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アメリカの先生が「やらないで」と言った、主体性を奪う親のNG行動2つとは?

  • 2025.10.4

こんにちは、アメリカで子育てをしているシングルマザーのひろこです。息子がプリスクールに通っていた頃、先生に「それはやらないようにしてください」と言われたことがあります。それが、子どもの荷物を親が代わりに持つこと。「え?荷物を持つだけでダメなの?」と最初は驚きました。でも実践していくうちに、息子の行動に変化を感じるようになりました。

親が子どもの荷物を持つことは「ママのせい!」のはじまり?

当時は、息子の荷物をよく代わりに持っていました。けれどそれが当たり前になると、子どもは自分の持ち物を自分で扱う練習の機会を失います。これは責任感を育てるうえでとても大切な経験だと、先生から教わりました。自分の荷物に責任を持てないと、忘れ物をしたときに「なんで入れてくれなかったの!」と誰かのせいになりがちです。先生に教わって以来、息子の荷物は私が持たないと決めました。はじめは「ママ持って!」の連発でしたが、1週間ほどで自分から持つように。もちろん例外はあります。体調不良やけが、悪天候や荷物が多い日など、安全面でサポートが必要なときは手伝うようにしています。ただ、ふだんは「自分の持ち物は自分で」を基本に任せてきました。その習慣を続けるうちに、こんな変化が見えてきました。息子は、終わった宿題を何度か家に置いたまま登校してしまうことがありました。先生に注意を受けて少し落ち込んでいましたが、どうすれば忘れないかを自分で考え、「Homeworkって書いた紙をドアに貼れば、ぼく忘れないかも!」と思いつき、実際に紙に書いて貼るということをしました。さらに、終わった宿題を机に置きっぱなしにしていたことが忘れる原因だということにも気づき、その後は終わったらすぐフォルダに入れるという対策も、自分で取るようになりました。荷物を自分で持たせるというのはごく小さな行動です。でもそれが、子どもが自分で責任を持ったり、考える力につながっていくのだと実感しました。

「先生に怒られるよ!」がダメな理由

もう一つ、先生から「気をつけてほしい」と言われたのが、第三者を持ち出す叱り方です。「先生に怒られるよ!」「ママに怒られるよ!」効き目があるので親はつい言いがちですよね。でもこれを続けると、「怒られないためにやめる」という発想になり、自分で考えて行動する機会が減ってしまいます。行動の理由が「〇〇が怖い」にすり替わると、困ったときに相談しにくくなったり、隠したり言い訳したりすることにエネルギーを使う原因にもなります。そこで、「危ないから走らないでね」「他にも人がいるから、静かにしようね」とダメな理由をそのまま伝えることを心がけるようにしました。第三者を持ち出す叱り方をやめてから、息子にも変化がありました。怒られないために何かを隠すことが減ったのです。そしてある日、息子が少し言いにくそうにしながらも、自分から話してきたことがあります。「ママ、ちょっと話があるんだけど。ごめんね、遊んでてぶつかって壊しちゃった。直せるかな?」見ると、壁に飾っていた息子の作品のフレームが壊れていました。息子は「直したい」と言うので、接着剤で一緒に直すことにしました。この時の息子の行動を見て、怒られるから隠すのではなく、壊れたあとをどうするかに意識が向いているのだと感じました。「〇〇に怒られるよ!」という声掛けをやめたことが、「どうするか」を自分で考えるきっかけの一つになったのではないかと思います。

毎日の「選ぶ」で主体性を育てる

逆に「お家でもどんどんやってください!」と言われたのが、子どもに選ばせること。選ぶことは「自分で考えて決めること」です。毎日の小さな「選ぶ」の繰り返しが、主体性を育てることにつながると教わりました。そうは言っても、なんでも子どもに選ばせられるわけではないですよね。おすすめは、親がどちらでもOKだと思うことを、2択で子どもに選ばせる方法です。「お水と麦茶どっちがいい?」「赤いシャツと青いシャツはどっちを着ていく?」「やる?やらない?」などの二択ではなく、「今やる?それとも5分後にする?」など、どちらを選んでもいいと親が思えるものを、2択で出すことがポイントです。そうすると、子どもに選ばせることに親がストレスを感じずに済みます。しかも、これは2択で選んでいるだけですが、子ども本人は「自分で選んでる!」という感覚を持つこともできます。一つひとつは小さな声掛けや行動でも、その積み重ねが子どもを「自分で考えて動ける」主体的な人へと育てていくのではないかと思います。みなさんのご家庭で実践している声掛けも、ぜひ教えてください!

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Instagram:ひろこ(@hirorokok)

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