文字でしか伝わらないものもあるんじゃないかなと感じましたね。でも、最近はなかなか書く機会がないので、この大切さを見失わないように、自分でもちょっと頑張りたいなと思いました」

――作品の中では限られた時間の中で精一杯思い合う姿が描かれていましたが、ご自身の恋愛観に影響はありましたか?

齋藤「好きな人が半年の命ということもあって、自分の恋愛と重ねるということはありませんでしたが、演じてみて“ちゃんと想いを伝える”ことは大事だなというのはすごく感じました。それは恋愛だけでなく人間関係全体に対して言えることだと思います。自分一人で生きているわけではないので、周りにいる方たちを見失わないようにしたいなと思いました」

――smartは10代、20代を中心に幅広い世代の方に支持を受ける雑誌なのですが、この作品をどのように楽しんでほしいですか?

齋藤「世代を問わずに楽しんでいただける作品だと思います。原作では2人の恋愛をメインに描かれていましたが、映画では家族や友情、そして恋愛を描いていて、誰かが誰かに向かって持つ愛や想いが詰まった作品になっているので、さまざまな方に楽しんでいただけたら嬉しいです」

Profile/齋藤潤(さいとう・じゅん)
2007年6月11日生まれ。神奈川県出身。2019年デビュー以降トリリオンゲーム」(23/TBS)、「生理のおじさんとその娘」(23/NHK)、「9ボーダー」(24/TBS)ほか多数のテレビドラマに出演。映画作品では『カラオケ行こ!』(24/山下敦弘監督)、映画『室井慎次』二部作(24/本広克行監督)、などに出演し注目を集める。また、第16回TAMA映画賞 『最優秀新進男優賞』、第48回日本アカデミー賞『新人俳優賞』、第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞に史上最年少で受賞するなど2024年度だけで計5本の新人賞を獲得。さらに、2025年7月からは連続ドラマ「ちはやふるーめぐりー」(NTV)に出演。

Profile/熊谷隆志(くまがい・たかし)
1994年スタイリストとして活動を開始。1998年フォトグラファーとしての活動もスタート。 広告・雑誌等で活動するかたわら、様々なファッションブランドのブランディングやショップ内装、植栽のディレクションなど、幅広い分野で活動。
公式Instagram@takashikumagai_official

令和一泣けると話題の純愛小説を実写化した映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』が現在公開中

【STORY】
桜井萌(當真あみ)は、小さい頃から病弱で学校に通えず、友達もいないまま、毎日ひとり家の中で過ごす日々。そんな彼女の密かな夢は、自分の誕生日に、好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという6月の満月 「ストロベリームーン」を見ることだった。しかし15歳の冬、萌はついに自身の余命が残りわずかであることを宣告される……。

原作:芥川なお「ストロベリームーン」(すばる舎)
脚本:岡田惠和
監督:酒井麻衣
出演:當真あみ 齋藤潤 杉野遥亮 中条あやみ 他
配給:松竹
©︎2025「ストロベリームーン」製作委員会
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/stmoon-movie/
公式SNS:stmoon_movie

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