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“リアル過ぎる” と大熱狂…!「じゃあ、あんたが作ってみろよ」ほか “共感度MAX” な秋ドラマ2選

  • 2025.10.9

モラハラモンスターVSモテに全振りしてきた女

「じゃあ、あんたが作ってみろよ」インスタグラム(antaga_tbs)より引用
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」インスタグラム(antaga_tbs)より引用

10月に入り、テレビ各局では次々と秋ドラマがスタートしています。今年の秋ドラマはさまざまなジャンルの話題作がそろった印象で、どの作品を視聴したら良いのか迷っている人も多いことでしょう。そこで、今回は女性にぜひ見てほしい、名作になりそうなドラマを紹介します。

まずおすすめするのは、夏帆さんと竹内涼真さんがダブル主演を務める「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系)です。10月7日から放送がスタートしたドラマで、谷口菜津子さんの同名漫画が原作。恋人ファーストの生活を送ってきた女性・山岸鮎美を夏帆さん、「料理は女が作って当たり前」という古い価値観を持つ海老原勝男を竹内さんが演じています。

同ドラマは、勝男が鮎美にプロポーズを断られるシーンからスタート。仕事ができてイケメンの勝男は、なぜプロポーズを断られたのか?原因は、昭和的な価値観に縛られたモラハラ気味の言動にあることが判明します。勝男は、令和の時代ながら女性が料理をふくめ家事全般をするのが当たり前と考える化石男。鮎美だけでなく、会社の後輩たちにも古い価値観を押し付け、女子社員から嫌われている存在です。

第1話では、鮎美が作った料理にいちいち寸評を入れるなど地雷行動を連発。結婚も勝手にひとりで決め、結果として振られることになります。完璧だったはずの勝男の自信が崩れ、自分を見つめ直そうとする心象を、コミカルな演技も得意な竹内さんが完璧に表現。言動がイライラするのに、なぜか勝男を応援してしまう不思議な現象を起こしています。

また、このドラマのおもしろいポイントは、鮎美にも問題があるところです。鮎美は、ハイスペックな男性と結婚して安定した人生を送るため、モテに全ベットしてきた女性。つまり、勝男をモラハラモンスターにしたのは、鮎美が原因でもあるのです。今後、2人がどうやって再生するのか、勝男役がハマりすぎている竹内さんの演技とともに必見のドラマとなっています。

“普通の幸せ”ってなに?

続いて紹介するのは、10月9日から放送がスタートした「できても、できなくても」(テレビ東京系)です。テレ東とコミックシーモアによるドラマ制作プロジェクトの第2弾作品となり、元アナウンサーの宇垣美里さんが連続ドラマ初主演を担当。「M!LK」の山中柔太朗さんが共演し、不妊症という繊細なテーマを取り扱うドラマです。

主人公の桃生翠は、自分より他人のことを優先しがちな32歳の女性。結婚前に行ったブライダルチェックで不妊症が発覚し、7年間付き合った彼氏に振られてしまうところからストーリーが展開します。

悪いことに、うわさが会社で広まり退職することとなり、心身ともにボロボロの中で出会った年下の月留真央に心を救われる話となります。このドラマの魅力は、不妊症をテーマにしながら“普通の幸せ”とは何かを鮮烈に描いているところです。現代では、子どもを産まない選択をする女性も多い中で、翠は「普通」という呪いに縛られ結婚も仕事も失うことになります。多くの女性が共感を持てる内容となりそうで、見るべきドラマだと言えるでしょう。

さて、ここまで2本の秋ドラマを紹介しましたが、最近は共感を呼ぶ作品が特に女性から支持を集める傾向にあります。過去には、夢のようなラブストーリーが人気でしたが、現在はリアリティがあるストーリーでキャラに感情移入できるドラマが人気です。

「じゃあ、あんたが作ってみろよ」では、多くの女性が夫や彼氏から、勝男のような心無い言動で心を傷つけられたことがあると考えます。「できても、できなくても」では不妊症がテーマですが、不妊症に限らず親族や友人と比べ、自分にとっての普通や幸せを見失うことも多々あることでしょう。よりリアルな葛藤や苦悩を抱える主人公のドラマが人気となり、SNSでも共感と支持を集めヒットの可能性を高めています。

今回紹介した2作品とも原作があるドラマですが、現代社会にはびこるテーマを正面からとらえているすばらしい作品です。ぜひ、どちらのドラマも「TVer」などで第1話から追いかけることが可能なので視聴をおすすめします。

(ゆるま小林)

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