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「あの子は出禁」学生時代の友に縁切りメッセージを送信し、スマホを置いた日|親切を押し付ける友人

  • 2025.10.19

都内のマンションで、夫・淳との穏やかな2人暮らしを送るみどり(30)。ベランダでの朝の一服が、夫婦のささやかな幸せです。しかし、学生時代からの友人・まいが、その平穏を乱す種でした。まいはいわゆる“ありがた迷惑”なタイプ。良かれと思ってすること全てが押し付けがましく、こちらの事情や都合を一切考えません。「私が正しい」という強すぎるプライドを持つまいの理不尽な善意は、みどりの日常を徐々に蝕んでいきます…。『親切を押し付ける友人』をごらんください。

事態の重大さを理解した夫・淳は、みどりの私物を荒らしたまいの行為を「一線を超えた」と断定。みどりは淳に支えられながら、ついにまいへ距離を置くメッセージを送ります。連絡先をブロックした結果、まいとの関係は変化して…。

やりたい放題の友人

ママリ

あの日の大掃除事件は、私の我慢の限界を完全に超えました。まいが勝手に収納の中身を出したせいで、私の趣味の道具の一部は、本当にどこにいったか分からなくなってしまいました。まいの理不尽な「善意」を前に、私はただ、疲弊しきっていました。

その夜、出張から帰ってきた淳に、私は泣きながらすべてを話しました。

淳は、私の荒らされた部屋から事の重大さを理解してくれたようでした。彼は怒りをにじませながら言いました。

「ごめん、みどり。俺がもっとはっきり言ってやればよかった。いくら友人とはいえ、やりすぎだよ。人の家に勝手に手をつけて、私物まで処分しようとするなんて、一線を超えてるでしょ」

友人を出禁扱いに

ママリ

「私もう無理だよ、淳。自分の家なのに、全く落ち着かない。まいちゃんは私が何を言っても聞かないし、ただ自分のやり方を押し付けてくる。もう家に入れたくない、絶対に」

「うん、あの子は出禁だね。俺もそのつもりでいるから、みどりは連絡を絶ってゆっくりしなよ」

淳がそうきっぱりと言ってくれたことに、私はどれほど救われたかわかりません。淳が私の味方でいてくれたことが、この状況から抜け出すための大きな一歩になりました。

私がまいへ送ったLINEのメッセージは、簡潔なものでした。

「まいちゃん、この間はいろいろとありがとう。でも、この前収納から勝手にものを出された件は、私にとってどうしても受け入れられないことなの。落ち着くまで、もう家には来ないでほしい」

やっと訪れた平穏

ママリ

数分後、まいは案の定、怒涛の長文を返してきました。

「えー!みどり、そんなに怒ってるの?だって家って片付いてた方が運気が上がるし、物も探しやすいでしょ?みどりを思ってやったことなのにそんなに言われたら悲しいな~。そんなに怒らないで、今度さ…」

まいのメッセージは、一方的な自己弁護と私への攻撃に満ちていました。私はそれを読むのを途中でやめ、まいをブロックしてスマホを机に置きました。まいは今も自分が正しいと思っているようです。自分のプライドと「善意」に酔っていて、自分が他人に迷惑をかけていることなんて、微塵も考えていないでしょう。

出禁にしてから、まいは何度か別の手段で連絡をしてきましたが、私はそれらの返信をどんどん遅らせるようにしました。スタンプだけで返す、既読スルーする。徐々に、連絡の回数は減ってきています。そして、あの事件から2週間が経ちました。

その日は、淳と二人、いつものように朝のコーヒーを飲みながら、ベランダで一服。煙草の煙が、なんだか清々しい空気のように感じられました。

「ああ、久しぶりにリラックスできた気がする…」

私は、心の中でそう呟きました。自分の家で、自分の好きなように過ごす。当たり前の日常が、これほどまでに尊いものだったなんて。私の家は、ようやく、私と淳だけの、安らげる場所に戻ったのです。もう自分の家に、価値観を押し付ける人は招きたくない。今は強くそう思っています。

あとがき:防波堤としての「決断」

長きにわたりみどりを苦しめた問題は、夫・淳の「出禁だ」という毅然とした決断によって終止符が打たれます。友人との関係を壊す勇気が必要でしたが、みどりの平穏を守るためにはやむを得ない選択でした。

大切なのは、理不尽な関係から自分を守ることです。最後に、夫婦二人で一服するシーンは、当たり前の日常が、どれほどかけがえのない安らぎであったかを強く感じさせてくれます。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:ゆずプー

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